島根&四国の旅 (釣り修行の旅 降格編)
四国初上陸
四国の筏は最高っす!
プロローグ
じゃじゃ〜ん。ついに待ちに待った7月31日がやってまいりました。
世間ではハルマゲドンだの人類最後の日だのと言われてますが、そんなことよりもっと大きな出来事です。
毎年恒例の夏のビッグイベント。今年も企画構想5ヶ月「島根&四国の旅 (釣り修行の旅 降格編)」が始まります。
去年の10月に黒鯛を釣ってせっかく「鍛錬の旅」に昇格したもののそれ以後全然釣れません。
以来長期スランプに陥り、「鍛錬の旅」3回とも不発で「修行の旅」に再び降格してしまいました。
場所のせいにするわけではありませんが、伊豆あたりで秋以外でしかも防波堤で黒鯛を釣るのは至難の事です。
ところで何故島根&四国か?一昨年の夏、島根&和歌山の旅に行き島根のおかだんの実家に大変お世話になりました。
その島根にもう一度行きたかったのと、日本が北海道、本州、四国、九州だとすると四国だけは行ったことが無いのです。
いまいち忘れられがちの四国は、実は魅力がいっぱいです。
今回の大まかな予定は、まず俺といつものいがぽん(釣りバカ2号)とおかだんで島根のおかだんの実家に行きます。
そこから四国に行きざぶちゃん(釣りバカ3号)と合流して、岡本さん(初登場)の実家にお世話になるというコースです。
日本海の釣りあり、四万十川の釣りあり、太平洋での筏釣りあり、温泉あり、美味しい物あり、その他にも盛りだくさんです。
7泊8日の大旅行、それではスタートです。
一日目
7月31日(1日目)。
今日は一気に島根の益田まで行きます。
益田までは約960km、まず朝5時におかだんのアパートへ行きます。
それからいがぽん亭へ行って第一弾メンバーが集合しました。あらためて出発です。
横浜町田ICから東名に乗ると島根の浜田道の終点まで高速道路を出ることはありません。
県で言うと神奈川県、静岡県、愛知県、岐阜県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、島根県の順です。
ははは、こう書くと凄いですね。11県を一気です。
今日は土曜日ということもあって車の量は多いです。
それでも静岡県までは順調に走れました。
愛知県に入り名古屋が近づくとやはり来ました、
渋滞です。自然渋滞なのでそこそこ流れますが先が長いのでアセります。
早く抜けないと大阪の吹田JCTあたりで混んでしまうのです。結局渋滞を抜けるのに1時間くらいかかったでしょうか。
そこからはまた順調に進みます。
東名から名神高速になってすぐの岐阜県の養老SAで昼食をとりました。
ちょっと疲れたのでいがぽんと運転を交代しました。やっぱり車は助手席が一番ですね。風景だけを追うことができます。
京都を過ぎ吹田にさしかかりますが、予想に反して渋滞はしてませんでした。
ここからは中国自動車道です。
市街地を抜けると山間の単調な道が延々と続きます。いがぽんは「カーブが多すぎるよ〜!」とボヤいています。
広島県に入って千代田JCTから日本海側にそれると浜田自動車道に入ります。
片側一車線の浜田道をしばらく走るとついに島根県に入ります。
浜田道の終点が近づくと日本海が見えてきます。
浜田です。やっと高速を降りて、浜田からは国道9号を益田に向かいます。
40kmほど走ると今日の目的地の益田に到着しました。
途中で渋滞していたため予定より1時間オーバーで13時間かかりました。
へ〜疲れた。
今日から2日間お世話になるおかだんの実家に着きました。
2年前に一回来たのでなんとなく場所は覚えていました。
着くと早速、おかだんの両親と一緒に夕飯を食べに寿司屋へ行くことになりました。
「島根&和歌山 (釣り修行の旅2)」「宿ランキング」でも書いていますがおかだんの実家のもてなしは半端じゃありません。
寿司屋に着くと座敷のテーブル上にどデカい舟盛りが。すげ〜!
とりあえず、ビールで乾杯。そして豪華にぎり、トロの刺身、マグロのカマ、鮎の塩焼き等と怒涛のもてなしです。
流石、日本海の幸はどれも文句無く旨いです。
特に真鯛の皮の刺身が珍しくて美味しかったです。
もう食えない、勘弁してください(マジで)、ってまで食べてお開きになりました。
それからご両親と別れ益田名物の土曜の夜祭を見に行きました。
胃はかな〜り詰まっています。
座りながら腹筋を酷使して和太鼓を叩く珍しい演技(多分なんとか太鼓とか言うんだろうけど忘れた)をやっていました。
そして帰っておかだん亭特製シソジュースを飲んで寝ました。
なが〜い一日目が終わりました。
二日目・その1
8月1日(2日目)。
8月です。只今午前4:00、今日はおかだんの義理の弟さん(あんちゃん、弟だけどあんちゃん)と益田の磯に釣りに行きます。
2年前もあんちゃんと釣りに行く約束をしていましたが雨の為中止になってしまいましたが、今年は大丈夫です。
約束通り4:30にあんちゃんが車でやってきました。
先ずは釣具屋に向かいました。
釣具屋で一緒に釣りに行くあんちゃんの友達とその息子を待ちます。そしてみんな揃って出発です。
今回の磯は車を降りてから30分ほど歩くそうですが、子供でも行ける所らしいです(友達曰く)。
国道191号を少し走ってから狭い道路に入っていきます。海が見え隠れしていますが海面からは結構高いです。
駐車場に着いて車を停めました?
山の中腹です。海は遠くに見えます。ま、まさかここから歩くのか?
その通りのようです...。あんちゃんや友達はいつも磯に入っているらしくリュック等で道具をまとめています。
我々はいつも車横付け防波堤で楽チン釣りをしてる為、道具がコンパクトではありません。バラバラです。
ま、でも、子供でも行けるらしいので大丈夫かな。
そして悪夢のピクニックが始まりました。
その道の最初はおがくずが敷き詰められた歩きやすい道です。
そして長い階段を下ります。う〜ん、帰りはこれを登るのか〜。
しばらく進むとベンチがあって休憩所になっています。もうここまででみんな汗ダラダラで息も荒いです。
一服してからまた進みます。
が、ここからが本当の山道で狭くて足場も悪くてロープを使って降りる所の何箇所かあります。
真下に目的の磯が見えたときにはもう足がガクガクです。
ええ〜、こんな所降りるの〜!
私も高所恐怖症ですが、重度のおかだんはそれを見たとたん振り返って「だめ。やばい。帰る。」と言ってます。
さんざんここまで来たのにおかだんは帰ってしまいました。
まだ朝の6時前なのに我々が帰るまでどうするのでしょうか。
最後の崖をくだってやっと到着しました。
周りには誰もいません。っていうかこんな所まで誰も来ないって。
しかし、凄い所です。
平らな所はほとんどありません。気を抜くと足を踏み外しそうです。
でも、さすがに海はきれいで期待大です。
みんな思い思いのところに陣取って釣り開始です。
海の中は足元から垂直に落ちています。
水は澄んでいて深くまで見えますが底は深くいったいどのくらいあるのでしょうか。
釣り方はいたって簡単です。
着け餌のオキアミをつけてコマセをまいて魚を寄せて、浮き釣りで釣る基本的な方法です。
そして糸を垂らします。まず釣れたのがベラ。続いて小魚。続いて小魚。
なに〜。ここまで来てこれかい。
なんせ餌取りが多くてどうしようもありません。周りのみんなも同じようです。
それにしても暑い。海は凪、空は雲がちらほらです。
さっき汗をさんざんかいたので喉が乾きます。
こんなハードな所と分かっていたらもっと水分を持ってきたのに、500mlのペットじゃすぐ無くなってしまいました。
そのうちいがぽんは暑さと疲れでダウンしてしまいました。
でも段々雲が増えて日がかげる時間が増えてきました。
10時半になりました。
おかだんは何をしてるでしょうか。
相変わらず大物は姿を現しません。凪で潮の動きが少ないのでしょうか。
何時の間にか空は厚い雲の覆われていました。
ポツ、ポツ、ポツ....。来た。とうとう降ってきました。
あんちゃん曰く、もっと降ってくるらしいです。
そりゃやばい。帰りは山道です。
てっしゅう〜!撤収です。
二日目・その2
来るときに散々下ったので帰りは当然登りです。
多分荷物がもっと少なかったら全然楽に登れるのでしょう。
しかし、荷物は両手と肩にはクーラーボックス掛かっています。
まずはロープが伝っての急登です。荷物を片手にまとめて片手でロープを引いて登ります。
途中の休憩所に着いたときには汗はダラダラ、心臓バクバク。ベンチに座っても声も出ないほどです。
気がつくと竿の先っぽが折れていましたが、そんなのはどうでもいいほどヘトヘトです。
しかし、ここからは道が良くなるとは言えまだなが〜い階段が残っています。
とりあえず心臓がおさまるのを待ちます。
そしてまた登ります。階段はきついです。
20段も登るとまた心臓バクバクです。いがぽんも相当きつそうです。
こんな風に何回も休憩をはさんでやっと階段が終わりアスファルトの道に戻りました。
「おかだ〜ん、くるま〜もってきて〜」駐車場はすぐそこですがもう歩けません。
おかだんは見えませんが叫んでいました。
我らの叫びが聞こえたのかおかだんが車を乗ってきてくれました。
おお〜、助かった。
朝買った予備のお茶はおかだんに飲まれていて水分は無し。早く自販機まで行ってくれ〜。
国道に戻り最初の自販機で水分を補給しました。何よりも美味しいサプリ(キリン)でした。行き返った〜。
一気に1リットルを飲み干しました。
こんなハードな運動は高校の合宿以来でした。
は〜疲れた。こりゃ筋肉痛になるぞ。
二日目・その3
汗をいっぱいかいたのでとりあえずおかだん亭に戻りシャワーを浴びることにしました。
さっぱりしてから昼飯を食べに益田で評判のそば屋へ行きました。
うん、なかなか美味しかったです。
これから益田競馬場に行こうと思っていましたが、突然大雨が降ってきて止みそうもないので諦めました。
暇になったので雑貨屋に行って液体ワイパーを買って塗りました。これがこの後とても役に立ちました。
それからパチンコで負けたのでおかだん亭に戻ってのんびりすることにしました。
ダラダラゴロゴロしながら高校野球を見てました。ああ、極楽。
気がつくと夕飯の時間です。
早え〜。今日の献立は何でしょうか。どうやら肉のようです。
デカいステーキがど〜んとあります。これは旨い。神戸牛らしいです。
それから鮎の塩焼きとおかだん亭特製おから(これが旨い)。う〜ん、美味しいおかずでビールも旨い!
大変おいしゅうございました。
それからまたテレビを見ながらゴロゴロ、こんなリラックスしてていいのか?
そして2日目の夜も更けていきました。
三日目・その1
8月2日(3日目)。
今日は観光の日、四国の道後温泉まで行きます。
今回もおかだん亭には大変お世話になりました。
また近いうちに遊びに来たいと思います。ありがとうございました。
前回はここでおかだんと別れて旅立ちましたが、今回はおかだんも四国の旅に参加します。
先ずは広島に向かいます。
国道191号を進みます。島根県と広島県の県境付近にはスキー場がいくつかありました。
山間の道をひたすら走ると中国自動車道の戸河内ICに出ます。
そこから中国道に入り広島北JCTから広島自動車道に入ります。
広島JCTから山陽自動車道に入って1つ目の出口、広島ICで降りて国道54号を広島の市街地に向かいます。
平和記念公園の近くの駐車場に停めて観光をします。
駐車料金は1時間300円、安い。東京の半分です。
川のほとりを歩いて原爆ドームへ向かいました。
テレビではよく見ていましたが始めて実際に見ました。
戦争なんて馬鹿げたことは二度とやってはいけませんね。
それからカープの広島市民球場の横を通って広島風お好み焼きを食べに行きました。
お目当ては「お好み村」です。
他にも色々美味しい店はあるのだろうけど時間が無い我々にはちょうどいいです。
繁華街を抜けて行くとそれはありました。
ビルの中のどの階もほとんどがお好み焼き屋です。
エレベーターがたまたま止まった階の目の前の店に入りました。
「久ちゃん」と言う店です。
店の中には有名人のサインがいっぱいありました。
そして店で一番高い(1800円)お好み焼きを頼みました。
具が盛りだくさんのお好み焼きを目の前で作ってくれます。
デカい!旨いけど猫舌なので熱いです。
熱いのでゆっくり食っていたら腹一杯になってしまって3/4でギブアップしました。
でも残りはおかだんが平らげました。
う〜ん、でも、あれで1800円は高い気がしますね。
駐車場に戻り、満腹になって広島を後にしました。
三日目・その2
広島城の横を通って、また国道54号を北上して広島ICから山陽自動車道に入ります。
今度はきた方向とは逆に進み尾道を目指します。
約75km走って福山西ICで降ります。
国道2号を少し走ると今年出来たばかりの本州と四国を結ぶ3番目の道路、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)に入ります。
大林監督の映画で有名な坂の町、尾道を横目に見て最初の橋の尾道大橋を渡って向(むかい)島に入ります。
島といってもかなり大きいです。
次は因(いんの)島大橋を渡って因島に入ります。
このようにしなまみ海道は島を伝って四国につながっています。
次は生口(いくち)橋を渡って生口島です。
生口島に入ると一旦有料道路を出て一般道を通ります。
将来的には全部有料道路でつながるのでしょうが、開通といってもまだ所々完成していないのでいちいち金取られます。
またしまなみ海道に入ると多々羅(たたら)大橋を渡って大三(おおみ)島、大三島橋を渡って塩で有名な伯方(はかた)島。
伯方・大島橋を渡って大島。また一般道を通って最後は一番長い来(くる)島海峡第一大橋、第二、第三と続きます。
来島海峡第三大橋を渡るとついに四国に初上陸です。
愛媛県です。
来島海峡SAで一服することにしました。
ここからは渡ってきた遠くの橋まで一望できます。
いよかんのわらび餅を買って食べました。
あんまり美味しくなかったです。
三日目・その3
終点の今治ICで下りたら海岸線の国道196号をひたすら南下します。
すると松山の街が開けてきます。
松山といえば松山城?松山城は街のほぼ真中の山の上に建っています。
山には車では行けずロープウェーで登ります。
こんな短いロープウェーは乗ったことが無いと思うほどすぐに山の上の駅に着きました。
平行してリフトもあります。暑かったのでそっちで行きたかったのですが、おかだんが高所恐怖症なのでやめました。
石の道を少し登ると城壁が現れます。なかなか迫力あります。
頂上につくとやっと松山城が見えました。
松山城は日本三大連立式平山城の1つだそうですが、なんのことか分りません。ははは。
ここからは松山市内が一望できます。とても眺めがいいです。
夜はすごい夜景が見えそうです。
肝心の松山城は工事中でてっぺんあたりしか見えませんでした。
そしてまた短いロープウェーに乗って山を下り、今日の宿がある道後温泉に向かいました。
道後温泉は松山の市街地の本当に近くにあります。
路面電車に沿って走ると道後温泉に着きました。
温泉街の狭い路地を進むと今日のお宿、「小湧園」に到着しました。なかなか立派な宿です。
部屋からは松山市街と松山城が見渡せます。
風呂の前に温泉街を探索しました。
道後温泉本館は日本最古の温泉として有名です。
お金を払えば温泉に入れます。
その料金が変わっていてただ風呂に入る料金が一番安くて620円。
それから良く分らないけどお茶菓子付きとか休憩所付きとかで料金が変わります。
皇族専用浴室の「又新殿(ゆうしんでん)」とか言うのもあって金払って見るようになってます。でも風呂には入れません。
結局ここでは風呂に入らなかったのですが、後で「道後に行ったらあそこに入らないとダメだよ!」って言われました。
その後みやげ物屋街をぶらつきました。おかだんが絣(かすり)の製品を買ってました。
それとこの辺でやたら目に付く「一六タルト」の看板に引かれて宿で食べようと買いました。500円。
少し遠回りして帰ると、有名な温泉街だけあって呼込みの兄ちゃんがいるネオンがきれいな店がいっぱいありました。
宿に帰って風呂に行きました。
広くてきれいな風呂でした。露天もありますが見える景色がパチンコ屋の看板でした。
本日の夕飯は通常料金より4000円追加しています。期待しましょう。食べましょう。
おお、テーブルに並ばないほど一杯出てきました。味はと言うと、う〜ん、普通でした。
最後に出てきたその場で炊く鯛御飯は美味しかったです。
これで+4000円?伊豆あたりだったら凄いのになあ。
片付けに来たおばちゃんに「これからどっか行くんでしょ?男3人で部屋にいてもねえ」と言われました。
いかにもネオンのきれいな所に行くんでしょ、って感じでした。
小腹が減ってさっき買った一六タルトを食べました。
タルトとはパイの上に色々乗ってる物と思ってましたが
このタルトはカステラとゆず入り餡子のロールケーキみたいです。でも俺もいがぽんも甘くて一切れでやめました。
冗談でおかだんに「あと全部食っていいよ」と言ったら本当に全部あっという間に食ってました。
最初に8切れあって3人で1切れずつ食ったので、残り5切れ、全部で6切れ食ってました。凄い人だ。
そんなんで3日目が終わりました。
旅はまだ半分いってません。
四日目・その1
8月3日(4日目)。
今日の予定は第二弾メンバーのざぶちゃんと合流して、日本一の清流四万十川でフライフィッシングです。
ざぶちゃんは1人で四国に上陸して、気ままに四国の東側を周って来ました。
本当ならば四万十川の源流近くの国道197号の「道の駅」布施ヶ坂で待合せの予定でした。
が、しかし、四国の山間部は連日台風の影響で大荒れの天気です。
昨日の晩に四万十源流付近に先乗りしていたざぶちゃんに電話したところ、大変なことになっていました。
「凄い土砂降りで〜す。レガシー最大のピンチでした。ははは〜」だそうです。ピンチにしては結構楽しそうでした。
実は大雨で路肩から水は吹いてるし、道は狭くて片側は崖で反対は谷でガードレールは無いし決死のドライブだったらしいです。
結局、四万十川での釣りは仕方なく諦め、雨の降っていない海岸部で海釣りをするため待合せは宇和島の駅にしました。
松山から宇和島へは国道56号の一本道です。
待合わせ時間は10時でしたが、四国の車は皆のんびり走っていてしかも抜き所がなく遅刻してしまいました。
宇和島駅に着いてトイレに行きました。
ポケットの中を探ると??なんじゃ、こりゃ。
ありゃ?!昨日の宿「小湧園」の部屋の鍵を持ってきてしまいました・・・。
なんでこんなデカい鍵なのに気付かないの?と言われても、気付かなかったんだからしょうがないじゃん。
宿に電話して流石に持って行けないので後で郵送することにしました。宿の対応は良かったです。
ざぶちゃんは先に着いて朝飯を食っていたらしく後からきました。
そして第一声「捕まっちゃいました〜」。は?一時停止無視で愛媛県警に寄付してしまったようです。可哀想に。
ところで、どこに釣りに行こうか。
宇和島付近は筏釣りがさかんなので今から出来るか電話してみることにしました。
しかし、どこも台風の影響で船は出していないと言われました。う〜ん、困った。
これも昨日の夜に電話しておいたのですが、明後日行く予定の宿毛(すくも)の筏屋に今日から出来ないか聞いていました。
でも、先客がいるから12時からしかできないと言われてました。
本当は、宿毛という場所は本日の宿の場所を考えると遠いので行く気はあまりありませんでした。
でも、他に行く所無いし、これからだったら12時からでちょうどいいので電話してみました。
OKです。宿毛の筏は波に強いようです。
途中で魚の餌と自分たちの餌を買って筏屋がある宿毛の藻津(もづ)に着いたのは12時を回ってました。
ちなみに今日釣りをしないおかだんは別行動です。宇和島あたりをブラブラするらしいです。
そして今日の宿がある高知県の十和村に自力で来ることになります。
しかし宇和島辺りは田舎です。大丈夫か?
四日目・その2
筏屋「藻津フィッシング松沢商店」に着くと船長さんが待っていました。
まだ7月の始め頃予約の為に電話をしたとき、とてもいい人という印象を受けました。
おかげで長距離電話を長時間してしまいました。
予想通り船長さんはとてもいい人で安心しました。
早速荷物を船に移して出船します。
筏は岸から近い所にあって5分くらいで着きます。今度は荷物を筏に下ろします。
屋根もトイレも無い筏も全国にはいっぱいありますが、ここははとても広く真中には屋根もついていてしかもトイレ付きです。
そしてサービスもよく釣った魚を入れておく網、玉網(たも)、手洗い用の水、冷たい麦茶まで用意してくれます。
う〜ん、すばらしい。
さて釣りの用意をします。今日の釣り方は団子による掛釣りです。
この日の為に筏専用の竿を用意しました。
この竿は非常に短く(1.5mくらい)極端な先調子(先っぽが柔らかくてよく曲がる)です。
リールも新調し片軸受けリールです。一回転回すと一回転分だけ糸が巻かれるシンプルなリールです。
仕掛けはいたってシンプルで、道糸の先にハリスをつけただけです。
オモリを付けたとしてももガン玉(カミツブシ)だけです。
当たりは竿先と手の感覚で取ります。難しそうですがそんなに難しくはありません。
オキアミを団子で包んで海に投入します。いつもは浮釣りなので団子が割れると浮きが浮かびます。
しかし掛釣りの場合は団子が付いている時は竿先が重みで曲がっています。
割れると竿先がピッと上がり軽くなります。
主に当たりがあるのは竿先が上がる前です。団子が割れてしまうとあまり反応が無くなってしまいます。
最初はなかなか当たりがありませんでした。
すると突然、当たり。合わせるとガツン!凄い当たりです。
リールが巻けません。もともと力の強いリールではありませんが、糸が魚の力でもってかれます。
やっと魚が見えてきました。
ゲッ、ボラです。40cmクラスのデカボラです。ガッカリ。
でも、ボラがいる所には黒鯛がいます。期待しましょう。
前にも書きましたが、ここ最近四国地方の天気は荒れ模様です。特に山間部でひどいのですがここも例外ではありません。
晴れてたかと思うと突然熱帯のスコール(行ったことないので想像です)のような雨が降ってきます。
屋根があるので非難します。
ふう。連日の早起きでちょっと眠いです。
おかだんから電話が掛かってきました。「つりばかさ〜ん、暑い。もだめ。迎えに来てくれんの?」
「迎えに行けないから自力で行ってね。」
宇和島付近で釣りが出来たら迎えに行くといってましたが、ここじゃ無理です。
寂しそうにおかだんは電話を切りました。頑張って宿まで来てください。
結局それからボラ以外は釣れませんでした。
今日は予定外で宿毛まで来てしまったので早めに出なければなりません。
ここから宿へはかなり遠く、しかも何故か入浴時間が8時までなのです。のんびりしていると風呂には入れなくなってしまいます。
船長が迎えに来ててくれました。
今日は3時間くらいしかできませんでした。
予定では明後日またここへ来るつもりでしたが、船長は明後日より明日の方が天気がいいと言っています。
これだけ楽しみにしていた筏釣りなので、予定を変更して明日また来ることにしました。
時間が短かった分料金をまけてもらって、明日も来るので荷物も置いて筏屋を後にしました。
四日目・その3
今日の宿は「十和温泉」(宿名)。四万十川沿いの山奥にあります。
ここからはまず国道56号を中村方面に向かいます、
途中から県道50号でショートカットして四万十川沿いの国道441号に出ます。
この441号がとんでもない道でした。
旅行に行く前に「四国の道は狭いよ」と聞いていましたが、地図で見ると国道は赤い線なので何故か安心してました。
441号に入ると「え?」です。
せ、狭い。これ国道?今まで走っていた県道の方がよっぽど広いです。
1.5車線しかなくひどい所は1車線です。しかも片方が崖、もう片方は谷、ブラインドのカーブの連続です。
連日の雨で崖から水が吹いていたり、池のような水溜りもしばしばです。
先頭を走るのはつらいです。
前からは結構対向車が来ます。すれ違うのもやっとの所だらけです。
助手席にいるいがぽんがWRCばりのナビをしてくれます。
ブラインドの右カーブの時は体を乗り出して「OKです。」とか「来ました!」って感じです。これでかなり助かりました。
そんな道が延々40kmくらい続きました。もうヘトヘトです。こんな道を国道と呼ぶな〜!
やっとの思いで十和温泉に着きました。
玄関で先にチェックインした者がいないか聞いてみます。
あれ?おかだんはまだのようです。どこ行っちゃったんだ?
ざぶちゃんを宿に残して駅の方に行ってみました。
「いた〜!」おかだんは駅から宿の道を寂しそうにトボトボ歩いていました。
呼ぶと満面の笑みを浮かべています。
こんな山奥の寂れた街を1人で歩いていたら確かに心細いでしょうね。
そして宿に到着しました。
四万十川のすぐほとりに建ち新築したばかりでとてもきれいです。
部屋の中もきれいです。窓の下は四万十川です。
本当だったらすばらしい景色でしょうが、今は濁流です。
風呂が何故か8時までなのでさっさと入ります。
風呂はきれいでしたが露天風呂があるのに何故かお湯が入っていません。
う〜ん、不思議な温泉だ。連日雨降ってるせいかな?でも何故8時?
まあ、しょうがないので諦めます。
食事の時間です。
料理はボリュームないものの、山や川のものがなかなか美味しいです。
特に鮎の塩焼きが旨かったです。流石、本場。
ちょっと量的に物足りなかったのでカップラーメンでも買おうと車で街の方に行ってみました。
予想通り8時にはほとんどの店が閉まっていました。一軒だけシャッターが半分だけ開いている店がありました。
そこでカップラーメンとお菓子を買って帰りました。
今日の夜でやっとこの旅の折り返しです。
はっはっは、流石、ビッグイベントだけに長いです。
五日目・その1
8月4日(5日目)。おはようございます。
宿の人に頼んで朝飯は一番早い時間です。
食堂に行くと朝食が運ばれてきました。
驚いたのは1人に1斤ずつ豆腐が付ところです。豪快です。
そして宿を後にしました。風呂以外は合格点の宿でした。
今日もまた筏釣りをやりに宿毛まで行きます。しかし昨日の道はもう通りたくありません。
昨日の道を西土佐村まで戻り、ちょっと遠回りですが441号には入らずにそのまま国道381号〜320号を通って宇和島に出ます。
ところが西土佐村の江川崎の交差点をから少し走った所で警備員が立ってます。
なんと全面通行禁止です。が〜ん。
雨で道が崩れたようです。警備員曰く「こんだけ雨が降りゃ崩れるよ。」だそうです。
困った。441号に戻るしかないか。
すると警備員のおじさんが381号の迂回路を教えてくれました。
地図上ではかなり怪しい道(県道106号)です。
でも441号よりは短いしマシかもしれません。行くことにしました。
来た道を引き返し途中でそれます。
うわ〜!最初っからもう狭いです。狭さでいったら昨日より狭いです。
しかも迂回路になっているため対向車もどんどん来ます。
入ってくんなよ〜って車(トラックとか)も来ます。また先頭だし。
途中かなりスレスレ(対向車と5cm)に通り抜けました。
あとで後ろを走っていたさぶちゃんに聞いたらDXコマセ号(マイカー)のタイヤが半分路肩から出てた(浮いていた)そうです。はっはっは。もういや、四国の道。
やっと国道381号に戻りました。朝から疲れた。
一服する為に「道の駅」虹の森公園まつのに寄りました。
筏屋に電話して遅れることを伝えました。
それから宇和島に出ました。
ざぶちゃん号は給油の為スタンドに入りました。DXコマセ号は急ぐ為、先に行きました。
宿毛までは2台バラバラに行くことになりました。
宿毛に近づいた時ざぶちゃん号に乗ってるおかだんから電話がありました。
「ざぶちゃんが警察に捕まって交番へ行っちゃった。」「は?また?」
お〜い、大丈夫か〜?免停か〜?
五日目・その2
不安を胸に抱いたまま宿毛に着きました。
ざぶちゃんはどうしたでしょうか。
昨日は餌が不足がちだったので釣具屋で大量に餌を買込んでいると、電話が鳴りました。
どうやらざぶちゃん号は筏屋に先に着いちゃったようです。
急いで筏屋に向かいました。
するとざぶちゃん「また、捕まっちゃいました〜。もう愛媛県には二度と行かない!」あらまあ。
今度は、交差点内で制限時速オーバーで追い抜きをかけた時に白バイに捕まったらしいです。
そんで警察に「スピード」と「追い抜き」どっちがいい?と聞かれて点数の低い「追い抜き」にしたようです。
免停じゃなくて良かったですがこれから1年間は静かにしてないとひじょ〜に危険な状態です。頑張って耐えてください。
昨日置いていった道具はすでに船長が筏に運んでいました。気が効く人です。
頼んであった弁当も用意されていました。
結局2時間も遅れて筏に渡り釣り開始です。
今日釣れないと四国に来た意味がありません。
団子の浮き釣りと違って団子が割れるのが早いので、もう数分に1回ペースでどんどん投入します。
黒鯛の場合、当たりがあったらすぐに合わせずに竿先を下げて糸を送ってやります。そこで合わせればヒットします。
何回かボラでがっかりした後、また当たりがありました。
ボラほど重くはありませんが強い引きです。
慎重にリールを巻くと魚影が見えてきます。
「黒鯛だ!」その言葉でみんなは一斉に反応します。「おお!」
ついにやりました。去年の10月以来の黒鯛です。思わずガッツポ〜ズ。
そんなに大きくはありませんが全然OKです。
いやあ、屈折10ヶ月、四国まで来た甲斐がありました。
それから連続3尾黒鯛ゲット!はっはっは。
他のみんなはどうかな?釣れてないのかな。
あんまり1人で黒鯛釣ってるといなくなっちゃうなあ、とか言っていると今度はざぶちゃんがヒット!嬉しそうです。
続いていがぽんに来ました。満面の笑みを浮かべています。
ボラ、黒鯛、ボラ、黒鯛、ボラ、ボラ、ってな感じで船長が言っていましたが黒鯛1に対してボラ2の割合で来るそうです。
そしてついに沈黙を破って、こんなんで釣れるのかよっていう安竿でおかだんが黒鯛を釣り上げました。お見事!
みんな釣れて良かった、良かった。四国の筏は最高っす!
今日も天気は目まぐるしく変わります。
晴れたりいきなり豪雨になったりします。雨上りに虹が出てました。
それから2号のハリスを食いちぎる大物が出たり、小さい黒鯛は逃がしたりしてこれだけ釣れました。
そして6時前くらいに迎えの船が来て船長がインターネットにも載る写真を撮って終了しました。
魚は全部逃がしました。
今回の筏釣りで大変お世話になった船長さんに礼を言って宿毛を後にしました。
また来たいぞ〜
五日目・その3
今日から2日間泊めていただく第三弾メンバー岡本さんの実家のある中村へ向かいます。
宿毛から国道56号で25kmくらい走ると中村市街に着きます。
中村は思ってたより栄えていました。
土佐くろしお鉄道の中村駅に着いて岡本さんに電話をしました。すぐ来るそうです。
しばらくして中村の街には不似合いなジーザス・クライストのような岡本さんが歩いて登場しました。
早速岡本亭に向かいました。
岡本亭は駅から歩いて5分位のところにありました。なんかデカい家です。
そして岡本さんの御両親が登場しました。なっ、なにっ?!
普通だ。岡本さんから想像していたので、てっきりジーザスの父と母が出てくるのだとばかり思ってました。普通です。
ちょっと残念に思いながら部屋に荷物を置いてから応接間に行きました。
おお!すごい料理だあ。
高知名物の皿鉢(さわち)料理です。
いくつもの大きな皿に魚介類がずらりです。皿鉢料理はソーメンもつき物です。
御馳走を前にしておあずけです。食べる前に風呂に入ることになって、御両親も一緒に待つことになってしまいました。
もっと早く来れば良かったですね。申し訳ございません。
風呂から上がり廊下を歩いていると何かが突進してきました。猫です。そうです、岡本家には猫がいます。
いがぽんが猫が苦手なのを伝えていたため、他の部屋に追いやられていたのでした。
猫は知らない人達がいて驚いたのか、凄い勢いで廊下をドリフトしながら消えて行きました。驚かしてごめんね。
やっと全員風呂からあがって乾杯です。
やっと料理をいただきます。旨い!流石、本場のカツオのたたきは旨いです。
話をしている内にある疑問が。親父さんの話の中に「中村市が〜」「市長が〜」何?え?マジ?
なんと親父さんは中村市の元市長さんだったのです。すげ〜。いわゆる政治家です。町の有力者です。
でも、そんな感じは全然させない普通の親父さんでした。
それからはたらふく飲んで食ってお開きになりました。特にざぶちゃんは日本酒飲んでへ〜ろへろです。
岡本亭の駐車場は広いのですけど、流石に二重駐車はまずいので母上がやってる喫茶店まで移動することにしました。
俺と岡本さんとざぶちゃんで1台ずつ運転して、家から車で2、3分の喫茶店の駐車場まで行きました。
岡本さんが車を運転してる姿は似合わないです。ははは。
そして1台に同乗して帰りました。
ざぶちゃんは少し?酔ってる感じでしたが、別に問題無く運転してたと思っていたのに....。(また、ざぶちゃんが?!)
こんな風に5日目が終わりました。
六日目・その1
8月5日(6日目)。旅も後半にさしかかってきました。
今日は中村市付近を観光をします。
朝食を食べにお母上がやっている喫茶店「プランタン」へ行きます。
車を移動したので歩いていきます。
岡本亭の門を出ると道端に何か落ちてます。なんだ?車の部品?
あっ!色といい形といいそれはまさしくざぶちゃん号のかけら、ドアミラーの一部のようです。
昨日の夜にバックで門から出す時(真っ暗でした)、何か抵抗があったらしいが気にしてなかったそうです。(えええ〜?)
「プランタン」に着きました。
まずは車を見てみます。当然折れてます・・・・。でも単純骨折なのできれいに直るでしょう。
ざぶちゃんはこの旅行でクルマ運がかなり悪いようです。御払いした方がいいかも。帰りの運転は気をつけてください。
「プランタン」の中は壁に絵がたくさん飾ってあってなかなか落ち着いた雰囲気の店です。(
店の外観の写真
)(
店の中の写真
)
朝からお客が結構います。
我々はモーニングセットを頂きました。コーヒーがとても美味しいです。
ご馳走様でした。
そして観光に出かけました。
先ずは四国の最南端の足摺岬へ向かいます。
国道321号(サニーロード、321だから?)、四万十川の河口沿いを南下して土佐清水に出て、そこから山の中を走る足摺スカイラインに入ります。
足摺スカイラインはきついカーブの連続です。
晴れてれば眺めがいいのでしょうが霧がかかってしまいました。
一気に下ると足摺岬が見えました。
車を停めて遊歩道を歩いていきます。
展望台に出ました。
まさに断崖絶壁です。しかも強風が吹いています。
ジーザスがさらにジーザスらしくなっています。
波の花(波で出来た泡)が風でそこら中に舞っています。
それから灯台まで歩いていきました。別に何もありませんでした。
車に戻って今度は竜串に向かいました。
何があるか分らないのですが、とりあえず観光名所のようなので向かいました。
竜串は小さな半島のようになっているようです。半島に入る道があるようなのですが見つかりません。
地元の人に聞いてやっと道が分りました。
とてもこの先に観光名所があるとは思えない道を進みます。
着いたところはただの遊歩道の入口でした。売店など一切無く駐車場があるだけで人の気配すらありません。
結局何もせず引き返しました。
何か地図(マップルには赤で太字で書かれていた)に騙されたような気分です。
ま、こんなこともあるわな。
昼飯を食べに一旦中村に戻ることにしました。
六日目・その2
車を岡本亭の停めて歩いていきました。
途中郵便局があったので小湧園の鍵を送りました。すいませんでした。
昼食は中村駅付近の中華料理屋にしました。別に理由はありません。近くにあったので入りました。
ごく普通に昼飯を済ませ、
また観光に戻ります。
今度は四万十川を少し遡って沈下橋を見に行きます。
沈下橋とは、川が増水して橋が水没するのを見越して橋の欄干を無くし出来るだけ水の抵抗なくした橋です。
ポスターなどの四万十川の写真に必ずと言っていいほど写ってる橋(何箇所かあります)です。
しばらく行くと「佐田の沈下橋→」の看板がありました。
看板通りに進むとそれはありました。
これは怖いです。増水しているせいもありますが、いざ立つと怖いです。
歩いて渡るのにはちょっと勇気がいるかもしれません。風であおられて落ちたらさようならです。
なかなか貴重な体験をしました。
それから元市長に奨められた「とんぼ自然公園」へ行きました。
とんぼ公園は広大な敷地の中に川や池や山があって、たくさんの種類のトンボを始めとした動物がいるようです。
あいにく着いた時は雨が本降りになってしまって建物の中しか見ることが出来ませんでした。
建物の中は博物館のようになっていてトンボの生態や種類を紹介しています。
その奥へ行くと水槽がたくさんあっていろいろな魚がいっぱいいました。
四万十川にすむアカメと言う巨大魚もいました。
後で気付いたのですが、博物館の入り口付近以外(トンボの生態や水槽の方)は入場料が掛かるのでした。
ま、いいか。タダ見、許してください。
それからプランタンに戻りました。
プランタンは店だけではなくて裏は立派な一軒家です。
居間には掘りごたつがあり、そこで麻雀をやることになりました。久々の手積みです。
メンツは岡本さん、おかだん、いがぽん&ざぶちゃん連合軍(なんとなく麻雀を分かってる人達)と俺です。
賭けるものはジュースというかわいいルールです。それでも結構面白かったです。
麻雀をやっている間に夕飯の用意ができていました。
本当にお世話になってます。
今日の夕飯は閉店後のプランタン内でバーベキューです。
喫茶店の中でバーベキューやっちゃっていいのでしょうか。
それがちょっと不安でしたが、バーベキューはボリューム万点で大満足でした。
大の焼肉好きのおかだんは、いつものように食いまくってましたがまだ足りないようでした。すごい人だ。
岡本亭に戻って洗濯をしました。
おかだんのお母さんに洗濯してもらったのでこれで2回目です。
このようにして六日目が終わりました。
後りは2日、後半へ突入です。
七
日目・その1
8月6日(7日目)。
残すところ今日を入れて後2日になってしまいました。
今日は観光をしながら香川県の琴平(ことひら)を目指します。
昨日と同様、朝食をいただきにプランタンに向かいます。トーストのセットなどもありますがまた和食セットにしました。
食後に中村一美味しいと言われるコーヒーを飲んで一服して、そろそろ出発の時間になりました。
大変お世話になりました。また是非来たいです。来たいけど遠いんだよなあ。でも来たいです。
では、岡本さん、さようなら。また東京で。
ここでざぶちゃんともお別れです。ざぶちゃんはまた1人で走るようです。
国道56号を高知に向かって始めは後ろにざぶちゃん号が見えていましたが、いつの間にか消えていました。捕まるなよ〜。
途中にドライブインでお土産を買いました。
土佐のカツオと四万十川の川のりが有名のようです。
それから坦々とした山道をひたすら走り、土佐市の市街地の手前で渋滞にはまりました。
ようやく抜けて春野町と言う所から海の方に向かい、有名な桂浜(かつらはま)を目指します。
桂浜に到着した頃に雨が降ってきました。
有料駐車場(せこい!)に停めて歩いて行きます。
階段を登っていくと「坂本竜馬」のデカい像がありました。思ってたよりデカいです。
階段を下ると桂浜です。
いつもはきれいな浜辺なのでしょうが、今は台風のせいで浜は流木などが一杯で汚いです。
これだけ見たら何でここが有名なのかは全然分りませんでした。
坂本の像まで戻り「アイスクリン」なる物を食べました。
アイスクリンはジェラートのような感じで美味しいです。
駐車場近くに闘犬センターがあります。
闘犬はやってないという噂だったのですがなんかやってました。毎日やってるようです。
せっかくだから見ることにしました。1800円もします。
お土産屋の中に入口があって階段を登っていきます。
かな〜り臭いです。いわゆる獣の臭いってやつでしょうか。吐き気のもですね。
闘犬場は12角形(ほぼ円形)のリングになっていて下は土が敷いてあります。
周りはすり鉢状に観客席になっています。
まず、陽気な司会の兄ちゃんが出てきてから闘犬の歴史のようなビデオを10分くらい見せられます。臭いから早く始ってくれ。
それが終わると横綱と言われる犬(土佐闘犬という種類らしい)が出てきます。強そうです。
それからしばらくは撮影会です。時間を引っ張ります(10分)。横綱は慣れてるようで大人しいです。
横綱は闘わないらしく撮影会が終わると引っ込んでしまいました。変わって大関だかなんだか分らないけど2匹出てきました。
この2匹が闘うようです。
合図と共に始りました。おおっ!かなり迫力あります。
牙は抜いてあるのでしょうか?思いっきり噛んでるのに血が出ません。
勝敗はどちらかの犬が声をあげたら(吠えたら)負けです。
なかなか決着はつかず引き分けに終わりました。
最後にチケットの末尾一桁(ラッキーナンバー)を発表し闘犬ショーは終わりました。
当たるとなんと、お土産が10%Offです。ははは。
これで1800円は高いなあ。
闘犬場の1階でお土産を買って桂浜を後にしました。
は〜、臭かった。
高速に乗るために高知市街に向かいました。
せっかくだから有名(なぜ?)な「はりまや橋」を見に行きました。
それは街のど真ん中の商店街の横かなんかにありました。あまりにもつまらなそうだったので10秒ほど停車し出発しました。
その道は高知駅へ向かう道だったので、駅へ寄って駅弁を買うことにしました。
使命をおびておかだんが買いに行きました。
おかだんが買って来た駅弁は「カツオのたたき弁当」でした。
弁当は高速のSAで食べることにしました。国道32号の南国ICから高知自動車道に入り1つ目のSAに入りました。
SAの売店で旨そうだったのでさつま揚げ(いか入り)を買いました。
それが好評でおかだんはあと2枚買ってました。
「カツオのたたき弁当」はその名の通り保冷材で冷やされたカツオのたたきが入っています。
駅弁で生魚が入ってるなんて驚きました。なかなか美味しかったです。
それからまた高速を走り高松を目指しました。
七
日目・その
2
高知道は四国の真中を縦貫している為、トンネルの連続です。
それを過ぎると川之江JCTから高松自動車道に入ります。
最後まで走ると今のところに起点(終点?)の高松西ICから一般道に入ります。
国道11号から国道193号に左折すると高松市街です。
高松はかなり都会です。道路も広くきれいな街です。
おかだんが明日、我々と別れて電車で実家に帰ります。その電車の時刻を知るためにJR高松駅に向かいました。
高松駅は改築中らしくそっけない建物でした。
香川県というば讃岐うどん。で、うどんを食べに行きました。
高松の繁華街のアーケード(らいおん通り)に「川福」というお店があります。
ざるうどんを創めたのはこの店らしく歴史があるようです。
店の中は観光客が多いなと言う感じでした。
その本家のざるうどんを食べました。腰があって美味しいです。
でもツルツルっと一瞬で終わっちゃいました。
箸が入ってた袋の裏側に支店が書いてあります。結構いっぱいあって東京の町田にもありました。
なんかそれを見たとたん、ありがたみが無くなりました。
この辺りのうどん屋は、元々製麺所だった所がうどん屋になってたり、製麺所のすみで作ってくれたりするらしいです。
よって、看板や椅子や愛想も無い店や全部セルフサービスの店がかなりあるらしいです。
通はそういう所へ行くらしいし、本当に美味しい店もそういう所みたいです。く〜、失敗した。
これに関してはちゃんと調べておくべきでした。
単純な素材のうどんだけにどれだけ美味しいのか味わいたかったです。
それから今日の宿がある琴平に向かいます。
国道32号を高知方面に戻る感じで進みます。
琴平は金刀比羅宮(ことひらぐう)があることで有名です。
宿は参道のすぐ脇にありました。
部屋には入らず宿の預かり所で荷物だけ置いてから金刀比羅宮へ行きました。
金刀比羅宮は航海守護・開運の神として信仰されているそうで、全国にある金刀比羅神社(宮),琴平神社等の総本社です。
参道は階段です。延々と階段です。本宮までは785段あるそうです。
下から途中の「宮の大門」と言う門までは階段の両サイドにお土産屋が並びます。
現在5時半、階段のずっと上の本宮の扉が閉まるのが6時なのですでに閉まっている店がほとんどです。
琴平に来る道の途中からこの辺りにかけて至る所に「名物 灸(きう、またはきゅう)まん」と書いた看板が目に付きます。
やっとその正体を見ることができました。お灸の形をした饅頭でした。
石段を登り大門まで来るとかなり汗が出てきます。本当に上まで行くの〜?
有無を言わさずいがぽんは登っていきます。おかだんは俺以上に汗が吹き出ています。
ああ、、また思い出したくも無い島根の磯の帰り道が走馬灯のようによみがえります。
でも今回は荷物が無いのでまだ楽です。
門を過ぎると一旦平らになります。そしてまた階段です。
昔、遠くてお参りが出来なかった人は代わりに犬に行かせたそうで、その名残のかわいい銅像がありました。
最後の急登が終わってやっと着きました。
ふぅ〜。おおっ、ここからの景色はすばらしいです。
この辺の地形の特徴で、小さな富士山のような形のいい山がいくつもあります。
もうすぐ日が暮れます。
本宮に戻って賽銭を入れてると、神官の人達が本宮の扉をまさに閉めようとしていた手を止めて祈るまで待ってくれました。
金刀比羅宮だけに赤い字で丸に金の文字が書かれています。なんとなく今風です。
おかだんといがぽんは「幸福の黄色いお守り」を買って、みんなでおみくじを引いて帰りました。
帰りは楽だ〜
七
日目・その
3
宿に戻り今度はちゃんとチェックインしました。
宿名は「琴平グランドホテル 桜の抄」です。桜の抄とは?
フロントの係がラウンジに招きお茶を出してくれます。(このサービスは御前崎グランドホテル以来2軒目です)
そして仲居さんが来て部屋へ行きました。
仲居さん曰く「こんぴらさん行ってきたんですか?早かったですねえ。」
あののんびりペースでも早かったらしいです。もっともここに来る人はお年寄りが多いのでしょうね。
部屋はきれいですが案外狭くちょっとがっかりです。
汗をかいたのですぐに風呂に行きました。
風呂の入口から長い畳の廊下になっていて素足で歩くと気持ちいいです。その奥に男湯の入口があります。
入口の脇にマッサージコーナーがあってクイックマッサージ(15分)もあるようなので後でやってもらうことにしました。
風呂はとてもきれいで露天風呂は2つ、サウナ(嫌いだから入ってないけど)もあって大満足でした。
部屋に戻ると夕飯です。
この旅の最後の晩餐は懐石料理風でなかなか豪華でした。
それから先ほどにクイックマッサージへ行きました。
ちゃんとクイックマッサージ用の椅子(知ってますか?)があります。
椅子は2つしかないのでおかだんといがぽんが先にやりました。おお!気持ちよさそうです。
15分経って自分の番がまわってきました。
マッサージ師は体格のいいおばちゃんです。さっそく肩あたりから始りました。
「ううっ、痛い。痛いよ〜。でもこの痛さを乗り越えれば気持ち良くなるんだ。きっと。耐えろ〜。」(心の叫びです。)
しかし、いっこうに痛いだけで気持ち良くなりません。
そして頭のマッサージに入ったとたん、き、気持ち悪い....。
確かに酒は飲んでいましたがそれは関係無いです。ついに我慢できなくなって中断しトイレへ行きました。
リバースはしなかったもののこれ以上あの苦痛には耐えられません。
トイレから出てまだ時間前でしたが中止を申し入れました。
おばちゃんは気の毒そうに見ていました。
ちくしょ〜!全然気持ちよくなかったぞ。
待っていた2人のところに行くと「どうしたの?」と心配そうでした。
でも、2人は気持ち良かったらしいです。なぜ?
おかだん曰く体がこりすぎてるからちょっとの力でも痛いのだそうです。
なるほど部屋に戻っておかだんに肩を揉んでもらうととても気持ちいいです。
力はほとんど入れてないそうです。
プロの人はたくさんの客に一定の力で揉むので、こっちから言わない限り手加減しないようです。
今まで旅館に来る度にマッサージやりたいなあと思ってましたが、これならおかだんにお金払ってやってもらった方がいいです。
それからゲーセンで「桜の抄」バージョンのプリクラを男3人で撮ったりしてラーメンを食べに行ったり(満席でやめた)しました。
こんな風にビッグイベント最後の夜は更けていきました。
あ〜あ、明日で終わりかあ。
八
日目・その1
8月7日(8日目)。
ついに8日間の長旅も最終日です。早かったなあ。
今日は東京までのロングドライブになります。
おかだんはJR琴平駅から電車で帰ることになりました。
琴平駅に向かう途中のお土産屋でまたうどんを食べました。
うどん屋については今回も失敗しました。
ま、美味しいのですけどもっとすごい(看板の無いような)店に行きたかったです。
電車の時間はまだなので、おかだんは駅に荷物を預けお得意のブラブラをするそうです。
おかだんを金刀比羅宮の参道のアーケードの近くに降ろしお別れです。
それではお疲れ様でした。島根の御両親によろしくお伝えください。また行きます、と。
おかだんは参道に消えていきました。
残ったのは釣りバカ1号と2号です。
さあ、頑張って東京まで行きますか。
国道319号を通って善通寺ICから高松道に入ります。普通に行けばここから東京までずっと高速です。
坂出JCTから瀬戸中央道へ入ると瀬戸大橋です。
おお、広いしデカい。しまなみ海道より全然デカいです。電車も走ってます。
かなり高い所を走るので横風が強いです。ハンドルをしっかり握っていないと車が煽られます。
瀬戸大橋の中ほどの島にある与島PAに寄りました。
ここは瀬戸大橋のシャッターポイントみたいです。
下から見るとこれまたデカいです。よくこんな物を造るもんだ。人間は凄いね。
そしてまた走り出して本州に渡り、倉敷JCTから山陽自動車道へ入ります。
大阪が近くなり大阪京都方面の交通情報がやっと出てきました。
「京都南、渋滞20km」、げっ。
今日は土曜日なのである程度の渋滞は覚悟していましたが20kmはきついです。解消してくれればいいのですが。
まあ、急いでもしょうがないので昼飯を食べに兵庫県の三木SAに入りました。
ケンタッキーがあったので、久々に恋しくなったファーストフードを食べました。下りのSAにはロッテリアがありました。
そしてまた走り出しても渋滞は全然減っていません。
このまま渋滞に突っ込んで行ったら抜けるのに何分かかるでしょうか。
高速は神戸JCTで中国自動車道と合流します。
考えた末、名神には入らず奈良を通って三重県に抜けることにしました。
吹田JCTを直進し近畿自動車道に入り、しばらく行ってから松原JCTから西名阪自動車道に入りました。
法隆寺の近くを通って天理ICで降りると、そのまま高速道路のような国道25号に入ります。
途中雨に降られましたが渋滞はしていません。
一気に三重県の亀山ICから東名阪自動車道に入りました。
名古屋を抜けて名古屋JCTから東名に戻ります。どっちが早かったかは分かりませんが走っていた分、快適でした。
流石にここまで来ると疲れました。
行きにも寄った浜名湖SAでいがぽんと運転を代わりました。
再び富士川SAで復活し運転を代わります。
東京が近づくとまた渋滞情報です。また厚木あたりで混んでるようです。
秦野ICを過ぎると前の車がハザードを出しました。疲れた体にムチを打つように情け容赦なく渋滞しています。
ノロノロと進み最後は3車線が1車線に規制されていました。
事故です。勘弁してくれよな〜。もう。
それを過ぎると後は順調でした。
横浜のいが亭に着いたのは午後8時頃でした。8日間ご苦労様でした。
そして東京のマイホームに無事着いてビッグイベントは終了しました。
全走行距離は3100kmでした。ふぅ。
エピローグ
今回の旅行に参加してくれた皆様、お疲れ様でした。
夏のビッグイベント'99「島根&四国の旅 (釣り修行の旅 降格編)」は大成功を収めました。
特になんと言っても黒鯛が釣れたことが一番の成果であります。
よって「釣り修行の旅」から「釣り鍛錬の旅」に再び昇格です。
しかし、今後3回の旅のうちに黒鯛を釣らないとまた降格です。
もし黒鯛が釣れれば「釣り上達の旅」とでもしますかね。
行く前は正直言って四国にはあまり魅力を感じてはいませんでした。
今回初めて四国に行ったわけですが魅力が無いなんてとんでもない、是非また行きたいと思っています。
旅行はもちろん行ってる時が一番楽しいのですが、いろいろ計画を練っている時もまた楽しいです。
その楽しみがないとサラリーマンやってらんないっす。
釣りバカ達よ、次はいつ?どこへ行きますか?!
最後に大変世話になったおかだんの御両親、岡本さんの御両親、その他の皆様に深く御礼申し上げます。
Back to
Index
ここ
からどうぞ。