- プロローグ
- 去年の秋にバイクの普通免許を取ってすぐに冬に突入し、そして春になってからバイク(CB400SF)を購入しました。
しかし、暖かくなってきてもなんとなくあまり乗らず、お盆休み前までのバイクの走行距離はたったの1400kmでした。
そんな超初心者が無謀にもテントと寝袋を持って長期ツーリングへ参加することになりました。
メンバーは、いつも釣り旅行でおなじみのざぶちゃん(別名、釣りバカ3号)、ざぶちゃんの会社の後輩でバイク歴が長い平田君です。
本当はもう一人、こちらもバイクベテランの宮崎君も行くはずでしたが仕事の都合で行けなくなってしまいました。残念。
そして行き先はもちろん北海道!
と思って2ヶ月前にフェリーの予約を取ろうしたのですが、インターネットも電話も全然繋がりませんでした。
仕方なくとは言いませんが、それじゃあ本州最北端の下北半島を目指すことにしようということになりました。
果たして東北は面白いのでしょうか?
そして無謀な初心者が無傷で帰って来られるのでしょうか?
不安いっぱいの初遠征です。
- 8月10日
- 本当は8月9日の出発予定でしたが運悪く東京に大型台風が大接近したため、止むを得なく出発を1日ずらしました。
そして10日の早朝、東京を各自出発します。
本日の集合場所は八戸です。
え?と思った人は正常な思考回路の持ち主です。
なんでそんな遠いところが集合場所になったかと言うと、
初心者の私が高速道路で速く走れずみんなとペースが合わないため、気楽にマイペースで行けるように現地集合にしてもらったのです。
しかし、今までバイクで1日に走った最長距離はたったの200km。
東京から八戸までは680km。想像もつきません。
朝6時少し前、振り分け式のサイドバッグを付けその上にテントと寝袋と銀マットを積み大荷物で家を出発しました。
もっと長期ツーリングに慣れている人ならばもうちょっとスマートにパッキングするんでしょうが、見るからにド素人です。
首都高に入り銀座を抜け荒川沿いを通って川口JCTから東北道に入りました。
これから果てしなく東北道を北上します。
最初に休憩したのは栃木県に入ってすぐの佐野SAです。ここまででちょうど100km。すでに疲れました。
ざぶちゃんからメールが入ってました。
すでに宇都宮の先の上河内SAにいるようです。早いなあ、いったい何時に家を出たのでしょうか?
平田君からは今起きたというメールがきてました。
相変わらず超マイペースです。でも速いのですぐ追いつかれるかも。
また1人走り出します。スピードはちょうど100km/hくらい。
なんか着てるウェアが大きすぎるようでそれ以上スピード出すと風圧で怖いし疲れるしでペースが上がりません。
宇都宮を過ぎて矢板北PAまで来ました。
自分的にはすでにかなり疲れてます。
バイクはガソリンタンクが小さいのでこまめに給油します。200kmくらい走ったら給油するのであと何回するのかな?
また走り出します。
それにしても暇です。車だったら音楽聞くとか話すとかタバコ吸うとかいろいろ気が紛れるのですが。
遠くの山を眺めながらただひたすら走ります。たまに歌うたってます。ヘルメットの中でよく響きます。
那須、郡山、福島を通り過ぎて国見SAまで来ました。
ここまでで325km。すんごく疲れました。
すでに1日のバイクでの最長不倒距離を越えていますがまだ半分も来ていません。
腰疲れた。お尻痛い。遠すぎる・・・
お、渋滞です。お盆なので渋滞は付き物。あ〜あ、3台で玉突きのようです。旅行中に事故りたくたいですねえ。
宮城県に入りました。
仙台を通り過ぎて鶴巣PAってところまできました。
さっきの事故で通り過ぎたところは通行止めになったようです。平田君は大丈夫かな?
ようやく半分を切ったようです。
半分過ぎたと思ったらなんか気が楽になりテンションが上がって来ました。一気に行くぞ〜、ウりゃ〜
岩手県の前沢SAまで来ました。東京から480km。
前沢牛の串焼きを食べました。う〜ん、いまいち。
残り200km。だんだん元気出てました。
盛岡のちょっと南の矢巾PAに来ました。
先を走るざぶちゃんは東北道を途中で降りて何日か後に行く予定の八幡平へ下見へ行ったそうです。元気だなあ。
ここで埼玉の川口から盛岡に赴任している英哉(「北海道一周の旅、98夏」参照)に電話してみました。
東北周った帰りに盛岡で落ち合おうと約束しておきました。まあ、こっちの都合で寄れないかもしれませんが。
こんだけ高速ばっかり走るとさすがに飽きました。
現在午後3時。残り100kmは下道で行くことにしました。
東京を出る時は本当に八戸まで行けるのかさえ自信が無かったのに、余裕こいて下道かよ。偉くなったなあ〜
盛岡の少し北の滝沢ICで570km走った東北道を離れ国道4号に入りました。
勢い余って一般道に出て車に前後を挟まれゆっくり走ったら途端に疲れてきました。
しばらく面白みの無い道を走ると「石神の丘」というできたばかりの道の駅があったので寄ってみました。
道の駅でも何をするのでもなくただブラブラしてました。
そしてまた出発。
ところで八戸を目指してるわけですが、この辺りは一戸、二戸、三戸などそんな地名ばかりです。
いったい幾つまであるのでしょうか?
まあ、皆さん分かってると思いますが一応読み方は、いちのへ、にのへ、さんのへ・・・、です。
国道4号をひたすら走って三戸の市街に入った頃に、???。なんだ?デジャビュ?既視感?なんかこの風景見たことある・・・
ちょっと開けた場所のゆるい右カーブ。特に特徴のある風景でもなんでもないのですが、何でしょうか、この感覚は?
あっ!!そうか〜。
すっかり忘れていましたが8年くらい前に車で東北を周ったとこがありました。
その時、確かこの道走りました。
デジャビュってこういうことかも?でも、なんでこんな場所を覚えてるんだろ?脳って不思議です。
そして道の駅「さんのへ」で休憩。さあ、八戸まではあと30km!
国道4号から国道104号にそれてついに八戸の市街地に入りました。
以外といっては失礼ですが結構栄えています。
たぶん八戸で一番賑やかな交差点で信号待ちをしていたら横にバイクが止まりました。なんとざぶちゃんでした。
東京からこんな離れた場所でバッタリ会うと、お互いただ笑ってました。はははは。
これから宿に向かいます。
テントを持ってきましたがさすがに今日は疲れてるだろうと言うことで宿をとりました。
中心地からちょっと走って小中野という駅に近くに来ました。宿は確かこの辺りだと思うのですが・・・。
実は印刷した地図を家に忘れてきました。
しかし、土地鑑のよさを生かしな〜んとなく細い道を行くと、あっ、着きました。
今日の宿は「新むつ旅館」です。

それは「え?!ここ大丈夫?」と思うほどものすっごく古い建物です。
すぐに女将さん(と言うよりお母さんって感じ)が出てきました。
中へ入るとものすごく歴史を感じさせる造りの宿です。
実は昔この辺りは遊廓が集まる場所だったらしく、この旅館も昔は遊廓でその当時のままの建物を使っているらしいのです。
当時は金持ちしか来ることができなかったらしく建物の造りは豪華で、玄関や柱、吹き抜け、障子、階段など当時の贅沢ぶりがうかがえます。
2階の20畳もある部屋に案内されました。3人で20畳の部屋です。かなり広いです。
あ!そう言えば平田君はまだ来てません。
さっき、メールが来て八戸には着いたみたいだけど迷ってるみたいです。
ずいぶん経って暗くなってから遠くからバイクの音が近づいてきました。やっと着いたようです。
2階の部屋から見るとなにやらおじさんと話しています。
どうやら迷っていた平田君を親切にも宿までチャリで案内してくれたらしいです。
おじさんはとても面白い(天然な)人で散々しゃべりまくってから、ブレーキの利かないチャリで帰っていきました。東北の面白い人その@でした。
さて、風呂に入ってから夕飯です。
夕飯は1階の個室に用意されました。

ウニ、ホタテ、イカ、焼き魚、ハンバーグなどボリューム満点で大満足です。
女将さんがおまけの料理(ほや等)まで出してくれました。
この時期に1泊6300円と言うことでちょっと不安だったのですが、飯も旨く部屋も広く(夜はちょっと怖いですが)満足な宿でした。
それから部屋に戻ってしばらくテレビを見ていましたが、さすがに疲れて寝てしまいました。
それにしても1日でバイクで680km走って青森の八戸まで、行けちゃうもんですねえ。
おやすみなさい。
- 8月11日
- 東北2日目です。朝飯を食べて出発します。
今日は一度行ってみたかった日本3大霊場の1つ、恐山へ行きます。
宿を出て少し海のほうへ走り八戸大橋を渡って北上します。
国道338に入りひたすらまっすぐに進みます。
しばらく行くと核燃料再処理施設で全国に名前が知れ渡った六ヶ所村を通ります。
ここら辺には汽水湖と呼ばれる淡水と海水が混じった湖が点在しますが、走っている道も平地なので見渡すことはできません。
さらに北上を続けると右側に海が見え隠れします。
ほとんど海沿いの道になると突然、「生うに丼」とでっかく書かれた看板が目に入ります。
ちょっと通り過ぎましたがもちろんUターンして入りました。
店の名前は「松楽」です。

中へ入るとこんな僻地(失礼)なのに結構客がいました。
もちろんお目当てはウニ丼(2000円)です。
メニューを見ると、ウニ丼とは別にウニを殻ごと出すウニ定食があって見た目に豪快だったのでそれを頼みました。
出てきました。これがウニ定食です。豪快です。

味も言うことなしです。しかし、このウニ定食には落とし穴がありました。
ウニの殻ごとなので殻の中には自らの殻の破片や砂などが入っていてとても食べにくいのです。
普通にウニ丼にすればよかったと思うのにはそれほど時間はかかりませんでした。
まあ味は良かったんでとりあえず満足です。
そしてまた北上します。
国道338号をそれて尻屋崎に寄るため県道248号に入ります。この道は森の中のハイスピードロードです。
みんな(自分以外)は100km/h以上ですっ飛んで行きました。
しばらく進むと大きな風車がいっぱい見えました。

風力発電ですかね?
県道6号にぶつかったら右に曲がります。岬に入る道にはなぜか遮断機がありました。
ボタンを押して遮断機を上げて進みます。
北海道も見える海沿いの気持ちいい道を行くと尻屋崎へ到着しました。
尻屋崎には寒立馬(かんだちめ)といわれる野生の馬が普通にいます。道路も歩きます。

しかし、なぜこんな場所(極寒)に居着いているのでしょうか?
元々は農用馬でこの辺りに放牧されていたのですが、時代と共に数が減ったため今は保護されているらしいです。
すっかり馬とのんびりしてから再び恐山を目指します。
県道6号を戻ってむつ(なぜかひらがなの名前の市)に着きました。
今日はキャンプをするのでコンビニで買出しをしました。
とは言っても夕飯を作るわけではなく夜食用です。行く前から夕飯は(そんな時間は無いだろうから)外食で済ませようと決めていました。
みんなでチキンラーメンと生卵を買いました。
そして今度は県道4号に入り恐山への道を登っていきます。
峠を越えるとすごい下り坂でタイトなコーナーの連続です。
曲がりきれず反対車線にはみ出したりしていました。あぶね〜
下り坂が終わると湖のほとりに出ます。
宇曽利山湖(うそりやまこ)です。きれいで静かな湖ですがどこか不気味です。

その湖から川が流れ出しているのですが、なんと三途の川と書いてありました。が、本当は正津川と言うらしいです。
その三途の川には赤い太鼓橋が掛かっていてなんとも不気味さ倍増です。
湖に沿って少し行くとついに霊場恐山に到着しました。
いかにもの霊場アイスなど売ってたりします。

入山料500円を払って中に入ります。
中は菩提寺というお寺のようです。境内で温泉が湧いていて小さな風呂がありました。

なかなか良さげな温泉だったけど、お寺の中にポツンとあってちょっと入る気にはなりませんでした。

境内の奥へ進むと霊場っぽくなってきました。
石ころがつんであったり風車(かざぐるま)が周ってたり・・・
あと不思議だったのがなぜか道端に生えている草が、ブービートラップのように結ばれています。
これはどんなおまじないなのでしょうか?
この辺りのいたるところでゴロゴロした岩の間から蒸気が出ています。

そのせいで岩が変色したりしてそれもまた不気味です。
もっと歩くと湖のほとりに出ます。
湖自体は静かで澄んでここが恐山じゃなかったら風光明媚な所です。
でもそこにも不思議な光景がありました。
砂浜に作られた子供が作ったような砂山に風車がさしてあります。それがいたるところに・・・。それが風で回ってカラカラカラ・・・。こわ〜
いかにも意味ありげなその砂山の風車で、棒倒しをしていたざぶちゃんと平田君は強く生きていけるでしょう。
期待していたイタコさんはいませんでした。
本当はもっと不気味な写真を見せたいのですがバチがあたりそうなので自粛します。
すっかり霊場気分を満喫して今日の宿泊地、温泉の近くの国設薬研(やげん)キャンプ場へ向かいます。
キャンプ場へは県道4号をさらに山奥へと進みます。
狭い道で観光バスを後ろについてしまいノロノロ運転です。
ようやくキャンプ場に到着しました。
こんな僻地(失礼)でこんな山奥のキャンプ場なのにかなり混んでいます。さすが夏休み。
管理棟で料金を払ってから場所を探します。何せ混んでいるのでいい場所はもうありません。
いい場所とは、地面が平らじゅうたんのように柔らかくて炊事場やトイレにまあまあ近くでお隣さんとの間にちょっと距離があって・・・・。
まあ、それほどいい場所ではなかったですが場所は確保しました。
このツーリングの前に予行演習キャンプをしていたので慣れたものです。
1人用テントなので設営は簡単です。慣れれば10分も掛からないと思います。
寝る用意ができたので夕飯と風呂を探しに行きます。
夕飯はキャンプ場の兄ちゃんが教えてくれたお店に行ってみることにしました。
と言うかこんな山奥、そこしかないみたい。
キャンプ場からバイクでちょっと走って薬研温泉街まで来ました。
温泉街と言っても大きいホテルが1つと旅館が4、5軒あるだけでお土産屋とかはありません。(もう閉まっていたのかもしれません)
教えてもらった「アラスカ」という洋食屋さんがありました。
もう閉店かと思って恐る恐る店に入るとマスターのおじいさんが1人いました。まだやっていました。
店の中は8月だというのにストーブがついていました。いくらなんでもストーブは暑かったので消してもらいました。
客は我々だけでした。座敷に上がりメニューを見て3人ともステーキセットにすることにしました。
マスターが注文を取りに来ました。
「あの〜、ステーキセット3つください」。
するとマスター「あぁ?」。どうやら耳が遠いようです。
今度はちょっと大きな声でメニューを指で指して「これください!」。
するとマスター「あぁ?ライス?」。
メニューのステーキセットを指してる指の先が、その内容の説明「ステーキ、サラダ、スープ、ライス」のライスを指していたのでした。
だからって「ライス?」ってこたね〜だろ。
もう我々は吹き出してしまいました。志村けん、顔負けのキャラです。
注文をとるとそんな我々などお構いなしに厨房へ戻っていきました。
もう結構なお歳であろうマスターは厨房に入るとりりしく見えました。
マスターは昔は帝国ホテルのシェフだったらしく何か額に飾られてました。腕は確かのようです。
お店自慢のかぼちゃのスープとグリーンのドレッシングをかけるサラダが運ばれました。
スープはちょっとしょっぱかったけど美味しかったです。
メインのステーキが来ました。美味しいです。
なんかマスターを1人働かせてるのが申し訳なく思えてくるのは私だけでしょうか?
すっかりお腹も満足、そして楽しいマスターに出会えてよかったです。
でも、なんでこんな山奥の寂れた温泉街(失礼)で洋食屋さんなんだろうか?
「アラスカ」へは機会があったらまた行ってみたいなあ。
マスター、いつまでも元気で頑張ってください。東北の面白い人そのAでした。
それから温泉を探しました。
探すと言っても範囲も狭いしそんなに数もありません。
最初は大きなホテルに行ってみました。あっさり断られました。泊り客以外の入浴は5時までで終わってました。
次にちょっとこぎれいな旅館に行ってみました。
ざぶちゃんが憮然とした顔で戻ってきました。感じ悪く断られたらしいです。
ちょっとあせってきました。
次に紅葉荘という旅館で聞いてみました。入れるようです。良かった、良かった。
まあ、別に風呂は普通で結構混んでました。風呂上りに休憩室で一服してからキャンプ場に戻りました。
もう辺りは真っ暗です。先ほど買い込んだチキンラーメンを作ることにしました。
と言っても皆さんご存知のように作るのは簡単です。
携帯ガスコンロで鍋にお湯を沸かし、そこに麺と玉子を入れて待つだけです。
普通に食べても美味しいかもしれませんが、外で食べるとなぜか特別に美味しいです。
バイクの走り方を話していたら、私のカーブでのブレーキングが方法がおかしい事が分かりました。なんと前ブレーキを全然使っていなかったのです。
それじゃあ急坂の下りなんかじゃ反対車線に飛び出すわなあ。
危ない危ない、早く指摘されて良かったです。素人って怖いね〜
そして、山奥のキャンプ場の夜は更けていきました。
本日の走行約176km。
- 8月12日
- 3日目です。
今日はマグロで有名な大間に行き下北半島をぐるっと周って青森市街の近くのキャンプ場まで行きます。
まず昨日は遅くて行けなかった薬研温泉の「夫婦かっぱの湯」へ行きました。
ここはタダなんですが管理してる売店が開かないと中へ入れません。
開店時間が近づくと人が増えてきました。あまり増えたのでやめました。
こっちが元祖っぽい「かっぱの湯」へ行ってみました。こちらもタダです。
ただしこちらはあまり管理されていません。
駐車場らしきところから森の中を少し歩き川原へ下ります。
そこには一畳ほどの脱衣所と広めの露天風呂がありました。脱衣所といっても全然隠れていません。
露天風呂は混浴です。シンプルすぎるくらいの露天風呂です。
週一度に清掃するそうですが、さすがにお湯は枯葉などで少し汚れていました。
しかし思いっきり自然なこの温泉はとても気持ちよかったです。
それから県道4号を海へと向かい大畑町へ着きました。
この町には本州最北端の駅があると聞き行ってみることにしました。
市街地の中に駅っぽいところがありました。しかしどこにも「駅」と文字が書いてありません。ん?なぜだ??
ざぶちゃんの地図には確かに大畑駅があります。しかし私の地図を見ると駅がありません。
ようやく分かりました。ざぶちゃんの地図はちょっと古かったのです。
なんと下北交通大畑線は廃線になっていました。
それでもホームと線路はまだ残っていました。線路に下りてポイントとか動かしちゃいました。

元駅前のスーパーで朝食を買って元駅前の公園で食べました。
平田君は散歩中の地元のおばあちゃんと仲良くなっていました。
今度は国道279号(むつはまなすライン)を津軽海峡を見ながら進みます。
交通量が多いのでノロノロです。
この辺りの気象のせいか、山肌は雲で覆われ海は晴れているという変な光景が見られます。
そんな景色の中をしばらく走ると本州最北端の大間崎に到着しました。晴れててとても気持ちいいです。
お約束どおり最北端の碑がありました。

最北端の先には弁天島と言う島があり、その先には北海道が見えます。

本当はあの北海道へ行きたかったんだけどなあ。でも今のところ東北を十分満喫中です。
岬の周りは海産物のお土産屋とマグロが食べられる食堂が並んでます。
大間といえば本マグロ漁で有名です。
ここへ来たら絶対マグロを食べようと思っていましたが、食堂に書いてあるマグロが大間産の本マグロだとどうも信用できません。
「大間産の本マグロ」と書いていないのです。
でも今考えたらとりあえず食っときゃよかったと思いますが結局食べませんでした。
多分、先ほどのスーパーでの朝飯を食ったばかりでそれほど腹が減ってなかったんだと思われます。
これからは久々に南へ向かって走ります。
国道338号へ入るとさすがに交通量は減ります。当分の間、大きな街はありません。
佐井という街を過ぎた辺りに願掛岩という巨岩が目を引きます。
この辺りからはカーブの連続です。
海の近くなのですがほとんど山の中を走ります。
先頭のざぶちゃんのエンジンがかかってきたようで飛ばします。着いていくのがやっとです。でも楽しいです。
緊張の連続で少し疲れてきた頃に仏ヶ浦展望台につきました。
仏ヶ浦はいくつもの巨岩が海からそそり立っています。
本当は目の前まで歩いていけるのですがやめました。
展望台はかなり高いとことにあって遠くから仏ヶ浦を見下ろすことになります。

写真だとちょっと分かりにくいですね。
ここからは山の中に入って行きます。
県道253号に入るとちょっと高原チックな景色の中を進みます。
かわうち湖のほとりにある道の駅「かわうち湖」に寄りました。
ここのレストランで昼飯を食べることにしました。
ヤマメと蕎麦のセットを食べましたがなかなか美味しかったです。

ちょっと疲れたのでみんな思い思いに休憩します。
ざぶちゃんはベンチで寝ています。平田君はどこかに消えました。私はボ〜っとしてました。
また出発します。
このあたりは車が少なく道もいいのでスピードが上がります。
県道46号(かもしかライン)に入り川沿いの快適ルートが続きます。少し家が増えたと思うと海に出ました。川内町です。
再び国道338号に戻り海沿いを西に進みます。車が増えてノロノロ運転です。
むつ市街に入った途端に大粒の雨が降ってきました。
たまらずバイクを停めてレインウェアを着込みました。
このツーリングで初めての雨です。
バイクは雨に弱いです。と言うか全天候に弱いです。暑さも寒さも風も雨も。
小雨になったので出発します。
むつ市街に渋滞を抜け国道279号(むつはまなすライン)を南下します。
ここからはひたすら直線で多少アップダウンを繰り返す北海道のような道路が続きます。眠くなります。
海が近いですが海はあまり見えません。
道の駅「よこはま」まで来ました。よこはまは横浜です。ただし横浜町です。
そしてまた出発します。
ここら辺は海から離れるとなだらかな丘陵地帯が広がります。そこに牧場がいくつかあります。
その牧場へ行ってみることにしました。
吹越(ふっこし)と言う駅のあたりから山の方へ入っていきます。
少し走ると牧場風景が広がります。
大きな風車がたくさん回っています。寄れるような牧場を探したのですが残念ながらありませんでした。
ちょっとガッカリして国道に戻りました。
相変わらず陸奥(むつ)湾沿いに直線が続きます。
さすがにもう直線に飽きたころ野辺地(のへじ)と言う町から内陸に入ります。
国道4号に入った辺りでコンビニに寄りました。
そこで空を見上げるとなにやらまた雲行きが怪しいです。念のために再びレインウェアを着込みます。
国道4号を海沿いにぐるっと回っても青森に行けますが、疲れてきたので山の中をショートカットして青森へ向かうみちのく道路(有料)へ向かいました。
やっぱり降ってきました。しかも土砂降りです。
夏とはいえ雨の中を走ると冷えてきます。快適なはずの有料道路が長く辛く思えました。
雨はみちのく道路が終わる頃にやんでました。
結局、山の中だけ雨が降っていたようです。あ〜疲れた。
青森の市街地に入りました。
県道44号から国道103号へ入り少し登っていくと本日のキャンプ場「モヤヒルズ」に着きました。
モヤヒルズは広い敷地にスキー場、キャンプ場、プール、テニスコートなどがある総合施設です。
受付で料金を払ってからキャンプサイトを向かいます。
キャンプサイトへ行く道には鎖のゲートがあって暗証番号を押さないと入れません。ちょっと面倒です。
でも勝手に入れないようになっているのですね。
サイトにはすでにたくさんのテントが張られていました。
ほとんどは車横付けのオートキャンプサイトです。居住性を重視した大型テントが競うように立ち並びます。
確かに大型テントは快適です。
でもそんなに快適にしたらキャンプする意味が無いじゃん、とちょっと滑稽に見えてたりして・・・。
私も大きいテント持ってます。だけど今は一人用のテントが妙にいい感じです。作るの楽だし、中はプライベート空間だし。
バイク用というかフリーのキャンプサイトはオートサイトとは違ってかなり適当な場所にあります。
オートサイトの方はトイレや水場が近くてサイトも平ら(水平)です。
フリーの方はちょっと傾いていたり適当な感じです。ま、安いしいいか。
オートサイトの所より一段高い見晴らしのいい場所にテントを張りました。

青森の市街が遠く見えていい場所です。
受付のあった建物の中に温泉があるらしいので行ってみました。
建物自体は大きいので期待しましたが風呂は狭かったです。
それから夕飯を食べに青森市街へ行きました。
寿司屋を探して青森駅まで行きましたがなかなか適当な店が見つかりません。
結局、なんか安っぽい回転寿司屋に入りました。やっぱりそれなりの味でした。
コンビニでビールを買ってからまた坂を登ってキャンプ場に戻りました。
すっかり暗くなって青森の夜景がきれいです。
折りたたみの椅子に座り青森の夜景を眺めながら一人ビールを飲みます。う〜ん、なんかいい気分です。
あ〜眠くなってきた。今日は疲れた。そろそろ寝るか。
本日の走行約250km。
8月13日
- 4日目です。
今日は1日自由行動です。何してもかまいません。
ここのキャンプ場に連泊なので夜に戻ってくればOKです。
出発前に洗濯をしました。
さすが近代的なキャンプ場だけあってコインランドリーも掃除が行き届いてきれいです。トイレなどもきれいです。
これまでに溜まった洗濯物を担いでいきます。
ざぶちゃんはすでに洗濯を開始していました。平田君はまだ寝てるのかな。
洗濯をしている間、洗面所にあったコンセントを拝借してケータイとデジカメの充電をしちゃいました。
洗面所を掃除する係りのおじさんがいましたが見逃してくれました。
どうやら洗濯は乾燥まで終わったようです。平田君はこれから洗濯をするようです。
先に終わっていたざぶちゃんと一緒に出発することにしました。
行き先はまず酸ヶ湯(すかゆ)という有名な温泉に行くことにしました。
国道103号に出たら青森市街とは逆方面に曲がります。
国道103号は青森市街からモヤヒルズあたりまではほとんど直線の高速ルートですが、ここからいきなり連続コーナーの山道になります。
昔、雪中行軍が遭難した事故を映画化して有名になった大きな八甲田山を迂回するように道は続きます。
クネクネ道を走っていると突然、酸ヶ湯の和風で大きな建物が現れます。

まだ11時半だと言うのに駐車場はいっぱいでした。
当然ながら建物の中もいっぱいで脱衣所も混んでいました。
風呂への扉を開けると有名な「ヒバ千人風呂」がありました。
ヒバは木の名前です。千人風呂と言うだけあって広いです。人も多いです。そして混浴です。
まず手前の「熱の湯」に入りました。熱いです。
次に打たせ湯の「湯滝」に行きました。
先に入っていたざぶちゃんにビニールをもらい、窒息しない程度に頭にすっぽりかぶります。
結構高いところから落ちてくるお湯を頭で受けるとバチバチバチ・・・みたいな音がして痛いです。
でもこれがじわじわ気持ち良くなってきます。肩や背中も気持ちいいです。
それから「四部六部の湯」へ行きました。
こちらには浴槽の両サイドに木の立て札が立っています。それを結んだ線(実際に線は無い)で男湯と女湯を分けています。
大きな長方形の浴槽の半分は男が埋め尽くしています。
もう半分(女性側)は1人か2人。圧倒的に男ばかり、女の人はほとんどいないので見た目には非常に変です。
たまに女の人が入ってきます。
やっぱり注目されますよね。こう言うのも変かもしれないけど度胸あるなあ。
まあ、大きなタオルですっぽり覆ってますけどね。
でもあれ(タオル)巻いてたら風呂入ってもあまり気持ちよくないだろうなあ・・・。
左に八甲田山を見ながら少し走って今度は猿倉温泉に行きました。
国道から少し入ったところにある一軒宿です。
風呂は2ヶ所あります。一方は素朴な露天風呂、もう一方は今風の内風呂と露天風呂があります。
最初に素朴な方に入りました。
お湯は白く濁っていていい感じの露天風呂です。我々以外に客はいません。

先ほどの酸ヶ湯とこの露天風呂ですっかりふやけてしまった私は、もう一方の風呂には入りませんでした。ざぶちゃんはしっかり入ってました。
私は休憩所でボケ〜っとしてました。窓から八甲田山が見えています。

ここの宿には一度泊まってみたいですねえ。一週間くらい。
このあたりから深いブナの森の中の道が続きます。
昼間ですが薄暗いです。路面も湿っていて油断すると危ないです。
国道103号は国道102号と合流し奥入瀬(おいらせ)川に沿って進みます。
川幅がだんだんと狭くなってくると渓流美で有名な奥入瀬渓流です。
川の水面と道路の高さにあまり差が無いのですぐそこに見えます。奥入瀬川はブナの原生林の木漏れ日の中を静かに流れます。
とても幻想的で心が落ち着きます。マイナスイオン出まくりです。
道路はタダでさえ狭いのですが、多くの観光客が路肩に駐車いているためさらに狭くなっています。
そこに大型の観光バスも入ってくるのでこんな山奥ですが渋滞します。
そのせいで後ろを走っていたざぶちゃんとはぐれてしまいました。
奥入瀬渓流を抜けると一気にひらけて十和田湖に出ます。
左に曲がって十和田湖を右に見ながら進みます。
ざぶちゃんを待つために路肩に駐車します。車がこないときはとても静かです。

ちょっと遅れてざぶちゃんがやって来ました。渋滞にはまっていたようです。
国道454との分岐を過ぎると道は登りになります。
湖面からどんどん高くなります。登りきったあたりに瞰湖台という展望台があります。
展望台からは十和田湖が一望できます。

かなり高いので下を見ると結構怖いです。
そして道路は下りになります。下りきると再び湖畔に出ます。
ここは十和田神社や乙女の像などがあって賑やかです。
腹も減ったのでで昼飯を食べることにしました。
十和田食堂というまんまな名前の店に入りました。
このあたりはちょうど青森県と秋田県の県境になります。
秋田ということできりたんぽ鍋定食を食べました。

う〜ん、いまいちでした・・・
ここからは単独行動にすることにしました。
別に喧嘩したわけではありません。ざぶちゃんは走り去って行きました。
私はこのまま十和田湖畔を進みました。さっきから十和田湖を時計回りに回ってます。
抱返りという所から道は国道454号に変わります。
景色はあまり変わりません。相変わらず原生林の中、右に湖が見え隠れします。
だいぶバイクの運転にも慣れてきてコーナリングも割とスムーズになってきました。
しかし一人だとスピード感覚が掴みづらいです。今のスピードは速いのか遅いのか?分かりづらいです。
前に遅いバイク走っていたので追い越しました。あのバイクよりは速そうです。
道は一気に上り坂になります。
S字コーナーの連続を登りきると滝ノ沢峠の分岐です。
十和田湖は丸っぽいので時計で例えると始めに湖畔に出た場所が2時あたり、今の場所は10時くらいです。ずいぶん走りました。
道路は再び国道102号に入ります。
滝ノ沢峠からは尾根づたいのワインディングが続きます。
それにしても先ほどから前も後ろも対向車線までもほとんど車を見ません。
東北きっての観光地とは言え、湖のこちら側にはあまり人が来ないようです。
あまりに空いてるので道を間違えたかと思うほどです。
気が付くとスピードがあがってます。でも、ブラインドコーナーは慎重に入ります。
さらにカーブは続き高度が上がっていきます。
一番高度が高くなったあたりに名も無き展望台がありました。
時計の針で言うと12時あたりです。駐車場には何台か車とバイクがありました。
人は少ないですが展望台からの景色はかなり良く、十和田湖が一望できます。

先ほどの展望台より高度が高いので見晴らしがいいです。
遠くの方の山まで見えます。標高は1000m位あるようです。湖は400mなので600m登ったことになります。
こうして見るとこの湖がカルデラ湖ということがよく分かります。今いるこの場所は外輪山と言うことになります。
一服後また一人出発します。
しばらく進んでから左に曲がり惣辺バイパスに入り、散々走った十和田湖とお別れです。
結局、湖の2時から1時まで330度くらい回りました。
もうちょっとで一周ですがさすがにもう飽きました。
惣辺バイパスは十和田湖側からはほとんど下り坂で道幅が広くまるで高速道路のような道です。しかもほとんど車を見ませんでした。
バイパスの終点まで一気に走り国道102号に戻りました。(バイパスも国道102号です)
そしてまたもと来たブナの原生林の道を八甲田山方面に戻ります。
途中、雨が降ってきました。路肩でレインウェアを着込みます。
雨はすぐやみましたが(夏なのに)体が冷えてきたのでまた温泉を探しすことにしました。
しばらく行くと蔦温泉がありました。
ここも有名な温泉らしく混んでいます。駐車場はいっぱいですがバイクは関係ないです。
入口の近くまで行って関係者(のような人)に「すみません、入れますか」と聞くと無愛想に「ダメダメ」。かなり感じ悪いです。
他を探します。
国道103号と国道394の分岐まで来ると今度は谷地温泉という看板がありました。行ってみます。
山道を少し走るとありました。
それにしてもこの辺りの温泉施設はどこも木造で、だいたい同じような雰囲気があります。

そしてここも混浴でした。
温泉は縦に3つ並んでいます。透明の浴槽と白く濁った浴槽があります。
透明のほうは混んでいたので白いほうに入りました。どの浴槽もそんなに広くはありません。すべて木造で素朴な感じがいいです。
若い女の人が入ってきました。
普通は大きなタオルをすっぽり巻くのですが、なんと前しか隠してません。大胆ですね・・・。
まあ、んなことはどうでもいいですね。とにかく温泉は気持ちいいです。疲れが取れていくようです。
すっかり暖まったので外に出たら暑くてルメットをかぶれません。
ちょっと冷ましてから出発しました。
国道に戻ると1台のバイクが通り過ぎます。
あれ?平田君?お互い振り返りながら離れていきます。
今からそっち方面(キャンプ場とは逆)に行くの?もうだいぶ日が傾いているのに。
戻ってくるかと思いバイクを停めて待ってましたが来ませんでした。
それからまた酸ヶ湯の前まで来ました。
ついでに入ろうかと入口まで行きましたが残念ながら入浴時間が終わっていました。
そろそろ帰るとしますか。
帰る途中に八甲田除雪隊の歌が流れる見晴らしのいい場所がありました。
八甲田除雪隊の歌碑があり歌が流れています。
誰もいません。だたエンドレスでちょっと怖い歌が流れています。ちょっと寂しくなってきました。
ちょっと走って山道が終わるとすぐモヤヒルズでした。
キャンプサイトの戻るとざぶちゃんはもう戻ってました。
当然平田君はいません。
夕飯はどうしましょう?ざぶちゃんは弁当を買ってきているようです。
1人で青森市街に何か食べに行くことにしました。
モヤヒルズを出てすぐに雲谷(もや)温泉があります。
帰りに入ろうと思うため営業時間を確認します。なんと夜10時までやっているようです。
この情報は平田君にメールで送っておきました。
市街までは高速道路のような道が続きます。あっという間に市街地に入ります。
一人で入れるような店を探します。
探しているうちに青森駅まで来てしまいました。駅の辺りはすでに閑散としていて見える範囲でよさげな店はありませんでした。
仕方ないのでコンビニで弁当でも買って帰ろうかと思ってたら国道103号沿いに今風のラーメン屋があったので入ってみました。
普通に美味しかったです。
それからまた国道をすっ飛ばして雲谷温泉へ行きました。
もう8時半、さすがに空いてました。普通の銭湯のような感じです。
風呂は温泉と言われなければ分からないようなお湯です。
この温泉で本日4軒目です。温泉三昧な一日でした。
風呂から上がり駐車場に行くと遠くから平田君のバイクのマフラーの低い音が聞こえてきました。メールを見てやってきたようです。
すれ違ったあの場所から十和田湖まで行ったが雨に降られ、さらに暗くなってしまい、相当疲れて今帰ってきたらしいです。
温泉の営業時間は10までのはずです。時刻は9時15分ですが温泉の玄関はカーテンが閉められました。
平田君は急いで中に入っていきましたが残念ながら終了みたいです。10時迄って書いてあるのに・・・。
でもどうしても風呂に入りたいらしく青森方面に走っていきました。
キャンプ場に戻って一服していると平田君からメールがありました。
健康ランドで風呂に入ったが疲れて帰るのが面倒なのでそのまま泊まるそうです。えっ・・・?
かなりマイペースです。
ま、いいか、今日は自由行動だし。そして無人のテントだけが残されました。
明日は、ちょっと疲れてきたのでビジネスホテルに泊まることにしました。
東京に残っている宮崎君が調べてくれてメールで送ってくれました。
そのホテルを予約して一安心、我々も寝るとしますか。
本日の走行約167km。
- 8月14日
- 5日目です。
今日は津軽半島をぐるっと回ってから南下し秋田県の大館まで行きます。いっぱい走ります。
もう慣れた道の国道103号を青森方面に走り新しい国道7号(青森環状道路)を西に向かいます。
途中のすき屋で朝食を食べました。
さすがにお盆なので道路は渋滞してます。
しばらく行くと本当の国道7号に突き当たります。右に折れて国道280号のバイパスに入ります。
相変わらず混んでます。平行している旧道の方へ行きました。こちらは生活道なのでやっぱり混んでいます。
それでも信号が少なくなるとだんだん空いてきました。
しばらく海沿いの道を進んでから県道12号を内陸に入ります。
それから大平(おおだい)というところから県道14号に入りまた北上します。
低い峠を越えると道の駅「いまべつ」がありました。
道の駅の裏にはJR津軽線の津軽今別駅(無人?)がありその奥にはJR津軽海峡線が走ってます。
この線路の先には青函トンネルがあるようです。
再び国道280号に出るとまた海沿いの道が続きます。
道はいつの間にか国道339号に変わり、海に山が迫る道になります。
そして津軽海峡冬景色で有名な龍飛崎(歌の中では”岬”だったが)に到着しました。
龍飛崎には日本でここだけという階段の国道があります。
なにそれ??と思う人もいるかも知れませんがそのまんまです。階段の国道です。車は通れません。
国道339号は龍飛漁港まで来ると民家の間の幅1メートルほどの道になってしまいます。

もうちょっと進むと階段国道が現れました。ちゃんと標識もあります。

聞く所によると役所がこんな狭い道とは知らずに国道と指定してしまったのだそうで、指定されたあとで階段にしたそうです。
でもそのおかげで観光客が来るんだからナイスボケですね。
漁港に戻ると生簀(いけす)で魚介類を売っている店がありました。
店と言っても建物はプレハブで看板も無くおじさんが一人いるだけです。
興味本位で生簀を覗くとウニやホタテ、サザエなどが入っていました。
おじさんに聞くと1コでも売ってくれるそうです。ウニの値段はなんと300円、安い!
当然食べます。おじさんがウニの殻を開けてくれます。

ちなみにホタテの値段を聞いてみるとなんと150円、ビックリです。当然食べます。
今度はおじさんはプレハブの中に入りまな板の上でさばきます。150円なのに結構手間がかかるようです。
出来上がったホタテの刺身はちゃんとお皿に乗せて出てきました。ヒモも付いていました。
今まで生きていたホタテはかなり旨いです。

いつの間にか客が客を呼び店の周りは人がいっぱいなってました。
我々の食べているホタテに惹かれたのかみんなホタテを注文しています。
でも店員はおじさん一人だけなので全然客はさばけません。
手間が掛かる割に単価が安いホタテを一生懸命さばくおじさん。なんだか笑ってしまいました。
それからバイクで少し戻ってから坂を登り龍飛埼灯台(なぜかサキの字が違う)へ行きました。
灯台の駐車場は狭くて車でいっぱいでしたがバイクは関係なしです。
灯台の横を抜け先まで行くと絶壁の下に海が見えます。

少し戻ると道路わきにやっぱり津軽海峡冬景色の歌碑がありました。

2番の歌詞が強調されています。ボタンを押すと歌が流れます。
それから道の駅「みんまや」(三厩(みんまや)村だから)へ行きました。
ここの真下を青函トンネルが通っているようです。
なぜこんなに道の駅に寄るかと言うと、道の駅には地域ごとにスタンプラリーがあってそれをざぶちゃんが集めているからです。(私も関東版をやってます)
昼飯を食べるために再び漁港の方へ行きました。
漁港を抜けて岬のほぼ先端に津軽海峡亭という食堂がありました。
当然、海のものばかりです。海峡丼を食べました。
海峡丼はホタテ、アワビ、イクラ、イカ、カニなど盛りだくさんです。

特にイクラが美味しかったなあ。
そして龍飛崎を後にして国道339号を南下します。
ここからしばらくは山の中を走ります。
晴れていれば景色が良さそうな道ですがあいにく濃い霧が出てしまい何にも見えません。車もバイクもノロノロ走行です。
山岳コースのようなヘアピンコーナーの連続を抜け再び海に出ると霧は晴れました。
日本海です。 意外と日本海は穏やかでした。
海沿いの道をしばらく行くとまたありました道の駅「こどまり」(小泊村だから)です。
ざぶちゃんはせっせとスタンプを押します。
この道の駅の中にはミニ水族館のような水槽があり楽しませてくれます。
それにしても道の駅ってたくさんあるんですね。
さらに南下を続けます。
市浦村あたりから内陸に入ります。するとまた道の駅「十三湖高原」がありました。
十三湖と言う汽水湖を見下ろす丘にあります。
アイスクリームに行列が出来ていました。食べました。普通に旨い。周りは牧場みたいです。
ここの道の駅は売店の他に展望台やローラーコースター(滑り台)などが遊べます。

ビート板みたいなものをお尻に敷いてすべる滑り台はなにげに結構長いです。タダでしかも楽しい!
ほとんどが子供、の中に混じって我々も3回も滑ってしまいました。すっかり楽しんでから出発しました。
展望台からは十三湖が見えました。

かなり楽しめる道の駅でした。
高原のような道が終わると今度は水田の中の道をひたすら走ります。
だんだんと賑やかになってくると五所川原(ごしょがわら)です。
久々の市街地です。ここから国道101号を西に向かいます。
高速道路のような津軽自動車道(国道101号)の終点、浪岡ICから東北自動車道に入ります。
陽が翳ってきてちょっと冷えそうだったので、料金所を過ぎたところでレインウェアを着込みます。
ざぶちゃんと平田君は先に行きました。
まあ高速道路ではみんなとペースが合わないので先に行ってもらいますか。
のんびり着替えているとざぶちゃんが高速道路を逆走してきました。逆走と言ってももちろんバイクではなくて走ってです。
全然私が来ないので心配して戻ってきたようです。どうもすみません・・・。
みんなにゆっくり走ってもらってで3台縦列で走りました。
40kmくらい走って碇ヶ関(いかりがせき)ICで降ります。
夏だけど結構寒かったです。もうすでに日は沈み暗くなってしまいました。
国道7号に入りすぐに道の駅「やたて峠」がありました。もう閉まってました。
道の駅は閉館するのが早い所が多いです。
道の駅スタンプラリーは閉まっていても大丈夫です。
スタンプは中にしまわれていることが多いですが、スタンプを押した紙切れが置いてあります。
それをスタンプ帖に貼ればOKです。
でもいっぱい持って帰って配られたらどうするんだろう?ま、そんなことしても意味無いか。
暗い道をひたすら走っていると明るい街の明かりが近づいてきました。
本日の宿がある大館の街の明かりです。
大館駅を通り過ぎて東大館駅の近くに本日の宿、アネックスロイヤルホテルがありました。
近くに商店街が広がり夕飯が楽しみです。
バイクはホテルの裏の道路の反対側のコインパーキングに入れます。
駐車台はホテルが出してくれます。駐車場の周りは地方の風俗街って感じです。
荷物を部屋においてからフロントで商店街の地図をもらって夕飯を食べに行きます。
先ずフロントが一押しの居酒屋に行ってみました。評判どおり満席です。評判どおりで店に入れず諦めました・・・
さらに商店街を進み「秋田比内や」に行きました。ここもフロントのお勧めです。
この店は全国に支店があるようですがここが本店のようです。内装はとてもしゃれています。そしてよく見ると店員さんは全て女性でした。
店の名前の通り比内地鶏を食べられます。やっぱり焼鳥がおいしいです。
そして念願のきりたんぽ鍋、旨いです。

ほ〜食った食った。
満足してホテルに戻りました。ここのホテルには天然温泉があります。最上階の展望風呂です。
ちょっと黄色いお湯に浸かりながら大館の夜景を眺めるのもなかなかよいです。
そして5日目の東北の夜も更けていきました。
本日の走行約235km。
- 8月15日
- 6日目の朝を迎えました。
ここまでなんとか無事に走れています。気を抜かずに行きましょう。
元倉庫のような駐車場からバイクを出します。
まだ寝ぼけていたせいか、バイクにまたがらずに後ろへ押そうとしたらふとバランスが崩れました。
あぁぁぁぁ〜とバイクごとこけてしまいました。その拍子で壁に頭部を痛打!いた〜い!!
横にいた平田君がすかさずバイクを起こしてくれました。
体にバイクが倒れこむ形になりましたが幸い怪我は無いようです。あ、頭にはタンコブができてました。
やっぱ気が抜けてたなあ。
バイクをチェックするとなんとギアが内側に曲がってました。ガ〜ン・・・
それとエンジンがちょっと傷がついていました。トホホ。
でもギアやクラッチやブレーキは衝撃を吸収するためにわざと曲がるようになっているらしいです。
わざと曲がるくらいだから戻せばいい、と手持ちの工具で3人がかりで力ずくで戻そうとしますがまるで歯が立ちません。
まあ曲がったと言ってもギアを入れられない程ではないです。
ちょっとギアを入れにくいですが何とかなりそうです。諦めて出発しました。
まず国道103号に出て東へ向かいます。
途中のコンビニで朝飯を食べてからさらに東を行くと東北道の十和田ICにぶつかります。
ここから東北道に入って南下し、65km走って松尾八幡平ICで降ります。
ギアの方は問題ないようです。
ここから八幡平(はちまんたい)アスピーテラインを登っていきます。かなり期待していたルートです。
ところが標高が高くなるにつれだんだんと霧が出てきました。気温は一気に下がってなおかつ雨も降ってきました。
さらに霧が濃くなり30m先が見えないほどです。うう、寒い・・・。すごく寒い。かなり辛い・・・。
バイクでこんな辛いのは初めてです。
ようやく八幡平の見返峠のレストハウスに着きました。
天気が良ければ眺めのいいところなんでしょうが今日は何も見えません。
レストハウスに入ると中ではストーブが焚かれていました。我々はしばらくストーブの周りで手とグローブを暖めてました。
地下にある食堂でカレーを食べました。

そのあとは椅子に座りちょっとグッタリとして体力の回復を待ちます。
ここにとどまっても仕方ないので出発します。
アスピーテラインを西に進み段々と標高が下がってくると霧も雨もやみました。
八幡平の景色が見られなかったのは残念でしたが、まあこれも旅にはつき物です。
国道341号にぶつかるとアスピーテラインは終わりです。
そこからはブナの原生林を南下します。
山深い道を進むと、突然路肩に駐車する車が増えます。
有名な玉川温泉です。この温泉は万病(特に癌)に効果があると言うことで一躍有名になりました。
駐車場には車がいっぱいです。
下の方に玉川温泉の建物と噴煙が見えます。
箱根の大湧谷のように煙がたくさん上がってます。
バイクで下って行くと温泉の入口脇まで来られました。こういうときバイクはいいです。車だったら相当遠くから歩くことになります。
こんな山奥なのに建物の外も中も人がいっぱいです。
もちろん温泉に入ります。
温泉は内湯だけですがかなり広いです。
広い浴槽(源泉50%)のほかに源泉100%の浴槽、源泉50%のあつ湯、ぬる湯、気泡湯、浸頭湯、打たせ湯、蒸し湯などがあります。
何か肌がピリピリします。それもそのはず源泉はpH1.2の強酸性、骨まで溶けてしまいますね。(でも源泉100%だよなあ?)
恐る恐る源泉100%の浴槽に入りました。
体のいろいろの穴がビリビリします。長く入ってはいけないそうです。確かに体に効きそうです。
それから外に出て上から見えていた噴煙の上がる方へ行ってみました。遊歩道があって奥までいけます。
遊歩道の途中にはゴザを敷いて岩盤浴(地面から出るラジウム放射線や地熱による温熱効果による)をする人たちがたくさんいます。
遊歩道のすぐ横から98度の温泉が噴き出ている場所があります。

1ヶ所の湧出量では日本一だそうです。すごい迫力です。
一番奥まで行くと、囲いが無く周りから丸見えの露天風呂(さすがに入っている人はいませんでした)と岩盤浴のための屋根付きの小屋がありました。
玉川温泉は、地面から湧き出たそのまんまを浴びるようなそんな迫力ある温泉でした。
来てみてよかったです。
再び国道341号を南下します。
少し雨が降ってきました。コーナーの続く山道が終わると荒涼とした大きなダムの玉川湖のほとりを走ります。
その下流の秋扇湖を過ぎ久しぶりの信号機を乳頭温泉郷方面に曲がります。
なだらかな坂を登っていくと田沢湖高原です。
右にはスキー場が見えます。さらに奥に進むと乳頭温泉郷があります。
乳頭温泉といえば全国的に有名な鶴の湯という温泉があります。当然そこを目指していましたが入浴時間は終わっていました。残念。
とは言っても、その他にもたくさんの温泉宿があります。
その中の蟹場温泉という宿に行ってみました。
まずは露天風呂へ行きました。露天風呂へは宿の外へ出て歩いていきます。
階段を少し下ったところに更衣室と広めの風呂がありました。
更衣室は男女別ですが風呂は混浴です。結構混んでいて更衣室は人でいっぱいでした。
当然風呂も混んでいてあまりのんびりできませんでした。
空いていれば森に囲まれたいい露天だと思います。
宿に戻って内風呂に入りました。内風呂は素朴な感じで岩風呂と木風呂があります。
岩風呂に入りましたが人気が無いのかガラガラでした。
雨で体が冷えているような時は温泉がありがたいです。
国道341号の信号まで戻り少し南下して国道46号を東の盛岡方面に走ります。
トンネルが続く深い渓谷が終わると道の駅「雫石あねっこ」がありました。
本日はここのレストランで夕飯にしました。
食後に小岩井チーズソフトクリームを食べました。

なかなか美味しかったです。
さらに東に進み繁十文字から県道219号に入り北上します。
もう辺りは暗くなってきました。小岩井農場の横を通り過ぎだらだらと坂を登って行きます。
あれ?暗い中をすっ飛ばして走っていたため目的地のキャンプ場を通り過ぎてしまったようです。地図をライトで照らし確認します。
少し戻って相の沢キャンプ場に着きました。
ここのキャンプ場はあまり街灯がありません。真っ暗の中を場所探しです。
いい場所はすでに残っていませんでした。なんかキャンプ場の端っこの柵があるようなところに陣取りました。トイレは近いが水場が遠いです。
ライトを頼りにテントを張りました。
暗さに目が慣れてくると柵の向こうの景色が見えてきました。
なんとキャンプ場の隣は見渡す限りの大草原でした。草原の正体は県肉牛生産公社滝沢牧場という広大な牧場です。
月に照らされた大草原を眺めながら、ビールを飲む。夏なのに風は涼しいしかなり気持ちいいです。
いつまで眺めても飽きませんね。
その後、キャンプ場の入口付近の広場でドリフトをして遊ぶ車の路面を滑る音が静かな夜に響き、不快な思いをしました。
夜遅くにやっとその音は止み眠ることが出来ました。
本日の走行約256km。(今日も結構走ったなあ・・・)
8月16日
-
7日目です。
昨日は月に照らされていた草原(牧場)は今度は朝日に照らされて素晴らしい景色です。

今日はツーリングとしては最終日です。予定では盛岡で自由解散となります。
テントを撤収しまずは昨日はすでに終わっていた小岩井農場へ行きました。
小岩井農場の駐車場にはすでにたくさんの車やバスが停まっていました。
入場料を払い中へ入ると広大な敷地は芝生に覆われ真正面に岩手山が見え気持ちいいところです。

まずは朝食ということでホットドッグと小岩井乳業の牛乳を頂きました。

場内には派手なアトラクションはありませんが素朴でいいです。
牛の乳搾り体験やアスレチックや乗馬やアーチェリーなどがあります。

アーチェリーをやってみました。なかなか難しいです。

ざぶちゃんは妙に上手いです。なんと元弓道部という事実が発覚。知らなかった。
平田君は弦を手にぶつけてしまうらしく痛そうです。
場内にアナウンスが流れこれからシープ&ドッグショーが始まるらしいです。
シープ&ドッグショーは、木の柵で囲まれた中で犬が羊を追いかけて檻に導く、と言った感じです。

素朴でほのぼのしてていいですね。
それから東北に来る途中で帰りに会う約束をした英哉に電話してみました。
ところが急の仕事で秋田に向かっているらしく会えませんでした。まあ、仕事じゃ仕方ないですな。
盛岡市に入ってわんこ蕎麦を食べに行くことにしました。
まず盛岡駅前の東家へ行ってみましたが昼時で混んでいたのであきらめました。
同じ系列店の店に行ってわんこ蕎麦を頼むとこの店ではやっていないとのこと。
店員さんが本店へ連絡してくれて混み具合を聞いてくれました。
本店に行けばわんこ蕎麦ができるそうです。
東家本店は中ノ橋通と言う所にありました。古い建物で趣があります。

二階に案内されるとテーブルの上には幾つも重ねられたお椀の塔が立ち並んでいます。
これぞ、TVでみたわんこ蕎麦です。
わんこ蕎麦にもいろいろメニューがありますが、当然、無制限わんこ蕎麦を注文しました。
各グループ(客)に1人のお給仕のお姉さんが付くようです。
まず蕎麦が来る前に簡単なお通しや刺身、様々な薬味などが運ばれてきました。そしてわんこ蕎麦の説明があります。
説明と言っても要はもう食べられないと思ったらお椀に蓋をすればいいようです。
そしてスタート!
給仕の人がお盆いっぱいに蕎麦が入ったお椀を乗せてきて、各人が持っているお椀にテンポよく蕎麦を入れていきます。
一杯の蕎麦の量はほんの少し。これならかなりいけそうな気がしてきました。
10杯、20杯、30杯・・・まだまだ余裕です。
お盆の上のお椀を全部入れ終わるとかかりのお給仕さんは奥へ蕎麦をとりに行きます。
この間が結構開きます。時間が開くと腹も膨れます。
40杯、50杯・・・だんだんお腹が一杯になってきました。だいたい15杯でかけ蕎麦一杯程度の量らしいです。
60杯、自分は何でこんなに頑張っているのだろう・・・と思うようになってきます。70杯、なんでお金払って苦しい思いをしてるんだろう・・・と思ってきます。
そして83杯目、蓋をしてやめました。
多いのか少ないのか微妙ですが何か賞金とかがかかってないと最後の気力が出ませんね。
お椀の塔が幾つもできました。

もう当分蕎麦はいいです・・・。
話のねたに皆さんも1度ならやってみてもいいかも。
今回のツーリングはここ盛岡で解散することにしました。
なんでこんな遠い所でと思うかもしれませんが、やっぱり長距離になればなるほど個人差がでるので自分のペースが一番疲れないわけですね。
平田君はこのまま高速へ、私とざぶちゃんは遠野までちょっと寄り道して帰ることにしました。
国道4号と396号の分岐点で平田君とお別れしました。
お疲れ様でした。気をつけて〜
それから国道396号をひた走ります。なだらかな山間の道が続きます。
50kmほど走ると民話の里、遠野につきました。
道の駅「遠野風の丘」で一服しました。それからカッパ伝説発祥の地、カッパ淵を目指しました。
カッパ淵は遠野の街から近い所にありました。バイクを停めてのどかな歩いていきます。常堅寺というお寺の中にそれはありました。
お寺の中に遊歩道のようなものがあって、それに沿っていくと木に囲まれた小川に出ます。
ここがカッパ伝説発祥の地、カッパ淵です。

雰囲気があるといえばあるのですがないと言えばない微妙な感じです。
結構有名みたいで観光客は多いです。カッパ捕獲許可書なるものも売られているみたいです。やっぱり微妙な所でした。
バイクの停めた場所まで戻り、ここでざぶちゃんとお別れすることにしました。
ざぶちゃんはもうちょっと道の駅めぐりをして帰るそうです。
お疲れ様でした。気をつけて〜
解散したここ遠野から東京までは560km。
現在午後4時、なが〜い一人ツーリングの始まりです。
国道283から国道107に入り東北道の北上江釣子(えづりこ)ICを目指します。
単調な道をひたすら走り江釣子に到着。そのまま高速に入ります。
すでに夕方で薄暗くなってきました。今日は福島か白河辺りまで行ってBHに泊まろうと思っています。
調子よく高速を飛ばしていたのですが、ここまではいい天気だったのに仙台辺りから曇行きが怪しくなってきました。
仙台を過ぎると雨が降ってきました。
レインウェアを着込みます。雨は次第に強くなり白石辺りになると豪雨となってしまいました。
真夏とはいえ高速での雨は厳しいです。PAで雨宿りしてもいいのですが早く宿に着いて休みたい、という思いがあったので走り続けます。
頼りないレインウェアはすぐにしみてきました。グローブももうグショグショで手が冷たくなってきました。
体温がどんどん下がり体力が消耗します。
雨の勢いは一向におさまりません。寒い、辛い・・・
ヘルメットのシールドは外側は雨、内側はくもってしまい前の車のテールランプを頼りに走っている状態です。
それでも走りつづけます。
ようやく福島飯坂ICが近づいてきました。そして雨も小降りになりました。ここらでもう限界です。
高速を降りて福島市に向かいます。
午後9時、福島駅に到着。近くの東横イン(ビジネスホテル)に行ってみました。
ずぶ濡れで気が引けたんですがフロントへ行きます。
受付けの女性は笑顔で応対してくれました。
そんなの当たり前かもしれませんが、弱ってたせいかちょっと感動しました。
駐車場ではない場所ですがバイクを玄関脇の屋根の下に置かしてくれないかと頼むと快く応じてくれました。感謝。いいホテルだ、東横イン!
部屋に入りシャワーを浴びてからコンビニで弁当を買って食べて、ちょっと横になってテレビ見てたら速攻寝てました。
疲れた、おやすみ・・・。
本日の走行約380km。
- 8月17日
- あっと言う間の8日間です。
ついに最終日です。と言ってもあとは帰るだけです。
朝起きるとざぶちゃんと平田君からメールが来てました。
なんとざぶちゃんはあの雨の中を走り続け午前3時に登戸の家に着いたそうです。すごい!すご過ぎる。あんた、タフだよ。
平田君は自分よりもっと手前の国道4号沿いの健康ランドに泊まったらしいです。
結構早く東京に向かったのに、相変わらずマイペースです。
ちょっとだるいけどそろそろ出発しますか。
福島西ICから高速に乗って一路東京へ向かいます。
空はどんよりとしていて今にも雨が降り出しそうです。
郡山辺りまで来るとやっぱり降りだしました。またかよ・・・。
またショボいレインウェアの登場です。雨は昨日ほどの強さではありませんがやっぱり辛いです。
宇都宮までくるとやっと止みました。佐野のPAでグッタリ腰掛けて休憩します。
別に急いでないし1人なので好きなだけ休めるので気が楽です。
雨が止んだらレインウェアは脱げばいいけどグローブは濡れてても脱げないのが辛いです。
もう少し、あとは気合で走ります。
長かった東北道が終わり首都高に入りました。あとちょっとだ〜。
荒川沿いを走り葛西から湾岸線、残りの下道を走ってようやく我が家に到着しました。
お疲れ様でした。とりあえず寝るか・・・
本日の走行約300km。
- エピローグ
- こうして初めての長期ツーリングは終了しました。
始めはバイクで1日で青森の八戸なんて想像もつきませんでしたが、やってみると意外と行けるもんですね。
当然、走っているときは相当つらく途方に暮れていました。でも、PAのたびに休んだりして、それでも積み重ねていくと青森まで行けちゃいます。
運転もだいぶ進歩したはずです(たぶん)。
だって最初にうちは山道でフロントブレーキを全く使ってなかったくらいなんで。はは。
カーブで曲がりきれなくてセンターラインをはみ出したのも何回かありました。今考えると危険だよなあ。
全走行距離2460km。
結構走ったなあ〜。今となっては充実感で一杯です。
キャンプ生活もだいぶ慣れました。というか1人がやっと生活できるこのスペースが結構良かったりします。空調があればもっといいんだけどな・・・
東北はとても面白かったです。
特に温泉がいいですね。
八甲田辺りの温泉はなんと言うか素朴で飾り気ないけどこれぞ温泉って感じです。
八幡平の景色が見られなかったのがちょっと心残りですが、それもまたいつか行くときの楽しみが出来たと思えばいいかな。
東北と言っても今回は青森メインの北東北でした。
まだまだ東北は広いです。今度はもうちょっと下の東北へ行きたいですね。
バイクって辛いけど楽しいです。
車ってなんて楽なんだろうと思います、でも車では味わえないものが沢山あります。癖になりそうです。
長くなりましたが、ここまで読んでくれた人、どうもありがとう。
では、また、お会いしましょう。さようなら。
おわり
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