島根&和歌山(釣り修行の旅2)
さあ、湯浅駅に向けてレッツラゴー
夏休みの旅のおもひで。
第一話
旅は7泊8日で益田(島根)2泊、車中1泊、由良(和歌山)2泊、田辺(和歌山)1泊、勝浦(和歌山)1泊でした。
走行距離2600km(全部1人で運転)、連れはいがぽん、益田でおかだんに会い、途中で本田さんに合流します。
旅の目的は釣り。ヤマは日本海益田の磯釣りと由良の筏釣りであります。
ここで、何故益田なのか?
それは、勤務先に来ている派遣さんで友達のおかだんの故郷なのです。
東名、名神、中国高速道路、浜田自動車道を一気に走り抜き、横浜から浜田まで約930km、すべて有料道路。それから国道を30km、やっと益田駅が見えました。
駅の正面にまわると、おかだんがお迎えです。
おかだんの車に先導されて岡田邸に到着です。まだ、おかだんの両親は帰ってきておらず、夕飯はそれからです。
その内、ベンツとともに親父さんがご帰宅です。緊張です。前におかだんから話を聞いて怖いイメージを持っていました。
が、とても気さくな(しかし、ぱっと見はやはり怖い)いい親父さんでした。
行く前から「田舎のもてなしは凄いぞ」と警告されていました。本当でした。凄いです。食いきれないです。しかもチョーうまいです。
1日目寿司屋で食いまくり、2日目ヒラメのお造りandその他色々、3日目ビッグステーキ。どれも味は最高です。
特に魚は東京と味が違います。驚きました。
結局3回夕飯をいただいたのですが3回とも食い切れませんでした。
釣りはというと、おかだんの妹の旦那さんが釣り好きで、その日の為に仕事を休み釣り場案内してくれるはずだったのですが、残念ながら雨で中止になりました。
その旦那さんは朝3時頃起きておかだんの家まで来て寂しそうに帰っていったそうです。
そんなことも知らず俺らはガーガー寝ていました。
その日は1日雨で観光をしました。その話はあとで。
2日目もぐずついた天気でしたがとりあえず雨は降っていないので釣りに行くことになりました。
目指すは「鎌手ミョウカン」なる磯です。車で細い一本道を行くと駐車場があり、そこからは山道を歩いて下って行きます。
磯釣りになれていない我々は大荷物を持ち汗だらだらです。
やっと釣り場が見えてきたところで、雨がぽつりぽつり...ふざけんなあ〜。
周りには雨を遮るものは小さい木しかありません。3人は茫然と雨に濡れながら荷物を抱え立ちすくんでいます。
いっこうに止む気配がなく結局また荷物を抱え山を登って帰ったのでした。
山陰地方は大雨つづきで、3日間でトータル1時間ほどしかできませんでした。
これが、またひどくて(だれかが雨男だー!)外へ出ると雨、止んだと思い外へでるとまた雨。魚とも会えませんでした...トホホ。
第二話
結局、島根では雨続きで釣りにならず、観光をすることになりました。男3人で津和野、益田観光です。
益田と津和野は結構近くです。ちょっとした山道を行くと到着します。
津和野と言えば萩とならんで小京都として有名です。観光客は女性グループやカップル(じじばば)ばかりです。
評判通り家や町並みは古くいい感じです。道の脇にある川(いわゆるドブ)がとてもきれいででっかい鯉が沢山泳いでいます。獲られないのでしょうか?
一通り観光しても1時間くらいで終わってしまい男3人で甘味処に入り和菓子などをつまんでいました。(しかし、周りにヤングがいないのであまり恥ずかしくないのだ)
それから、日本でわずかに残る本当に走っている蒸気機関車「やまぐち号」を見に行きました。別名「貴婦人」です。鉄道おたくならよだれ物です。
出発の時間まで1時間くらい待ち、ついに轟音とともに動き出しました。すごい迫力です。
機関車はたまに、「パンッ!」(何の音か分かりません)と我々を驚かす為ではないかと思われるでかい音を鳴らし行ってしまいました。
その後、日本一小さいのではないかという益田競馬場と、餌を投げると笑ってしまうくらい鯉が群がる蟠竜湖へ行きました。
こうして島根の観光は終焉を迎えました。
それから夜の9時半頃に和歌山に向けて決死の夜行ドライブ(大雨、っていうか豪雨)が始まるのでした。
朝の8時に和歌山の湯浅駅で本田さんと待ち合わせをしている為、時間は厳守でなにがなんでも行かなければならないのでした。
(行程約600km)...
第三話
和歌山に向け夜9時半に出発、まだ雨は降っていません。
岡田邸に別れを告げて、また来た道をいがぽんと2人で戻ります。天気予報は大雨の予報。
中国自動車道に入るとぽつりぽつり、ぽつぽつ、どどどどど、どーーーー。
ものすごい雨です。走っても走っても豪雨です。雷も光ってます。スピード出せません。
助手席ではいがぽんが目をとろ〜んとさせながらも頑張って起きています。
たまに、気づいたように高速道路のわきに立つ「R=500」の標識を見ては「次のカーブはR500です。」等と言いながら私を励ましています。
自分ももうへとへとです。堪らず大阪の手前の加西というS.A.で朝の6時まで仮眠をとることにしました。
普段は自分の布団以外寝付けない私ですが速攻で寝てました。んがー、んがー。
いがりんも助手席では決して寝ないので相当寝むかったらしく、んごー、んごー。
おはようございます。
6時になりました。雨もやんでいます。
さあ、湯浅駅に向けてレッツラゴー。しかし雲行きはあやしいのでした。
第四話
ついに第2の目的地、和歌山に上陸です。天気はあいかわらず悪く晴れたり曇ってたり雨降ってます。
迷いながらもAM.8:00ジャストに湯浅駅に到着しました。
なんと、そこには本田さんの姿がっ!「お〜!おはようございます!」
なんか、妙な感動を呼び笑いながら抱き合っていました。こんな場所で待ち合わせなんか2度とないでしょう。
さっそく和歌山編の始まりです。
まず、その日から2泊する宿「黒潮フルーツ楽園」なる怪しい名の宿の偵察に行こうということになりました。
旅の楽しみの半分は宿にあると言っても過言ではないでしょう。
看板に従い宿に近づくと小高い山の上にそれらしきものが。車の性能を無視した45度はあるかと思うくらいの急坂がお出迎えです。
(この時点でなんとなくやな予感がしている私)
ぱっと見宿は、まあこんなもんかなと思いました。(この宿の話はまた後で)
これから、今回の旅のメインイベント由良の筏釣りに向かいます。筏釣りとは文字通り筏の上で釣ります。
筏は奥まった湾の波が静かな所に浮いています。そこに船で渡してもらうのです。言ってみれば磯釣りと船釣りの中間です。
果たしてどんな大物が?釣れるのでしょうか。
第五話
海沿いの山道を抜けていくと「筏釣り」の看板が目に付くようになりました。
さっそく船宿のおやじに聞くと、考える暇もなくやたらせかされて船に乗り込むことになりました。
雨が降っていると言うことでコンビニで500円くらいのレインコートを1300円で売られ、騙された気分で筏へ向かいます。
筏に着くとおやじと船は何も言わず無愛想にさっさと去っていきました。
餌はおきあみで、コマセは独特で米糠とコーンを混ぜて使います。試しにこませを蒔くと小魚がぶわーと集まります。
これはいけるぞと、期待を胸に釣り開始です。
すると、すぐに10cmくらいの鯛が!おぉ!鯛だ。周りのみんなも同じくらいの鯛が。鯛が。また10cm位の鯛が、?、ん?
最初は喜んでいましたが、その小さな鯛は餌取りだというのが分かってくるのにそう時間はかかりませんでした。
そうです、オール小魚です。はぁー、こんなもんか。
そのうち雨が強くなりしばし休憩。
筏には屋根がありその下で、静かな湾の中で雨の音しかしないという、なんとものどかな一時です。
結局、ミニ鯛以外は鰺しか釣れずにその日は終わりました。
後で分かったのですが、これはコマセではなくて紀州釣り独特の団子だったのですね。ははは...。それじゃ釣れん。
そして、ついに「フルーツ楽園」にチェックインです。
部屋へ通されるとまあまあで、テーブルの上には柑橘系の果物が置いてあります。(さすがはフルーツ楽園、しかし後でまずいと判明)
私は疲れて寝ていると、いがりんと本田さんがいざ風呂へ。
2人が帰ってくると険悪な雰囲気。「ふざけんなよー。」「信じらんねえよ。」
何が?何が風呂場でおこったんだー!?
第六話
さっそく、私も真相を探るべく風呂場へ行くことにしました。
まず、脱衣所が汚いです。シャワーなどは付いていなくて蛇口しかありません。
一応お湯と水の蛇口があるのですが、お湯の方を押しても何もでません。
なにー?
怒りを押さえつつ、まあこういう事もあるわな、としょうがないので湯船のお湯で頭を洗おうとすると、なにやら浮遊物が。
汚ねえぞ!こらっ!お湯は出ないし汚いし最悪です。(まともなら眺めがよくて結構いけてます。)
結局水で頭を流し(頭を冷やす効果もあり)部屋に戻り、食事の時間となりました。風呂がこんなじゃ飯も怪しそうです。
放送が流れ「パノラマ食堂」なるところへ行かされます。(確かに景色はいい)
すると、こんな魚介類が豊富なところなのに普通のバーベキューです。(この前やったBQの方がはるかにまし)
なんじゃこりゃー!いや待て待てこの後に舟盛りがでてくるはずです。
なにも出てきません。はぁ〜。
そると、この宿の主人らしき老人がやってきて
「どうだ、うまいか?」
と親しげにやってきました。
「まじーよ!」
などとは大人なので言えずに、風呂のお湯がでないと訴えることしかできませんでした。
パノラマ食堂は老人の手作りらしく屋根が手動で開くようになっており、それが自慢らしく、
人が食っているのにもかかわらずギーコ、ギーコと屋根を開け始めました。食べてる上で埃が落ちてくるからやめろって。
また、老人の言うことにゃこれから「ショー」があるらしい。
みると「パノラマステージ」なるものが。う〜ん。
どうもマジックショーをやるらしい。
そして時間になると怪しげな音楽(YMOのライディーンなどがかかるのだがどうも回転数が遅い)
とともに幕が上がり、先ほどの老人がタキシードを着てステージに立っているではないか。
老人は得意げな顔をしています。怒りも通り越して唖然として見ることになりました。
いきなり鳩を使う手品です。それからシルクハットなど次から次へと古典的な手品のオンパレードです。
すごいへたくそなんだけど種がわかりません。くやしいです。
そして老人の得意げな顔、むかつきます。
そのうち手品はいつしかペットショーに変わっていました。犬がジャンプしたり樽に乗ったり。いいかげんあきてきました。
そして、それからカラオケ大会もやると言うので退散しました。まったく手品の練習する時間があったら風呂直せって感じです。
部屋に戻るとさすがに疲れて即眠でした。こうして和歌山第1日の夜はふけてゆくのでした。
第七話
グットモーニン、和歌山2日目の朝です。早いのもで家を出てから5日目です。
朝飯は旅館にありがちなメニューです。(でも漬物が妙にまずい)
今日も懲りずに筏釣りです。さっそく由良へ向かうと、昨日の筏釣りの場所は実は由良ではないことが判明。
由良に行く途中の湾だったようです。やはり筏は由良、期待大です。
昨日は書きませんでしたが、あせって船に乗った為買い物を一切できずに筏に渡りました。
その為、腹はへるは喉は渇くは結構大変でした。
今日は抜かりはありません。コンビニで買い込みレッツラゴー。
由良へつくと写真で見た風景です。さっそく船宿へ行き筏に渡してもらいました。(今日の人は愛想がいい)
昨日と打って変わってバカっ晴れです。くそ暑いです。
もう私もお肌の2つ目の曲がり角、スキンケアが必要というのをすっかり忘れていて、後でひどい目にあうのでした。
釣りはと言うと、昨日のようにぶわーというのはなく魚影が薄いようです。まあこんなに晴れてると魚も底に潜んでいるようです。
でも今日は釣ったら食うぞという目標があり包丁とまな板と醤油とワサビはスタンバイOKです。
(いがぽんが家からもってきた、まめな人です)
そして、ようやく鯵をゲット。20cm弱です。さっそく見事な腕前でいがぽんがその場でさばき、一口サイズの刺身を食べました。
うっ、うまい!さすがこれ以上ない新鮮さです。最高のご馳走なんだろうなぁ。
結局、たいした釣果はなくその日の釣りも終了しました。
また楽園に戻ると思うと気が重いです。(今日はお湯はでるのか)
宿に戻ると私の体は日焼けで真っ赤になっていました。今日はお湯が出ても風呂には入れなさそうです。
宿に帰り一応風呂に直行です。...また出ません。お湯が。
ちょうどその時、多分他の客に文句を聞いて老人登場です。
「おじさん、お湯でないよ。早く治してよ。」
「おかしいなあ。分かった、分かった。ちょっと待ってな」
と言い消えて行きました。これでやっと直ると安心していると、今度は水も止まってしまいました。
もう風呂場で罵詈雑言(ばりぞうごん)とともに絶叫です。結局直りませんでした。もう、いいです。どうでも。
夕飯が刺し身と海鮮鍋でったのでちょっと救いでした。(真夏に鍋も後で考えるととても変です)
そしてまた客の冷たい視線をよそに自慢の屋根を開け(しかし途中で雨が降ってきて慌てて閉める老人)
マジックショーが始まりそうなので部屋に帰って寝ました。
明日は田辺という町へ行きまた釣りです。
第八話
今日は、田辺という町へ移動します。田辺は、由良より南へ50kmほどいった比較的大きな町です。
そこまでは、1本道しかなく夏になると渋滞の名所のようです。予想にはずれずに渋滞にはまり、やっと田辺に到着しました。
釣り屋でポイントを書いたガイドをもらいさっそく釣り場に直行です。
そこは陸に近い島と長い防波堤でつながっているところで、釣りやすさは最高です。
他に釣り人もあまりいなく、こませを撒いても魚影がありません。
だめだなと誰もが思いながらももう、ここから移動するには時間が遅すぎます。
ここで釣るしかありません。初めのうちは、例によって小魚ばかりです。あ〜あ。
みな諦めかけていた時、水面のしたにかなり大きな魚影が群れているではありませんか。
でもこういう魚は釣れないんだよな、と思いながらも、竿を垂れると、本田さんがヒーット!
大きいのでやっとこ釣り上げると、魚の名は不明(光物系)、体長30cm。ひきもよく、まさに釣り冥利につきる感じです。
みんなで5,6匹釣り上げたところですれたせいかその後は釣れなくなりました。
ほんの1時間のあいだの出来事でした。
釣りを満喫し、結局3時ごろに引き上げ、今日の宿、田辺シティープラザホテルへ向かうことになりました。
ホテルは町の中心街にあり、近代的なホテルです。夕飯はつきませんが、楽園とは大違いです。
なぜここにしたかと言うと、予想では島根や楽園などでおいしい魚料理に飽きがくるころだろう、
そこで、間にホテルをいれ外食で肉でも食いに行こう、という理由でしたが、楽園のせいで関係なくなっていました。
部屋に入ると、強引にツインの部屋にベッドを入れトリプルにしてありました。
それはちょっと気に食わなかったですが部屋はきれいで、楽園になれた私達にとってはとても豪華に見えました。
夕飯は、駅の近くのお好み焼き屋へ行き、うまかったです。バイトのコギャル2人も可愛かったです。
あいかわらず、私の体は日焼けで異様に真っ赤です。
早いもので、家を出てもう6日、明日は観光の日です。
第九話
今日は観光の日です。
予定走行距離は110km。天気は良いです。
まず、南紀白浜の千畳敷、and三段壁です。
千畳敷は文字どおり畳を千畳敷けるほどの平らな岩場で岩は茶褐色、海がエメラルドグリーンなのでコントラストがきれいです。
少し車で行くいと今度は三段壁です。有料駐車場(買い物を500円するとタダ)に入れ歩いて行きます。
すると、断崖絶壁で垂直に40,50m(下は海)もあるのに柵がありません。
しかも、向こう側に傾斜していて足元はざらざらしています。高所恐怖症の私でなくても恐いと思います。
絶対、落ちてる人がいるはずだ。
少し歩くと洞窟があって金払ってエレベーターで海面付近まで下ります。
順路の従って行くと波が直接洞窟に入る場所があって、そこは大迫力です。そこには昔海賊の船が出入りしてたらしいです。
洞窟の順路は異常に短く普通に歩けば1分くらいでもとのエレベーター前に戻ってしまいました。
ちょっとボッてます。
駐車場に戻ると駐車代が1000円で、500円買い物するとタダなのでお菓子でも買おうということになりました。
紀州梅ソフトクリーム(230円)なるものが売ってたので、3つさっそく買ってレシートをもらい駐車場へいくと
「あぁー、ソフトクリームはだめなんですよー」って先に言えっつーの。
結局駐車代も取られました。ちくしょ。次は潮岬(紀伊半島最南端)を目指します。
由良あたりからそうなんだけど、このあたりはいわゆるリアス式海岸でカーブの連続です。
直線だったら近いのにやたら遠回りをさせられます。
ようやく潮岬の付け根の串本が見えてきたところに海洋水族館なるものがあり、観光の日だけに寄ることになりました。
中に入ると普通の水族館なんだけど、結構面白く普段釣ってる魚や、釣りたい魚がいたりしてあきません。
その建物とは別に、海の中に海中水族館(これは水族館と言っても海の中そのまんまを見られるようになっています)
もあってそこには、伊豆あたりでよく釣れる20cmくらいの「めじな」の倍の大きさのものがうようよ泳いでいます。釣りて〜。
そこを後にして昼飯を食べることになり、「るるぶ」でうまそうな店を発見。
「まんこう」という妙なネーミングの店に行くことになりました。
そこの名物は、かつお茶漬け(1200円)でまず、ご飯とカツオは別々に出てきて、
カツオはたれに付けてありご飯の半分をそのたれ付きカツオで食べて、その後にお湯をそそいで茶漬けにします。
これはなかなかうまいです。
次は、太地へ向かいます。
太地は昔、鯨漁が盛んな町だったそうで鯨料理の店や、鯨公園や、鯨博物館などがあります。
しかーし、それ以外に超有名?観光スポットを目指します。その名を「落合記念館」。
そうです、球界の至宝、落合博満の何かを記念した記念館です。一時スポーツ新聞などに経営危うしなどとも書かれたこともありました。
そこへ行くには落合がバットを持ってる看板が道案内です。とっても間抜けです。
なんでこんなところにと思わせる場所にそれはありました。立派な建物です。
車を止め門の前まで行くとスピーカーからは何かの歌が流れています。
さっそく入ろうとするとなんと入館料が2000円です。こんなところまで来て2000円はねーだろ。なあ落合。
どう考えても2000円払って入る価値がなさそうなので記念写真をとって一服して帰りました。
これから太地観光です。その中の鯨の曲芸が見られる鯨博物館へ行くことになりました。
中には鯨の等身大模型や、標本などがいっぱいあり鯨の巨大ないちもつの模型を見てばばあが騒いでいました。
それから、イルカと鯨(鯨と言ってもそんなに大きくない。イルカの2倍程度)のショーが始まりました。
シーパラダイスのような高等テクニックはないようです。でもさすがに鯨は迫力がりあました。
でも、そんなことやってる横で、鯨のベーコンとか肉とか売ってんだよな〜。
鯨料理を食べたかったのですが、結構高いのでやめました。(昔、給食で鯨の竜田揚げ出たよね)
そのまた次に那智の滝へむかいます。観光してんなー。ちゃんと。
那智の滝は有名で落差は日本一と聞きます。駐車場に車をとめ、階段を下ると滝の真下にでます。
さすがにすごいです。華厳の滝も見たことのない私にとっては感動です。
それから今度は絵葉書やガイドブックなどの定番の撮影スポットへ行きます。
車で行こうとするといがぽんが車じゃ行けないと言うので、歩いていくことになりました。
急な石の階段を登って行きます。そのうち体中から汗が吹き出すほどハードです。
結構ブルーになっていると横を車がブーンと通り過ぎて行きました。
車で行けんじゃねえかー。大ひんしゅくです。いがぽんは申し訳なさそうです。登りきるとちゃんと駐車場がありました。
汗だらだらで記念写真をとって今日の観光は終了です。
第十話
今日の宿は勝浦観光ホテルです。
値段は高めで15000円、最後の日ということで豪華に3000円アップで18000円で予約してあります。
フロントへ行くと仲居さんがお出迎えです。うお〜。楽園を知ってる我々にとって天国のようです。
廊下や部屋もきれいです。さっそく飯前に風呂へ。
風呂はまあまあで露天もあります。しかし全身火傷状態の私は湯船はまさに沸騰したお湯です。
片足つけて断念しました。(夏の紫外線には気をつけましょう)
そして、待望の夕飯です。ここの名物は海鮮蒸し料理です。(もちろん飯は朝夕、部屋出しです。)
仲居さんが料理を持ってきました。あれよという間にテーブルいっぱいです。
それからメインの蒸し料理です。
部屋のテーブルの真ん中にコンロがあり、そこにでかいセイロのようなものを5、6段重ねにし蒸気で蒸します。
セイロには松坂肉やら土瓶蒸しやらサザエやらいろいろ入っています。あぁ、やっぱこれだよなあ。
この宿を最後にしてよかったよ。最後に楽園だったら超ブルーだったろうなあ。
ペロリと夕飯をたいらげご満悦です。
(しかし伊豆の「浜の湯」という旅館の夕飯はもっと豪華で食いきれなかったので、それ以上の感動はありませんでした。
あまり贅沢するといけませんね)
それから、これもこの宿の名物でマグロの兜焼きを食いに屋上へ行きました。屋上へ着くと焼いてます。
マグロの頭が4つ焼かれています。お皿と箸をもらい取り分けてもらいます。
う〜ん、これはいまいち。腹いっぱいのせいもあってみんな箸が進みません。
2切れくらい食って部屋に戻り連日の疲れもあり、テレビを見ながら寝てしまいました。
第十一話
ついに8日目、最終日です。今日はひたすら帰ります。
道のりは約480km、途中伊勢湾をフェリーでわたります。
まず、新宮市へ行き昼飯に「めはり寿司」というものを買いに行きました。朝10時半開店のようで時間が少々余ってしまいました。
そこで何か観光はないかと行ったところが「浮島」です。町のなかにポツンと池がありそこに草木でできた島があるらしいのです。
国か県の天然記念物らしく入園料100円を払い見学です。四方は30mくらいなので10分ほどで終わりです。
なんてことはないのですが、10分で新宮観光をしたという充実感をみんなは感じていました。
店が開き、めはりずし(おにぎりを味をつけた葉っぱで巻いただけのもの、たいしたことない)を買って目指すは志摩半島の鳥羽。
そこからはほとんどノンストップです。
個人的にはパルケエスパーニャの岩下志摩も乗ったジェットコースターに乗りたかったのが心残りです。
1時ごろに鳥羽へ到着。フェリーの時間もちょうどよく渥美半島の伊良湖岬へ名古屋を避けてショートカットします。
1時間ほどの船旅です。
甲板で先ほど買っためはりずしを食べながら(たいしておいしくはありませんでした)ぼーっと景色を眺めています。
そろそろ疲労もたまってきました。伊良湖岬からは浜松まで一般道で行きそこから一気に東名で横浜です。
東名に乗り道路情報を聞くと恐れていたことが。そうです渋滞です。
海老名パーキングあたりを先頭に10kmほど渋滞しているようです。
でもここはまだ浜松。そこに行く頃は解消か緩和しているだろうと思ったのが甘かった。
秦野を通り過ぎると前方にハザードランプが...渋滞です。しかも全然動かない重度の渋滞です。
疲れた我らにはハードです。結局、それを抜けるのに1時間かかりました。
そこから、新百合の社員寮へ行き本田さんを降ろし、いがぽんの家、横浜へついたのは夜の11時でした。
宿を出てから14時間です。東京から島根に行くより時間かかってしまいました。なんでじゃー?
そこから首都高横羽線に乗ってマイホームについたのは11時半を回っていました。
全走行距離約2600km、結局1人で運転してました。
我ながらタフだなあと思いました。そして今度島根に行くときは飛行機で行こうと堅く胸に誓いました。
しかし貴重な経験です。若い内は無理しましょう。俺はまだ若い!
こうして私のお盆休みは過ぎて行きました。
おわり
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