四国・三重筏釣りの旅 (釣り極みの旅)

釣り三昧、食い三昧の旅

黒鯛釣りの達人、やまちゃんに出会いました

プロローグ
  • 去年の8月(車)、12月(飛行機)、今年になって4月(飛行機)。
    東京から1000km近い道のりの高知へ3度行っています。
    その理由はただ1つ。黒鯛がソコいるからです。
    8月に30cm以下、12月に39cm、4月は失敗したものの四国西南地区は高確率で大型の黒鯛が釣れる場所です。

    そして今年のゴールデンウィークは1、2日を休めば9連休。このチャンスを逃すはずがありません。
    前回の四国行きからわずか3週間しかたっていませんが、また行くことにしました。しかも車で・・・
    予定では28日の夜に出発、29、30、1日は高知県の宿毛、2日は奈良、3日は三重県の志摩に泊まって4日に帰ってきます。
    前回、黒鯛を釣らずに四国から帰ってきて強くリベンジを心に誓いましたが、その3週間後に行くとは考えてもいませんでした。
    2泊以下はミニイベント。6泊以上がビッグイベント。
    そうすると今回はノーマルイベント。
    まさかの1年以内に4回目の四国+三重の旅(ノーマルイベント)ははたしてどんな旅だったでしょうか。

28日
  • 会社から帰って用意してそのまま出発です。
    いつものようにいがぽん(釣りバカ2号)亭に集合です。
    集合時間の9時には間に合わず30分の遅刻です。午後9時半、これからはるかな四国へ向けて出発です。
    眠くなる前に出来るだけ距離を稼ぎます。
    横浜ICから東名高速道路に入りひたすら西を目指します。
    まず長距離走行の基本、足柄SAで休憩をとります。ビッグイベントの時は必ずここに寄っています。
    3年前の夏にここに寄った時、いがぽんは串カツを食べて胸ヤケを起こしていました。
    一服してからさっさと出発します。
    その次に静岡県の牧ノ原SA。この辺で日付が変わったでしょうか。

29日(その1)
  • 日付が変わりました。走り続けています。
    愛知県の上郷SAでいがぽんと運転を交代しました。先は長いです。
    滋賀県の多賀SAで再び運転を変わります。
    連休の始まりとあって夜中でもかなり車が多いです。SAのガソリンスタンドも行列になっています。
    京都、大阪と過ぎて中国自動車道に入ります。
    この頃になると隣で我慢していたいがぽんは寝てしまいました。
    神戸JCTから山陽自動車道に入ります。
    すぐに三木JCTから神戸淡路鳴門自動車道に入ります。初めての道です。
    でもまだ夜明け前で真っ暗で何も見えません。
    しばらく走ると急に視界が開け大きな橋を渡ります。明石海峡大橋です。この橋を渡れば淡路島です。

    午前5時、とりあえずの目標の淡路SAに到着しました。
    ここまでくれば渋滞に巻きこまれることも無いでしょう。
    いがぽんは寝てますが1人で車を降りて売店へ行きました。売店の裏は展望台のようになっています。
    そこからの景色がすごいです。
    ちょうど夜明け前で薄明るくなってきた明石海峡の向こうに明石や神戸の夜景が見えます。
    ライトアップされた明石海峡大橋とともに思わず見入ってしまうほどとてもきれいでした。
    思わずいがぽんを起こして景色を見せますが、またすぐ寝てしまいました。お疲れのようです。

    それから車の中で仮眠を取りました。すぐに眠ってしまいました。ZZZ・・・
    7時半に目覚めました。
    また展望台へ行ってみると明石海峡大橋がよく見えました。


    そして出発します。
    淡路島の中を縦断しますが、これは島なのか?と思うほど広いです。北から南まで50kmくらいあります。
    島が終わると大鳴門橋を渡り四国へ入ります。大鳴門橋の下には「鳴門の渦潮」があります。
    渦潮は橋の上からも見えます。
    でもそれをもっとよく見る為に鳴門北ICで高速を降ります。
    少し戻るように一般道で鳴門海峡を目指します。坂を登りきると駐車場に車を停めます。
    ここへ来たのは他でもない、つい先日のニュースで鳴門海峡に「渦の道」というものができたと聞いたからです。
    ふと見ると江ノ島の「エスカー」みたいなエスカレーターがあります。
    あれが渦の道か?でもそんな言葉はどこにも書いてません。
    警備員のおじさんに聞くと、あったあったありました。小さな看板で書いてあります。危うくエスカーの乗るところでした。

    看板通り進むと「渦の道」がありました。でもまだ9時。開場は9時半です。
    ちょっと観光客の列ができていましたが、もうちょっと奥の展望台みたいなところへ行ってみました。
    ここからの景色もなかなかです。大鳴門橋が一望できます。

    渦潮も遠くに見えます。
    周りには売店が何軒かあります。その中にあった「竹ちくわ」と言うものを食べてみました。
    竹ちくわとは直径1cmくらいの竹の周りにちくわが巻いてあります。と言うかちくわの穴に竹が刺さっているというのか。
    それを炭火で焼いています。竹は持てないほど熱いです。結構、美味しかったです。

    開場10分前になったので戻ってみました。あれ?もう開場して人が沢山中に入っています。なんだよ。
    早速入ってみます。
    入り口で入場券を買って改札を通ると、もうそこは海の上です。
    「渦の道」は大鳴門橋の下(上の段は高速道路、その下の歩道)を歩いて行きます。
    しばらく歩くと人が集まっています。行ってみると床がガラス張りになっていて下が丸見えです。これはかなり恐いです。
    さらに進むと渦の上に到着です。
    ここの床のガラスはさっきのより大きくてもっと恐いです。

    まるで空中に浮いているような感じです。水面から40mくらいです。
    高所恐怖症では絶対この上に立てませんね。
    想像では渦潮は大きいのが2,3個あるのかなと思っていましたが、小さい渦が沢山できるんですね。
    それにしてもものすごい速い潮です。
    この時間は瀬戸内海の方から紀伊水道の方に流れています。
    はじめて見た渦潮を十分満喫してその場を去りました。

29日(その2)
  • ここからは一般道で高知を目指します。
    高速もあるのですが観光をしながら進みます。
    実は四国に入ったと言ってもここは大毛島という島です。小鳴門橋を渡って四国本土?に入ります。
    小鳴門海峡も筏釣りが盛んなところです。一度はここでやってみたいですね。
    橋を渡って国道28号に入ります。
    そしてすぐに国道11号に入ります。河口堰問題で話題になった吉野川を渡ります。
    徳島市街地に入ってから国道192号に入ります。後はひたすら吉野側に沿って西に進みます。

    昼が近づいたので昼飯を食べます。前もって調べていたうどん屋「三木」を目指します。
    四国でうどんと言えば讃岐うどん。その讃岐うどん屋には2種類あるようです。
    1つは普通のうどん屋。もう1つはディープなうどん屋です。
    ディープなうどん屋とはなにか?
    1番の特徴はセルフサービスの店です。
    どうセルフかと言うと、客は茹でたうどんをもらって後は自分で作ります。
    タレをかけたり汁をかけたりトッピングしたりするのは自分でやります。
    他の特徴としては、店構えが無い、場所が分かりづらい、椅子やテーブルが無い、メニューが無い、儲ける気がない等です。
    元々製麺所が多い所で、その片隅で近くの住民におやつ程度で出していたところが多いようです。
    中には、店員に「ネギが無いよ」と言ったら「そこの畑にいって自分で採ってこい」と言ったという逸話が残る店もあります。
    普通のうどん屋もディープなうどん屋も安くて美味しいようです。うどんは四国ではおやつなのです。
    讃岐うどんの本場は香川県です。
    しかしディープで美味しい店が徳島にもある、と言う噂の店が「三木」らしいです。
    その店がある鴨島町に入りまわりを注意しながら走ります。しかしいつの間にか隣の町になってしまいました。
    ありゃりゃ?見過ごした?って言うか全然それらしき店はありませんでした。
    このまま通りすぎるわけには行きません。ガソリンスタンドで給油ついでに聞いてみました。
    1人の店員は知らないようでもう1人に聞いてます。
    すると「たまにうどんのノボリが出てるところがある」と教えてくれました。
    なんと地元に人もあまり良く知らないようです。確かにHPでは「地元民も知らない店が多い」と書いてありました。

    教えられた通り少し国道を戻るとありました。国道から少し入った道端に1本ノボリが立っています。
    こりゃわかんないよ。
    それは鉄工所の片隅にありました。かろうじて客の車が何台か停まっているのでうどん屋と分かりました。

    緊張しながら中に入ってみると意外と客が結構いました。
    中は「店」って感じではありません。
    失礼ですが本当にほったて小屋って感じです。座敷にテーブルが2つあり客で埋まっています。
    どうしたらいいか分からずキョロキョロしていると、お姉さんが注文を取ってくれました。一安心です。
    店によってはメニューが無いのに注文を取ってくれないらしいです。
    で、注文したのは「釜玉」です。
    少し待つとできました。と言っても茹でたうどんと卵が入ってるどんぶりを渡されるだけです。
    壁に「釜玉の作り方」が書いてあったのですが、迷わずそのどんぶりに暖かい汁を入れてしまいました。
    「作り方」には「うどんに醤油をたらす」とだけ書かれています。本当の食べ方はそうらしいです。
    でも、汁をかけた月見うどん?はとても美味しかったです。
    とにかくディープなうどん屋は私にとって衝撃的でした。
    今度は本場香川のディープな店に行きたいです。

29日(その3)
  • うどん屋を後にしてまた国道192号を西へ進みます。
    川沿いの単調な道ですが吉野川がとてもきれいです。
    ようやく元巨人の水野の出身校の池田高校がある池田町に着きました。山で囲まれた町です。
    ここから国道32号に入り南へ向かいます。
    この辺りから川の両側は山が迫り渓谷のようになってきます。
    谷が深くなってくると小歩危に到着です。小歩危は「こぼけ」と読みます。
    小歩危は川の両側が大きな岩で囲まれています。川の流れは比較的緩やかです。

    売店に入ってみると、いきなり店頭販売のおじさんにに捕まりました。
    なにかジュースのようです。
    おじさんは小さなカップに商品の液体と牛乳を入れ我々に持たせ、混ぜるように指示します。
    言われるがままに混ぜると、あら不思議。フルーツヨーグルトができました。フルーチェみたいなものでしょうか。
    まあまあ美味しかったです。いがぽんは買っていました。

    そしてもうしばらく走ると大歩危です。

    こっちは「おおぼけ」と読みます。小歩危とどう違うかと言うと、谷が深く険しいようです。
    駐車場の下のほ〜から川下りの舟が出ています。写真でも分かるようにものすごい所に鯉のぼりが泳いでいます。

    ゆっくりしてはいられません。
    さらに国道32号を南下します。しばらくは同じような渓谷を進みます。
    クネクネ坂道を下りきると南国市に着きました。道の駅「南国」で一服します。特に何もありませんでした。
    南国と言うだけあって暖かいらしく、柑橘系の果物を道端の売店でで売っているのをよく見かけます。
    路面電車が走る道を行くと有名な「はりまや橋」が見えると高知の中心街です。
    路面電車の道は走りにくいです。

    そして、ようやっと国道56号に入ります。目的地の宿毛(すくも)までは56号1本です。
    ところで今回の釣りでは活き餌を使うつもりです。3週間前に来た時にオキアミでは食いが悪かったからです。
    事前にまっちゃん(筏屋の船長)に聞いたところ、活き餌は春野で買えと言われました。
    宿毛まではまだ100km以上ありますが、この先にはもう活き餌を売っている店が無いらしいです。
    仁淀(によど)川大橋のほとりに釣具屋がありました。多分この店の事でしょう。
    ありました。色々な活き餌があります。
    今回買うのはボケです。ボケは例えるならシャコを小さくしたような感じです。1匹40円もします。
    本当は1人で100匹位欲しいのですが、予算の都合上2人で100匹にしました。これでもオキアミの6倍の値段です。

    そしてまた宿毛へ向けて走り出します。
    最初から分かっていたけどやっぱり宿毛って遠い・・・・
    山の中をしばらく走ると海が見えてきます。
    須崎に到着しました。
    今日の宿は夕飯が出ないのでこの辺りで食べることにします。
    国道沿いに「とれた亭」というレストランがありました。「道の駅」のような広いお土産屋の2階にあります。
    いかにも魚介が旨そうな店構えです。今日の夕飯は豪華にしようと始めから話していました。
    何故なら今後2日間は釣り宿で夕飯が出ない為、ファーストフードかコンビニで済ませようと考えているからです。
    そこで店のメニューの一番高いコース(3500円)を頼みました。ちょっと期待しましょう。

    出てきました。ふ〜ん、こんなもんか。ん?まだ出てきます。お?もう1品。おお、なかなか豪華です。
    肝心の魚介の味は?普通でした。お勧めするほどでもないかも。
    1階のお土産屋を覗いてから出発しました。

    中土佐町を過ぎるとしばらくまた山の中を走ります。再び海が見えると中村市はもうすぐです。
    去年の夏に中村市の岡本亭でお世話になった時に傘を借りて返すのを忘れてしました。島根&四国の旅」参照 )
    その傘を返しに行きます。
    岡本さんのお母さんが経営する喫茶店「プランタン」へ行ってみました。
    ・・・もう終わってました。
    どうやら営業時間は午後7時までのようです。帰りに寄ることにしました。

    宿毛までは後20km。さすがに疲れたぞ〜。ゴールはもうすぐです。
    着いた〜!!
    ついに宿毛の街です。コンビニで朝飯を買って筏のある藻津(もくづ)へ急ぎます。
    そして午後9時、筏屋(松沢商店)に到着しました。東京を出てから23時間半、走行距離1050kmです。ふう〜。
    しばらくすると母屋からまっちゃんが出てきました。
    ども、久しぶり?です。
    部屋(船宿)に入って一服。まっちゃんと募る話をしていると、「明後日の夜は1組お客さん来るけど気にしないでください。」。はあ?
    マジですか?相部屋ですか?話が違うよ、まっちゃん〜。
    ま、もともと釣り宿は雑魚寝だしGWで混んでるだろうし仕方ありません。
    とにかく疲れました。早く風呂に入って寝ましょう。明日も早いです。
    布団に入って1分後の記憶はありませんでした。ZZZ・・・

30
  • 予定起床時間6時、は、とっくに過ぎて7時です。
    用意をして船に荷物を積み込んで出船したのは7時半でした。
    今日は曇りです。
    天気予報はこれから雨になるようです。それなのに寝坊してしまった・・・

    いつもの3号筏に着きました。
    さっさと用意します。仕掛けを作って団子を作って、釣り開始です!
    今日の餌は昨日買ってきたボケです。ボケを使うのは初めてです。どうやって針にかけるのかも知りません。
    まっちゃんに聞くとオキアミと同じ付け方でいいみたいです。しかし、生きてるので尻尾を切るのはちょっとかわいそうです。
    ボケを手に取ると当然動きます。
    最初はとまどりましたが、ボケが段々かわいくなってきました。変?
    生きたまんま針を付けてそれを団子で包んでぎゅ〜っと固めます。あ〜なんかかわいそう。
    そして第1投。ドボン!ぶくぶくぶく・・・・・・・・・・・・。
    待つことしばし。ぴくぴく・・・し〜ん・・・。合わせどころが無かったです。
    よし次、第2投。ドボン!ぶくぶくぶく・・・・・・・ぴく・・・・・し〜ん・・・・。
    第3投。ドボン!ぶくぶくぶく・・・・・・・・・・・・・・・・・ぴく・し〜ん。(以下だいたい同文)
    ん?いつ合わせたらいいんだろ?難しい。当たりは弱かったり一瞬だったり分からないです。
    そして何投か後、待望のヒット!か、軽い。あ〜、あけみさん(ネンブツダイ、我々だけの愛称)かよ〜。
    はるばる四国まで来てあけみさんじゃあ寂しすぎです。頼みますよ〜
    そう言えば、昨日の夜のまっちゃんの話では「ここんところずっと不調やけん」だそうで、やっぱり今日もダメなのか。
    そんな時にいがぽんにヒット!これはちょっと大きそうです。
    おお、真鯛だあ。30cmはあるでしょうか。
    いいなあ。いいなあ〜。よし、これからだ〜。
    いつの間にか空はどんよりしています。いつ雨が振りだしてもおかしくない様子です。

    全くと言っていいほど釣れずに11時頃になりとうとうが降ってきました。

    天気予報では今日は残念ながら止まないようです。こればっかりは仕方ありませんね。
    我々の釣りは、雨に濡れながらという言葉はありません。なんと言われようがそんな面倒くさい釣りはイヤです。
    雨はその後も止む気配はないようです。
    遠くにまっちゃん号(船)が見えてきました。
    まっちゃんが大きなパラソルを2つ持ってきてくれました。雨が降ってても大丈夫なようにセッティングしてくれました。

    相変わらず気が利くというかいい人です。(決して頼んだわけではありません)
    これはいいです。かなり大きいパラソルなのでほとんど濡れずに釣りをすることができます。
    ところでこのまま行くとボケはほとんど使って無くなりそうです。明日の餌はどうしましょう。
    まっちゃん曰く「今電話すれば愛媛県の松山から陸送して明日の11時には着くよ、しかも安いよ。」だそうで、頼むことにしました。
    今日のボケは1匹40円を2人で100匹。頼めば1匹20円。安い!
    だったら1人100匹、2人で200匹頼んじゃいましょう。
    しか〜し、釣れませんね〜。
    どうやら今年は、この時期にしては水温がだいぶ低いらしいです。
    その為、この時期活発になったり岸近くまで来る魚達がまだおとなしくしているようなのです。
    う〜、自然にはかなわないですね。と、自然のせいにしたところで雨も止みそうにないので今日は終了しますか。
    真鯛は持って帰って食べましょう。
    船が迎えにきました。終了です。

    部屋で一服してから夕飯を買いに行きました。
    今日の夕飯はモスバーガーです。節約の為です。
    コンビニで明日の朝ご飯を買ってからモスバーガーへ行きお持ちかえりしました。
    宿に戻りいがぽんが釣った真鯛を塩焼きにしました。本当は煮たほうが美味しいのでしょうが簡単に済ませます。
    焼きあがったところで夕飯をいただきます。モスバーガーはやっぱり美味しいです。
    そこまで行ってモスバーガーは無いだろ、と突っ込まれそうですが旨いです。真鯛もなかなか美味しかったです。
    そしてだらだらして風呂入って寝ました。
    明日は釣るぞ〜!(う〜ん、どうかな?)

  • 宿毛の2日目です。
    今日も1日釣り三昧、天気はいいようです。
    船着場へ行くといつものようにまっちゃんが迎えにきてくれます。3号筏にレッツゴーです。
    今日も相変わらず当たりが無いです。ボケは昨日の残りなので生きが悪いです。
    昨日頼んだボケが11時になってやっと到着しました。さすがに新鮮(動きがいい)です。
    さあ、これからだ!
    ・・・・・・・・あら?う〜ん、しかし、釣れませんなあ〜。

    あっという間に昼になってしまいました。
    昼飯の弁当が届いたので食べます。
    全然釣れない我々に見かねたらしく、まっちゃんがやってきました。
    2号筏に行ってみないか、と言うことです。
    行きます、行きます、行かせてください!そうか、その手があったか。
    今回で4度目の宿毛の筏ですが、乗った筏は全部3号筏です。3号と言うからには1号2号があるわけです。
    黒鯛と言えば3号筏が定番のようですが、大物の黒鯛と言えば2号筏の方が実績があるようです。
    数の3号、型の2号と言ったところでしょうか。

    3時ごろに期待の星の2号筏に移動しました。
    2号筏は岸に近い3号とは違ってかなり沖にありました。

    広さも2号の2倍はあるでしょうか。しかし、沖にある分、少しの波でも結構揺れます。
    そして糸を垂らします。
    あれ?止まらない。あららららら。深〜い。2号筏より全然深いです。
    考えてみれば結構沖に位置するので深いのは当然です。でも、我々はこんな深い筏は初めてです。
    深い分、糸が潮に流されてどんどん出て行きます。どこまで流されるんだ〜。
    しかも団子も底に到達する前に崩れてしまいます。難しい!
    いつもの3号筏の深さは5〜7mくらいなのでそれに慣れちゃってます。対応できません。くう〜。

    悔しい。悔しいですが散々たる釣果で貴重な2日間が終わってしまいました。あ〜あ。
    仕方ありません。こういうこともあるのが釣りです。
    まあ、技術が無いのが最大の理由ですけどね。
    部屋に帰るとまっちゃんが「今日来る人達は夜遅いから気にしないで寝ててください」と。
    ああ、そういえば今日は相部屋だったな。んな事言われても気になるよなあ。
    でも、船宿はそういうものなので仕方ありません。

    腹減りました。夕飯を買いに行きましょう。
    今日の夕飯はマックです。2日連続ハンバーガーです。でもそんなイヤじゃないのはなぜ?

    夜11時、さすがに眠くなってテレビを消して部屋の扉を閉めた直後に、車が着いた音がしました。
    来ましたよ〜。
    階段を登る音がします。2人が部屋が入ってきました。
    「お邪魔しま〜す」
    「あ、どうも」
    「今日はどうでした?」
    「いや〜、全然ダメでした」
    こんな遠慮がちな会話をしていたのは最初の何分かだけでした。
    酒も飲まず眠いのも忘れて釣りの話題で大盛り上がりです。
    話をしている内にこの2人は只者ではないの思ってきました。
    2人のうちの1人は通称「やまちゃん」、もう1人は小原さん。やまちゃんは愛媛、小原さんは大阪に住んでいるようです。
    2人はネットで知り合った釣り仲間らしく、よく四国を回っているようです。(ネット上でも有名人?)
    やまちゃんの話はとにかく素人の我々にとっては驚きの連続でした。
    黒鯛の釣り方の話、団子釣りの話、釣り場の話、四国の話、まさに目からうろこの話ばかりでした。
    それから、4人で盛り上がり、気が付いたら午前2時くらいまで話していました。
    その話はかなり面白く勉強にもなりました。
    我々の団子釣りが間違っていたことも分かりました。
    やまちゃんは釣りバカ日誌の浜ちゃんの生き写しのような人でした。
    残念ながら我々は次の日の朝に出発するため一緒に釣りをすることができません。本当に残念です。
    次回、来るときは必ず一緒に釣ろうと約束してその日は寝ました。
    (やまちゃんと小原さんは我々が起きるより早く釣りに出るため、これでお別れです)

  • 朝起きるとやまちゃん達はもう釣りに出ていませんでした。そりゃそうです。もう8時です。
    名残惜しいですがまっちゃんに見送られ宿毛を後にしました。
    またすぐ来るぞ〜。

    今日は奈良まで行きます。何で奈良?それは明後日の釣りのためです。明後日は三重県で釣りでです。
    ははは・・、この旅はこれで終わりではありません。
    2つ目の目的地、三重県の渡鹿野(わたかの)島です。
    まずは3日前にすでに閉まっていた中村市の「プランタン」へ向かいました。今日はやっていました。
    傘を持って恐る恐る店の中へ入ってみると、いらっしゃいました。岡本さんのお母様です。
    「去年の夏にお世話になりました。借りていた傘を返しに来ました。」
    と言うと、「は?」って顔をしています。全然覚えていないようです。ま、無理も無いですね。
    事情を説明するとようやく分かってくれました。
    お礼を言ってプランタンを後にしました。

    ここからは国道56号をひたすら高知を目指します。
    高知市街までは一般道で125kmくらいあります。
    単調な道が続きます。途中でコンビニで一服してまた走ります。
    土佐市に入りました。ここから高知自動車道の終点に向かうため北上します。
    仁淀川沿いを進むと伊野町に出ます。国道33号に入り少し高知方面に進み伊野ICから高知道へ入ります。
    南国SAで一服しました。
    前回来た時に好評だったさつま揚げを食べました。

    ここからは四国を縦断するためトンネルの連続です。
    トンネルが終わると川之江JCT(ジャンクション)です。
    ここは高知道と松山道と高松道と徳島道がアルファベットのXのように交差しているのでXJCTと言われています。
    本当はここから徳島道に入る予定でしたが、3日前のうどんの味が忘れられず寄り道をするとこにしました。
    高松道を少し走って大野原ICで降りました。
    別に目的の店があるわけではありません。
    このあたりから高松にかけてのこの一帯は讃岐うどんのメッカです。
    だからどこのうどん屋さんに入っても美味しいだろうということです。とりあえず国道11号に入ります。
    するとすぐにありました。
    大きなうどんの工場のようです。その中に大きなうどん屋がありました。
    もう少し地味なうどん屋が望みでしたが時間的にもここに決めるしかなさそうです。
    味はいまいちでした。
    うどんは間違いなく美味しいのですが乗せた天ぷらが冷えててまずかったです。

    また大野原ICから高松道を来た道を少し戻り、今度は徳島道に入ってひたすら東へ向かいます。
    来る時(29日)に通った国道192号は吉野川の向こう側です。一気に徳島へ到着。
    国道11号を少し走ってまた神戸淡路鳴門自動車道に入ります。
    そこも一気に走り抜け垂水JCTから神戸の首都高に入ると大渋滞でした。
    ここでの渋滞はきついなあ。
    迷った挙句、高速を降りて一本外側の湾岸線の高速に入りました。こっちは空いています、快適〜。
    大阪城の横を通り抜け第二阪奈道路の長いトンネルを抜けるともうそこは奈良です。

    宝来ICで降りてそのまま東へ向かい今日泊まるスリーエムホテルがある新大宮駅に到着しました。ふぅ〜。
    このホテルはビジネスホテルです。
    当然ながら夕飯はでません。チェックインしてから駅の周りを散策しました。
    ・・・何も無いです(奈良観光終了)。仕方ないのでホテルのすぐ隣に中華料理屋で弁当を買って帰りました。
    ちょっと寂しげな夕飯になってしまいましたが、そのお弁当、結構美味しかったです。
    そして奈良の夜は更けていきました。(エアコンがガタガタうるさくて眠れない・・・)

  • 5時起床。5時半出発、眠いぞ!
    今日は三重県で筏釣りです。この時間に出なくては間に合いません。きゃ〜ハード〜!
    出発後まもなく奈良公園の横を通ります。お!鹿だ!有名な奈良の鹿がいっぱいいます。
    ちょっと車を停めました。公園の中に入ると鹿と鹿の糞だらけです。

    足の踏み場に困って退散しました。

    国道169号を南下して天理から名阪国道に入ります。
    この道は高速道路のようですがタダです。終点まで行って今度は関ICから伊勢自動車道へ入ります。
    伊勢西ICで降りて山の中の県道32号をひた走ります。

    阿児(あご)町までくれば渡鹿野(わたかの)島はすぐです。
    島は牡蠣や真珠で有名な的矢湾の中にあります。ここで筏屋さんに連絡すると船で迎えに来てくれました。
    車は港の駐車場に置いて、釣り道具と荷物を持って船に乗り込みます。
    船は割とすぐに筏に到着しました。筏からは渡鹿野島が見えます。

    筏は小さめでいたってシンプル、真中にトイレがあるだけです。
    まあ、そんなことはどうでもいいので、早速釣り開始です。今日の付け餌は途中で買ったモエビです。
    今日は結構風が強いです。風の向きと潮の向きが逆でとても釣りづらいです。
    一時間経過・・・釣れない。まったく釣れない。そして風か強い・・・

    お昼近くになり船長が頼んでおいたお弁当を持ってきてくれました。
    開けてみるとなんの飾りっ気もないおにぎりでした。
    ちょっと寂しい気もしましたが夕飯を楽しむためにはちょうどいいかもしれません。
    昼飯の後、また釣り開始、と思いきやいがぽんは疲れているらしく筏の上で寝てしまいました。まあいつものことです。
    孤独がちに糸を垂らしますがなかなかお魚は餌を食べてくれません。
    だめだなあ。ちょっと水温が低いようです。
    5月とはいえ海の上でしかも風が強いので寒くなってきました。残念ですがちょっと早めですが撤収しました。

    船が迎えにきて今度は渡鹿野島へ向かいます。
    そうです、今日の宿はその島の中にある「浮島」という宿です。
    船は島を少し迂回して、細い入り江の一番の奥の桟橋に着きました。桟橋のすぐ先に宿はありました。
    海から宿に入るなんてなかなか面白いです。「浮島」は新しくしたばかりのようで建物はとてもきれいです。
    一番端のの部屋に通されてまずは一服。窓からは的矢湾が目の前です。

    風呂はこじんまりとしてますが、目の前の海を見ながら入るのはとても気持ちいいです。
    それから夕飯まで時間があるので散歩へ行きました。
    船で宿に来たので道は全然分かりません。
    島の道は細くて車などは通れません。というかこの島は小さくて車は必要なさそうですね。
    迷路のような細い道を下っていくと島のメイン通りに出ました。メイン通りと言っても人もいなく寂しい感じでした。

    特に何も無いようなので宿に戻りました。宿に着くとすぐに夕飯になりました。
    夕飯は部屋出しです。
    今日の夕飯には5000円の追加料理をお願いしています。料理が出てきました。
    おお、すごいです!
    刺身はもちろん、あわびの踊り焼き、イセエビのボイルも付いています。豪華です。

    しかも海のそばの宿にありがちな「海の幸だけ」ではありません。(それもいいのですが飽きたりもします)
    ちゃんと飽きないような配慮はなされ、味も量も申し分ないです。
    いがぽんも満足げです。(宿ランキング参照)
    すっかり満足していると、窓の外に花火が上がっています。向かいのパルケエスパーニャ(遊園地)の花火のようです。
    花火のタダ見も出来て大満足です。
    GWの強行な6日間の旅も明日で最後です。
    おやすみなさい。

  • あっという間に最終日です。
    のんびりしていると帰り渋滞に巻き込まれるので出発します。
    行きと同様、船に乗って島を離れます。昨日釣った筏が見えます。それにしても釣れなかったなあ。
    船着場で行商のおばちゃんから鯵の開きを買ってから、車に乗り換えます。
    まずはパールロードという有料道路に入りました。なかなか景色がいいです。しばらく行くと展望台がありました。
    GWということで駐車場はいっぱいです。
    でも、気持ちいい景色が見れました。

    パールラインが終わったところに海産物のお土産屋がありちょっと寄ってみました。いがぽんは何かいっぱい買っていました。

    鳥羽からはフェリーに乗ります。
    伊勢湾をぐるっと周るよりこっちのほうがのんびりとしてて快適です。
    ウトウトしてたら伊良湖岬に着きました。

    ここからは普通なら国道42号で行きますが混んでたので国道259号に入りました。
    相当走ってから42号に戻りました。空いてます。フェリー乗り場を出た所の交差点だけ混んでいたようです。
    そこから海沿いをずう〜っと走ってから浜名バイパスに入り、国道1号から東名の浜松ICを目指します。
    ここでまた渋滞していたのでわき道にそれました。
    腹が減ったので浜名湖も近いことだしうなぎ屋に入ることにしました。
    うなぎは普通に美味しかったです。

    そこから地図を見ながら裏道をくねくねと走り袋井ICから東名に入りました。
    東名は予想通り渋滞が始まっていました。御殿場から東京までほとんど渋滞してるようです。
    御殿場までは何とか来ましたがもうだめです。
    高速を降りてみることにしました。これが間違いだったかもしれません。
    国道246号はやっぱり混んでました。しかもほとんど動かない状態になってしまいました。
    くぅ〜つらい・・・もう日が暮れました。
    隣の小山町に着くのに何分かかったでしょうか。
    もうだめ、耐えられません。わき道にそれました。

    東名はダメ、246のダメ、となると残るは足柄峠しかありません。非常に分かりづらい入り口から山に入ります。
    狭い道をしばらく登ると峠に着きました。当然ながら辺りは真っ暗、結構怖いです。
    峠を越えると道は少し広くなってなだらかな下りで快適です。
    渋滞にはまっているより遠回りでも走っているほうがいいです。

    南足柄から大井町へ向かい再び東名の大井松田ICまで来ましたが、相変わらず東名は大渋滞です。
    東名には入らずに県道77号を目指しました。が、入り口を間違えてまた大渋滞の246に出てしまいました。最悪・・・
    そこからまたわき道にそれたのですが、もう地図を見ても全然分からなくなってしまいました。
    前に走っていた車を頼りに奥へ奥へ・・・。
    すると前の車が止まってしまいました。行き止まりです。
    どうやらその車も迷っていたようです。行き止まりのすぐ上には車が行き交っています。あそこに出れればなんとかなるか?
    でもその道へは本当に細い急な坂道しかありません。前の車はUターンして引き返していきました。
    いがぽんと顔を見合わせ、う〜ん・・・・、登ってみる事にしました。アクセル全快で登っていきます。ぐぉ〜ん。
    坂は途中からなおきつくなってきました。あと、3mくらいで上に出れるところで、せ、狭い、狭すぎる。
    運転席側は斜面が迫り助手席側はガケです。いったん止まっていがぽんに外に出てみてもらいました。
    やばいです。
    道幅以上に道路を舗装した面が狭くもうタイヤが落ちそうです。やばいよ〜。
    再びアクセルを踏むと車が動きません。スタックしてます。とその時「ガクン!」脱輪しました・・・。(コマセ2号最大のピンチ!)
    もう、体はクタクタなのに何でこんなことに。
    それでも何とか切り替えしてやっと上の道に出ることが出来ました。あ〜疲れた〜
    車は何とか大丈夫なようです。ほっ。
    しかし、やっと登った上の道もどちらに行ったらいいかまるで分かりません。
    途中まで走ってなんかおかしいと思いUターンして逆に進みました。でも、その選択はあっさり間違いでした。
    なんと散々苦労してまた246に戻ってしまいました。
    はぁ〜。結局素直に走ったほうが速かったのかなあ。
    でも、懲りずにそこからも裏道裏道を進みなんとか横浜まで帰ってきました。
    もうげっそりです。
    いがぽん、お疲れ様でした。
    それからもうヘロヘロになりながら我が家に到着しました。
    お疲れ様〜

エピローグ
  • 「釣り極みの旅」と題した今回の四国三重遠征。四国へ行けば爆釣は間違い無しなどと心に驕りがあったようです。
    結果は散々たるものになってしまいました。
    また「鍛錬の旅」に降格ですね。
    な〜んて、釣りは釣れる時もあればな〜んにも釣れない時もあります。当たり前です。
    観光したし美味いもの食ったし面白い人たちにも会えたし満足です。
    そうです。四国のやまちゃんと小原さんと一緒に釣りに行くと約束したじゃないですか。行かざるを得ません。
    また行きます。必ず行きます。
    1年で5回を目指します。四国、待ってろよ〜
    それでは、またお会いしましょう。

    さようなら。


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