伊勢志摩筏釣りの旅 (釣り修行の旅3)
筏の上でカレー
伊勢志摩はなんかいい所です
一日目、夜行
インターネットで「南島町」で検索すると、多分役場が作ったと思われるホームページが出てきます。
その中の項目の「ザ・釣り天国」の中に古和浦のページがあり、その内容は「大チヌの古和浦で有名になりました。」です。
これはもう無視するわけにはいきません。
南紀地方はリアス式海岸を利用した筏釣りが有名です。
去年の夏も和歌山の由良(旅行記「
島根&和歌山
」参照)でそれを経験し、すっかり虜になりました。
そこで今回の釣り修行の旅の目的は、「筏に乗って黒鯛を釣る!そしてその場で食う。」です。
東京から三重県の古和浦までは500km以上あります。夜の高速をとばしても6,7時間かかる計算です。
あらかじめ渡し船屋さんに確認したところ、筏は朝の5時からやっているのことです。
そう言えば予約の電話をしたときにおばちゃんらしき人がでて、一通り確認したあと場所の説明になりました。
そのおばちゃんは長距離電話にもかかわらず、メチャメチャ詳しく道順を教えてくれました。
話は戻って、5時から始めるためには前の日の10時か11時には出発しなくてはなりません。
当然ながら(最近徹夜ができないので本当は多少ためらいがあった)、夜10時いがぽん邸に集合と言うことになりました。
今回の釣りバカは私と本田さんといがぽんです。
おなじみバカ3ですが本田さんは新婚です。いいのでしょうか...。
奥様、許してあげてください。(新居七輪パーティは諦めます)
そして出発の夜。
先ず、本田さんが9時に私の家に来て私のこませ号に乗り換え、それからいがぽん邸に向かいます。
ところで三重県の今週末の天気は思わしくありません。
しかし気合いと根性といがぽんの105円(税込み)の笑顔で雨を降らさない予定です。
荷物を詰め込んで伊勢志摩釣り修行の旅のスタートです。
いつものように狩場から保土ヶ谷バイパスに入り横浜町田ICから東名に入ります。
ここから東名で名古屋ICまで行きます。
運転が疲れると休憩を取りますが、休憩を取った直後の運転が眠気を誘うということを実感しました。
う〜、ねむ。
名古屋ICから名古屋の首都高のようなものを通り、東名阪を抜けて伊勢自動車道の気勢多気ICで降ります。
降りてまずはこれから無くなるだろうコンビニに寄り食料を買い込みます。
それからど派手な看板の釣り道具屋に寄り餌を買います。
餌は、筏の予約時に確認済みでボケ、アケミ貝、オキアミです。オキアミ以外は見たこともありません。
ボケとはシャコを小さくしたようなもので生き餌です。しかし残念ながら売り切れでした。
これの代替でモエビという生きたエビを買いました。1匹いくらで売っています。
アケミ貝はアサリを少し小さくした感じで当然これも生きています。
我々は生き餌は初めての体験です。
そして、いつものオキアミと予備のだんごとハリスを買い、また出発です。
このあたりからどんどん田舎道になってきました。
おばあちゃんが言ってた通りの目印を曲がり山道に入って行きます。
また次の目印を曲がると、もう車1台やっと通れる道になります。
我慢しておばちゃんと長電話した甲斐がありました。話を聞かなかったら絶対分からない道でした。
ありがとう、おばちゃん。
そこからはもの凄いハードな山道で、さんざん登ってトンネルを抜けると
ここが海の近くというのを疑うほど山深い景色です。谷は深く山はどこまでも続いています。
高所恐怖症でスピード恐怖症のおかだんがいたら、とても耐えられる道ではありません。
私も初めて運転しながら酔いました。
やっと山道が終わり海が見えてきました。
夜行の疲れもあって結構へろへろです。
最後の分かりにくい曲がり角をまがってようやく5時ちょうどに到着しました。
時間通りです。ふ〜。
一日目、黒鯛か?
この景色に不似合いな立派な建物の渡し船屋さんを横目に道を進むと、壊れかけた看板に「西岡渡船」の文字がありました。
未舗装の駐車場のわきにはホッタテ小屋があり、中には電気がついていて人がいるようです。
我らの気配を感じて船長らしき人が出てきました。
予想を反して若いにいちゃんが出てきました。(若いといっても30歳くらいか。てっきりおやじが出てくると思ってました)
荷物を渡し船に乗せ、いざ、筏に向けて出航です。
小和浦は深い入り江の奥で、波はほとんどありません。
その中に筏が点在しています。
筏はその渡し船屋によって屋根が付いていたり、きれいなトイレがあったり様々です。
ボートが目指す我々の筏が見えてきました。
飾っ気も何もないしんーぷるな筏でした。
簡易トイレは壊れかけですが、それでも全体の広さはかなりあって1辺が8mくらいはあるでしょうか。
ほかの客も居ないため広々です。
我々を降ろしボートは帰って行きました。
ボートが遠ざかると何の音もない静かな世界です。遠くでボートの音がするだけです。
とりあえず一服してから釣りの準備に取りかかります。
先ずは仕掛けを作ります。
私は浮き釣り、本田さんといがぽんはふかせ釣りです。特に本田さんの仕掛けは道糸とハリスを結ばない「通し」です。
仕掛けの後はだんごを作ります。
ちょうどよく固まる様に微妙に海水を加えます。
後は生き餌をポンプの付いたバケツに入れ、アケミ貝とオキアミを用意して準備万端です。
糸を垂らすとさっそく魚がつついているようで浮きがピクピクしています。
3回目に糸を垂らして少し時間がたった後、もう餌を取られたかなっと思った瞬間でした。
浮きがぐーんと海に沈んだのであわてて合わせると、竿が折れちゃうんじゃないかと思うくらい曲がりまだ底に引っ張ります。
これはでかいぞ。黒鯛か?
こんな引きを経験したことがなかったので興奮と緊張がいっぺんにやってきました。
リールを巻いても巻いても、魚の力でリールが逆回転してしまいます。そしてまた巻きます。
これを何回繰り返したでしょうか。ようやく魚影が見えてきました。
本田さんといがぽんが「ボラだー!でかいー」。
ボ、ボラ?黒鯛じゃないの?ガッカリ。ボラは黒鯛釣りの有名な外道です。しかもカラスミ(卵巣?)以外は食えません。
しかしそのボラは60cmくらいあり魚はなんにしろこんな大物が掛かったのは初めてなのでうれしかったです。
結局、タモ(網)を持ってくるのを忘れていた為、足元まで引いたのですが、最後に糸が筏と擦れて切れてしまいました。
まあ、あげてもしょうがないですけどね。
しばらくは放心状態のままニヤニヤしながら、あの引きの感触を味わっていました。
一日目、下水処理
ボラがいるんだから黒鯛もいるだろうと心を躍らせましたが、それからは魚の方は沈黙してしまいました。
たまに釣れる魚はベラや鰺の子供みたいなものばかりです。
う〜ん。潮が悪いのか?
空は分厚い雲に覆われいつ雨が降り出してもおかしくありません。予報も雨です。
夜行の疲れと釣れないのとでみんなに眠気が襲って来ます。
先ずダウンしたのは私でした。筏の上で大の字になって仰向けになりました。
なんて静かなんでしょう。何の音もしません。
普通にしていると分かりませんが、横になっていると筏が少しだけ揺れていることがわかります。
気持ちいいなあと思っていたら、疲れのせいか揺れの波長のせいか突然気持ち悪くなってしまいました。
うげ〜。
たまらず起きあがりました。起きあがると治ってしまいます。不思議です。
しかし今度はお腹がゴロゴロ・・・。
う〜ん、まずいなあ。筏の上には壊れかけた簡易トイレしかありません。
トイレといっても下水処理されずに1秒もたたないうちに自然に帰って行きます。
小はいいとしても大はまずいでしょう。いくらなんでも。
ここは我慢しかありません。
普通、筏では2,3時間おきにボートが見回りに来るようですが、もう4時間以上経過してますが全然来ません。
早く来ないかなあ。来ないつもりかなあ。
そのうち今度はいがぽんがダウン、気持ちよさそうに寝てしまいました。どうやら気持ち悪くならないようです。
本田さんは車で寝ていたせいか、まだ元気に釣っています。
ついに雨がポツポツと降ってきました。
雨用の装備は由良の筏で買った1300円のスーパー雨合羽(そう勝手に名付けている)しかありません。
本降りになったらもうどうしようないですが、無いよりましです。
遠くからボートの音がしてどうやらこちらへ向かって来ました。
12時近くになってやっと見回りに来ました。
ボートには船長のほかに女の子が2人と若いお母さんらしき人が乗っています。
てっきり客かと思いきや船長の奥さんと子供らしいです。
帰りの時間の確認とだんごの補給を頼み、ついでに岸のトイレまで連れていってもらいました。
岸に着きさきほどのホッタテ小屋の裏にある簡易トイレを借りました。
めちゃくちゃ臭いその便器の奥底から怪しい湯気出ていました。発酵しているようです。(臭い話ですいません)
用を済ませボートに戻る時、船長が「学生か?」と聞くので、嬉しくて「そんな若くないっすよ」と答えると「こんなバカな旅するのは学生くらいかと思った」と言われました。
要は東京から夜行で朝5時わざわざこんな所まで釣りに来て、しかも帰りは月曜、そんな旅は学生しかしないよ、だそうです。
補給のだんごを乗せまた筏まで行きます。
2時に迎えを頼むと困った顔をしています。
なんと人が山で遭難をして、青年団である船長は山に入らなければならないらしいです。
車が道に置き去りになっていて、中には遺書があったそうです。人騒がせなことです。我々にも迷惑がかかります。
そんな事情なので迎えは3時として雨が強くなったらその時点で来てくれ、ということにしました。
そしてまた筏に戻ってきました。
ボートは岸に帰って行きました。
一日目、筏の上でカレー
雨は止んだり降ったり強く降ったり、風は段々強くなってきました。
あいかわらず魚の反応は悪く、小魚しか釣れません。
こんなに高い餌なのに。モエビはまだ元気です。
そうこうしているうちに今度は自分達の腹の方が減ってきました。
この時の為に、コンロと鍋、水、レトルトカレー、レトルトライスをいがぽんが用意してきています。流石です。
先ずはお湯を沸かさなければなりませんが、筏の上は風を遮るものがほとんど無い為お湯を涌かすのが大変です。
筏の上の突起物は簡易トイレと荷物置き場の囲いだけです。
いくらなんでもトイレの陰では作りたくありません。
そこで囲いの内側に荷物を並べたり、タオルでカーテンのようにしたりして風を防ぎます。それでも風は通り抜けてきます。
しょうがないので雨避け用にいがぽんが持ってきたビーチなどで見るパラソルを広げ、風を避けます。
これはなかなか効果絶大で、コンロの火も調子がよく段々お湯が沸いてきました。
先にご飯を温め、その次にカレーを温めます。
カレーを温めていたその時です。突然、突風が吹き抜けました。
風が弱まって安心し、立て掛けてあったパラソルが一瞬で吹き飛ばされ、追うも空しく海の上に・・・。
あちゃー!パラソルは何の躊躇もなく手を伸ばす間もなく、ズズズズズと海の底に沈んでいきました。
3人一緒に、あ〜あ。
この静かできれいな海の底にパラソルが沈んでいるんですねえ。果たして何万年後に発見されるのでしょうか。
意気消沈しながらもカレーの方も暖まりました。
これもいがぽんが用意してきたビニールのパックを皿にして、ご飯とカレーを入れてカレーライスの出来上がりです。
もちろんスプーンもあります。
すっかり腹が減っていたのでさっそく食べます。
旨いです。か〜な〜り旨いです。
空気も旨く、筏の上でカレーを食って、気分は最高です。
後は釣れれば言うこと無いのですが...
結局、その後も魚はポツポツと小さいのだけで、雨の方もポツポツと止む気配がありません。
そうこうしている内に2時になり迎えのボートがやってきました。
終了です。
結果は芳しくありませんでしたが、釣りなんてこんなものです。
そしてそれに懲りないのが釣りバカです。
陸に着き道具をしまって、ちょっと早めですが宿に向かうことになりました。
ここから宿までは30km。
しかし朝のハードな道とは違って走りやすい道です。
海と山を縫ったように走って行きます。
一日目、EM菌
今日の宿は南島町、五ヶ所にある「旅館二葉」です。
大正時代に建てられた古い純和風旅館です。
五ヶ所は古い建物が多く、どの家も旅館のようです。散々迷ってから看板を発見しました。
なんと立派な建物でしょうか。木造なのに三階立てです。
玄関の周り等もきれいで手入れが行き届いています。
これは期待できます。
中に入ると外見とはうって違ってとても新しく清潔でとてもきれいです。
通されたのは角部屋で2方向が広い窓でとても明るく、気持ちのいい部屋です。
1時間ほどグダグダしていると電話が掛かりました。何かと思うと風呂が沸いたとのお知らせの電話でした。
さっそく風呂へ行きます。
風呂は広からずですがなかなか清潔です。
が、しかし、湯船に入り湯の中を見ると細かい浮遊物が...。いったいこれは何なのでしょうか?
これだけ清潔に保ってる宿で、お湯の中だけ洗ってないということがありえることなのでしょうか。
部屋に戻って宿の案内を読むと、風呂にはEM菌なるものが入ってるらしくその為の浮遊物なのでしょうか。(そう思いたい)
まあ、そう思うことにして飯の時間になりました。
夕飯は隣の部屋に用意されているようです。
空いているから隣に部屋なのでしょうか。理由はよくわかりません。
初めは寂しかったお膳の上も、次から次へと料理が運ばれてきていっぱいになってしまいました。
さすがに海の目の前だけに、魚はどれも新鮮で美味しいです。
こんな魚を釣りたいですねえ。
愛洲舟と呼ばれる舟盛りはとても豪華で、全部食べ尽くすとまさに腹一杯でした。
部屋に帰ると当然ながら布団が敷いてあって、当然ながら寝そべって野球を見ていたら、
当然ながら本田さんはすでに寝てしまいました。AB型はよく寝るらしいです。
私もいがぽんもかなり耐えていましたが、いつの間にか寝ていました。
朝から会社に行ってそれから夜行で来て釣りやって40時間くらい寝ていないのだから、これもまた当然ですね。
二日目、真鯛
おはようございます。
今日は曇りですが、雨は降らないようです。
本日の漁場は五ヶ所湾のどこか。まだ決まっていません。
五ヶ所湾も奥の深い湾で筏釣りが盛んです。
先ずは釣り道具屋に行きます。
昨日店を見たと言う本田さんといがぽんに導かれ迷ったあげく見つけました。
道具を補給して店の人に漁場を聞いて、フィッシングセンター南志摩というところに行くことになりました。
15分ほど走って小さな看板を発見、横道にそれて寂れた分譲別荘地を抜けて急坂を下って到着です。
フィッシングセンターと言うにはとても寂しい感じでしたがそんなものに期待はしていません。釣れればいいのです。
管理人らしきおじさんにに話を聞くと、どうやらここは筏ではなくてカセ(仮瀬?)というもので釣ります。
カセというのは言葉では聞いていましたがどういうものか全然知りません。
ボートに荷物を乗せカセに向けて出発です。
ボートは予想に反して桟橋から200mも進まないで到着しました。
なんとカセとは、養殖用の大きな生け簀の周りにボートが固定されていて、そこに乗って釣るものらしいです。
要は、すでに沖に浮かんでいるボートが固定されているようなものです。
しかし、固定されているといっても2ヶ所くらいロープで結んであるだけなのでボート自体は揺れます。
筏に比べると狭くてとても不自由で、移動するのもやっとです。
しかも2人乗りなので本田さんは寂しく隣のボートです。と言ってもすぐ隣ですけどね。
釣り方は昨日と同様でだんご釣りです。
2日目の釣り開始です。
いっせいに竿を垂れます。
待ちます。...待ちます。...待ちます。...釣れません。
と、その時本田さんがヒット。それは見たこともない魚で光り物のようで横から見ると丸っぽいです。
名前は管理人のおじさんに聞きましたが忘れてしまいました。
また、待ちます。....釣れません。本田さんはポツポツ釣れています。
私といがぽんはぼうずです。やばいです。
今日は釣り始めた時間が遅いので、先ほど頼んでおいたお弁当をボートでおじさんが持ってきてくれました。
お茶も買ってきてくれました。ここでちょっと休憩です。
カセのある場所は岸にも近いせいもありますが、昨日より湾の奥まった所にあり湖の様に波がありません。
まるで釣り堀で舟に乗っているようです。
そしてまた釣りを開始します。
また、待ちます。...釣れません。
だんだんやる気がなくなってきてしまいました。
その時またまた本田さんヒ〜ト!今度は竿のしなりがさっきより大きいです。
釣り上げると、な、なんと真鯛です。
いいな〜と私といがぽん。本田さんは満面の笑顔です。
ここで待ちに待った包丁とまな板の登場です。見事な手つきで真鯛をさばきます。
釣った本田さんと私が半身ずついただきます。旨いです。もっと食いてえ。
真鯛がいると分かると俄然やる気が出てきました。
し、しかし釣れません。
どうなっているのでしょうか?
あんまり暇なので、カセの固定せれている生け簀にかぶせてある網の上から、餌の付いた針を垂らしてみました。
すると、真鯛らしき50cmもある魚がガブッと食いつきました。
や、やばい。慌てて振り払うと逃げて行きました。
腹が減ってると何でも食うんですね。魚って。
それとも養殖だから警戒心がないのでしょうか。
気が付くといがぽんは生け簀の上にある板張りの通路の上で寝てしまいました。
(私といがぽんは)全然釣れないまま午後3時。
そろそろ終了しますか。あ〜あ。まあ、慣れてるけど。
2日目の釣果、本田さんが真鯛、その他、つりばか&いがぽんがぼうず・・・。
二日目、景色は最高
迎えのボートが到着して釣りの全行程は終了しました。
釣果はいまいちでしたがそんなことはあまり問題ではありません。釣りをして旨い物食べて温泉入ってそれでよしです。
もしかすると釣り旅行に行くことが決まり計画を練っている時が一番面白いのかもしれません。
今日の宿は大王町にある、ともやま観光ホテルです。
なぜここを選んだかと言うと、単純にいがぽんがクーポン券(割引券)をもっていてその選べる宿の中の1つだったからです。
るるぶや地図などには一切載っていなくてしかも料金は1万円、どんな宿なのだろうかとかなり不安です。
わりと栄えた町並みを通り、志摩方面に向かう途中に大王町はあります。
交差点に「リゾートパークともやま」と控え目な看板を見つけ、多分こっちだろうと右折します。
そしてしばらく進むとともやま観光ホテルを発見しました。
どうやらリゾートパークともやまという広い敷地内の中にある1つのホテルのようです。
ホテルに入るときれいですがガラ〜ンとしていて他の客の気配がありません。
確か入り口の立て札には数グループの名前が書いてあったのですが。
まあ広いからどこかにいるのでしょうか。
チェックインを済ませ部屋に入ると広くはないですがなかなか良い部屋です。一応バス・トイレ付きです。
窓からの景色は最高です。
敷地内の先に英虞湾の向こうの遠くのほうに大きな橋が見えています。夕焼け時が特にきれいです。
敷地内には緑の中にコテージやテニスコートなどが点在しているのが分かります。
なんでこんなに大きな規模の施設なのにるるぶ等に載ってないか不思議です。
風呂に行ってみましょう。
風呂はまあまあの広さで湯量も豊富です。しかし風呂に来ても他の客をまだ見ていません。
風呂の帰りにホテルの中を少し探検してみましたが、やはり他の客は全然いません。
コテージにでもいるのでしょうか。
部屋の戻ると昨日と同様に、夕飯は隣の部屋でいただくらしいです。この辺はみんなそうなんでしょうかねえ。
夕飯の献立は昨日のものよりさらに豪華になったような感じです。
やはりこれで1万は安いです。
旨い料理で腹一杯になり大満足です。後はちょっとビール飲んでテレビ見ながら寝るだけです。
この旅行で1つ残念なのが夜中のラーメンが食べられないことですね。(結構恒例になっています)
明日は最終日。観光の日です。
三日目、松坂牛ステーキ重
3日目です。あっと言う間に最終日です。
今日はまじめに観光をします。観光&食い倒れです。
先ずは朝飯を食べにレストランに行きます。なんとここで初めて他の客がいました。でも一組だけです。
確か入り口には数組の名前があったはずなのに。どこにいるのでしょうか。
今回の宿泊が日曜泊にしても、これじゃ赤字ですね。1万だし。
さっさと朝飯を食べ終えチェックアウトを済ませ観光に出発です。
目的地は決まっています。伊勢神宮の内宮です。
伊勢神宮は内宮と外宮があり、伊勢参りは外宮から内宮に詣でるのが正式ですが時間がないので片方だけです。
食い倒れのの狙い目は松坂肉(この辺では松坂牛とは言わない)と伊勢うどんとさんま寿司です。
ホテルから雨の中を1時間ほど走り、伊勢神宮内宮に到着しました。
すでに観光バスがいっぱい来ています。
ほとんど若い人がいない列に混じってきれいな五十鈴川に架かる宇治橋を渡ります。
五十鈴川はとてもきれいで、水の温度が気温より高いのか水面には霧が出ていて神秘的です。
順路に従って玉砂利の広い道を歩いて行きます。
自分の想像していた神社とはまるで違いものすごく広いです。
道の両脇には庭園が広がっていますが、何か幾何学的で日本的ではないなあと思いました。
順路をずんずん進んでいき大股の階段を登ると正宮が現れます。
さんざん歩いて奥に何があるのかと思いきや、正宮の門まででその先は進めません。
その先は天皇しか入れないらしいです。
な〜んだ、はいはいそうですかって感じです。
中はもっと大きな玉砂利が敷き詰めてあって人が歩いた様子がありません。
その奥にはなんだかとても厳かな建物が建っていますが、よく見えません。
仕方ないので引き上げます。途中の売店(売店と言ってもお札とか売ってる所)ではおみくじも売ってません。
ちょっとがっかりです。
来た橋をまた渡って今度はおみやげ屋が並ぶ参道の方へ行きます。
するとまず目に付くのは赤福の看板です。知ってますか?赤福。私も知らなかったのですが有名らしいです。
仕事場の某Oさんにも買って来てと頼まれています。美味しいらしいです。
1コでも売っているので買ってみました。
その場で食べようかと思ったら奥へ通されお茶までもらいました。
噂通り美味しいです。もう1コくらい食べたいところですがここは我慢です。
また参道に戻ると赤福の看板、うどんの看板、さんま寿司の看板、松坂肉の看板がいっぱいあります。
途中の店でまずさんま寿司を1つ買います。これは後で食べることにします。
次に目指すは伊勢うどんです。
適当に店を選び中に入ります。で当然注文は伊勢うどんです。
しばらく待ちやっと出てきました。どんぶりに中にうどんが入っているのは当たり前ですが、
つゆはものすごく濃くて底の方に少しだけ入っています。それをうどんに絡ませて食べます。
珍しい食べ物ですが、それほど美味しいものではありませんでした。
でも安いからいいです。
すでにやや腹が膨れてきましたが、今日は食い倒れる為にやってきたので今度は松坂牛を食べにいきます。
入った店は落ち着いたきれいな店です。
注文したのは3人とも松坂牛ステーキ重です。
出てきたそれを見てみんなにんまりです。
値段が1400円くらいだったのであまり期待していませんでしたが、ステーキが大きくて下のご飯が見えないくらいです。
味もとても美味しくて大満足です。
もう腹いっぱいです。
観光も終了、後は帰るだけです。
三日目、いい所
ここからフェリーが出る鳥羽港へ向かいます。
フェリー乗り場は前回の南紀旅行でも来たのでよく知っています。
鳥羽港に向かう途中に夫婦岩という名所がありました。
フェリーの時間までにはまだ2時間ほどあります。
ちょっと寄って行きましょう。
海岸に出ると旅館やみやげもの屋が並んでいます。が観光客は全然いません。
車を停めようとするとみやげもの屋のおばさんがものすごい呼び込みです。
それを軽く流して夫婦岩に向かいます。
岩場にへばりつくように神社のようなものがありなんかが奉られています。
神社を通り抜けて行くと見えてきました。夫婦岩です。
ただの2つ並んだ岩にしめ縄を結んであるだけです。
隣には蛙岩があり見ようによってはカエルに見えなくもありません。
う〜ん、つまらん。さっさと撤収しました。
フェリー乗り場に向かいます。
乗船手続きを済ませ2階にある待合所でフェリーが来るのを待ちます。
フェリーが着くと一旦車に戻って乗ったまんま入ります。
フェリーに入るとすぐに甲板に出て外の眺めのいいベンチを確保します。
フェリーがゆっくり動き出します。
伊勢湾に出るまでは島と島の間を縫って走ります。とても気持ちいいです。
ここでさっき買ったさんま寿司を開けまた食べます。
これも美味しいのでしょうが腹がいっぱいで有り難みが薄れます。
そうこうしているうちにフェリーは伊良湖に到着しました。
ここから一般道で東名の浜松インターへ向かいます。
浜松までの距離はかなりあってしかも特に何もない同じ様な風景の連続です。「秘宝館もうすぐ」の看板が目を引きます。
いっきに東名に入ったころには雨がポツポツと降ってきました。
雨は西から迫っているらしく少し走ると止みます。サービスエリアに入って休憩しているとまた降ってきます。また走ると止みます。
が、そのうちどしゃ降りになってしまいました。
疲れているのに雨の運転はつらいです。
雨が止んだ頃には横浜に着いていました。
ここでいがぽんとお別れです。お疲れさまでした。
本田さんは我が家まで一緒に来て、自分の車に乗り換え帰って行きました。
お疲れさまでした。
今回の旅での釣果はすぐれませんでしたが、宿が値段の割にはとても良かったです。
それと伊勢志摩の人達は観光地にありがちな無愛想でやな感じは全く無く、感じのいい人ばかりでした。
時間がゆっくり流れているような、なんかいい所です。
釣りバカの旅は果てしなく今度はどこへ行こうかな。
能登半島なんかいいかもしれませんね...。
おわり
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