北海道&東北ツーリング(第10回記念ロングツーリング・2008年8月)

北の大地にバイク初上陸
〜道産食いまくり〜

プロローグ
  • バイクで北海道を走ってみたい。

    その思いで今まで何度北海道行きを計画したでしょうか?
    しかし、その都度フェリー予約の壁にぶつかり諦めていました。
    バイクを北海道に持っていく場合、フェリーで運ぶしかありません(飛行機でも運べますが高額で庶民には無理!)。
    また以前はあった東京発のフェリーが今は無いため、茨城の大洗発や新潟発、仙台発、青森発のフェリーに乗ることになります。
    一番楽に行くには大洗発のフェリーに乗りたいわけですが、これが取れません。
    出航の2ヶ月前の予約開始日には、その少ないバイク枠に多くのライダーが殺到します。
    そのため予約センターの電話は繋がらずネット予約の画面も固まってしまいます。
    みんな考えることは一緒でその日に予約が殺到してしまうんですね。
    ようやく予約センターに繋がる頃には・・・バイク枠はもう残っていません。
    でも今回は、便数の多い青森発のフェリーがもし取れるようであれば青森まで自走して北海道へ渡ろう!
    と、いつものタチゴケズ(自分、いのさん、パソオタ)の3人で決意し予約日を待ちました。
    そして6月の予約開始日、青森発のフェリーは割と楽に取れました。
    青森まで自走するという苦労をすれば北海道って行けるんですね。
    数日後、帰りのフェリーの予約も完了、これで念願の北海道へ行くことが出来ます。

    そしてお盆休み週間が始まる週末の1日前の金曜日、フライング気味に北海道ツーリングが始まります。

8月8日 (東京→青森)
  • 出発の日です。
    普通ならまだ仕事に行くはずの金曜日、朝5時起床。いい天気です。
    集合場所は青森のフェリー乗り場、集合時間は明日の朝、7時15分です。
    何で集合場所が青森?の理由は、この過酷な道のりをせめて自分のペースで走って疲労を最小限に抑えようという考えです。
    自分とパソオタは今日中に青森に入りホテルで一泊します。
    いのさんは夜中についてどこかで仮眠するそうです。

    暑くなる前に出発します。
    首都高に入りますが、先日起きた池袋辺りでタンクローリーが炎上した事故の影響で首都高5号線は未だ通行止めになっています。
    そのせいかこんな朝早い時間から混んでいます。
    銀座方面が渋滞しているようなのでレインボーブリッジから湾岸を周って東北道を目指します。
    朝のレインボーブリッジはかなり爽快で気持ちよく走っていたら、葛西JCTから荒川沿いのC2号線に入ると何故か大渋滞です。
    結構長そうです。この道は割と狭いためすり抜けするのに気を使います。
    やっと渋滞の先頭まで来ると原因は工事でした。もっと夜中にやってくれよ・・・
    そこからは順調になり川口JCTから東北道に入ります。

    午前8時、羽生SAの羽生バーガーで朝食です。
    だんだん暑くなってきました。そしてひたすら北上します。
    那須高原SA、吾妻PAで休憩を挟み福島県を過ぎて宮城県に入りました。
    ここまで体力温存のためかなり安全運転で走ってきました。
    白石ICを過ぎ少し山間の道になり周りの車のスピードが落ちます。
    追い越し車線に入り何台か抜いていきます。
    ふとバックミラーをみると赤色灯を点滅させた白い車が後ろに走っています。
    え?何っ!覆面(パトカー)?!
    イヤホン付けているのでサイレンは全く聞こえません。
    恐る恐る走行車線に戻るとその覆面が横までやって来て、助手席に座った青い制服がこっちを指差しています。
    あああぁぁぁ〜、やっちまった・・・・
    覆面はそのまま自分の前に割り込み、リアガラスの中に設置してある電光掲示板に「パトカーに続け」と表示しご丁寧に先導してくれました。
    その間、怒りと後悔と落胆の念が頭を渦巻いていました。
    いきなりついてね〜な〜。ここまで安全運転で来たのに容赦ねえな〜。

    村田ICの出口付近の緊急用?の通路に誘導され停車します。
    警告で済むはずも無く事務的に切符を切られます。
    手続きをしている間、警官が月並みな世間話をしてきますがまともに答える気になれません。
    ある程度手続きが進んだ頃、ふと警官が「30kmオーバーのスピード違反ですので・・・」と。
    えっ?30kmオーバー?それって免停では?
    慌てて聞いてみると、高速道路では30kmオーバーでも免停にはなら無いそうです。一般道では一発免停です。危ね〜
    結局、3点+罰金20000円です。痛い・・・。
    青切符と振込用紙を渡し、パトカーは次の獲物を捕らえに行ってしまいました。
    緊急用の通路に一人残されました。暑いです。パトカーの中、涼しかったなあ。

    失意の中、出発します。
    鶴巣PAに着きました。12時です。家を出て400kmを越えました。
    PAには珍しい吉野家の牛丼(並)を食べます(いつもなら大盛りだが傷心なので並)。

    食べながらながら2人にメールします(行儀悪い)。
    「スピードで捕まりました。テンションダウン・・・。80km制限区間は気を付けましょう。」
    しばらくして来たいのさんからのメールには「ドンマイです。」と書いてありました。
    その単純で適当な返事になんか元気付けられました。
    因みにこの時間、パソオタは郡山辺りを走行中。いのさんは今から横浜を出発するそうです。

    そして、また出発します。
    これ以上捕まったら本当に免停になってしまうので慎重に走ります。
    反則金の振込用紙を持って旅行するのは何かイヤな気分です。
    なので、途中で高速道路を降りて銀行に行こうかと本気で考えましたが、無駄に高速代がかかります。
    冷静に考え直しやめました。
    気温はどんどん上がって35度と表示されているところもあります。

    岩手県に入りました。
    前沢SAで休憩します。家からちょうど500kmです。青森まであと1/3です。
    かなり疲れてきました。一度に進むのは50kmがやっとになってきました。
    家から600km、岩手山SAに着きました。うっすらと岩手山が見えます。あと150kmの辛抱です。
    盛岡を過ぎると急に交通量が減ってきます。一旦秋田県に入ります。
    花輪PAで最後の休憩をします。青森まで残り100kmを切りました。
    そしてついに青森県に入りました。青森JCTから青森道に入ると青森の市街地が一望できます。
    青森中央ICで久々に高速道路から降ります。料金は10800円でした。
    そのまま真っ直ぐ中心地に向かいます。
    国道4号との交差点を過ぎると本日のお宿、「青森グリーンパークホテルアネックス」はすぐそこです。
    17時45分、宿に到着しました。
    家を出てから11時間45分、走行距離は752kmでした。

    パソオタが着くまでまだだいぶかかりそうです。
    しかも今日はオリンピックの開会式です。それをちょっと観たいので一人で先に夕飯を食べに行きます。
    ホテルからすぐの大通りに出てると青森駅まで続く商店街です。
    去年のソロツーリングで来たときに入った「牛せん」をスルーして駅の方へ向かいます。
    青森駅についてしまいました。う〜ん、適当な店が無いなあ。
    今度は道路の反対側を歩いて戻ります。お、「ホタテ定食」と書いてあるお店がありました。ここでいいか。
    入ったのは「柿源」という定食屋さんです。ホタテづくし定食とビールを頼みます。

    定食にはホタテの刺身、ホタテフライ、ホタテの煮物などが付いていました。
    ボリュームはありませんが酒の肴としては良かったです。
    なんとなく物足りなかったので帰り際にあった「KUDOPAN」(青森では有名らしい)でおやつパンを買って帰りました。

    オリンピックの開会式を観ているとパソオタから到着したと電話がありました。お疲れ様でした。
    おお、開会式すげ〜、中国、頑張ってるなあ〜。足跡の花火すげ〜な(後にCGと判明)。
    ウトウトしていた23時頃、いのさんから連絡があり前沢に到着したようです。
    まだ青森まで250kmはあるでしょうか?頑張れ〜
    1日での移動としては5年前は八戸、去年は秋田まで行っているため、その遠さはある程度想像がついていました。
    しかしあまり慣れないですね。やっぱり青森は遠かったです。そして明日は待望の北海道です。
    おやすみなさい。

    本日の走行距離、752km。

8月9日 (青森→札幌)
  • 2日目です。今日もいい天気のようです。
    7時にパソオタとホテル前で集合します。フェリーの出航時間は8時です。すぐにフェリー乗り場に向かいます。
    海沿いの道に出て青森ベイブリッジを渡ります。そのまま進むとすぐにフェリー乗り場に着きました。
    ここでやっといのさんも合流して3人が揃いました。
    いのさんは夜中に青森に着いて健康ランドで一晩過ごしたそうです。

    フェリーの乗船手続きをします。高速道路の料金所のようなゲートに進みます。
    スマートチェックインという新方式によって簡単に乗船手続きができるらしいです。
    事前に受け取っているバーコードが付きの用紙をゲートの係員に渡します。
    それをゲートの機械にかざすと乗船券と座席指定券がその場で発行され渡してくれます。
    それを持って乗船待ちのバイクの列に並びます。そこに係員が一人ずつ乗船券を確認しにやってきます。
    我々のところにも来たので先ほどゲートで渡された乗船券をそのまま渡します。
    ところがなにやら枚数を何回も確認しています。
    何故か1人分の乗船券が無いようです。なんで??
    自分で確認しても1枚足りません。ちょっと待ってよ。料金はちゃんと払ってますよ。
    係員がどこかに無線で連絡しやりとりをしています。
    しばらくして向こうの方から乗船券を持った係員が走ってきました。ゲートの機械の中に1枚残っていたそうです。
    おいおい、勘弁してくれよ。機械の中から取り出だしたのは係員ですよ。

    乗船が始まりました。デカいフェリーです。
    今回予約したフェリーは高速フェリーです。その名も「ナッチャンWorld」です。
    従来のフェリーの半分の2時間で函館へ行けます。その代わり料金は2倍以上です。
    あまり時間の余裕が無い我々には有難いことです。バイクがワイヤーで固定されたのを確認して座席フロアに上がります。
    座席は全席指定です。席はネット予約の時に指定できます。
    しばらくしてフェリーが動き出しました。湾内を抜けるとスピードアップします。
    デッキに出てみます。最上部は全てデッキなのかと思っていたら、外に出られるのは後部のデッキだけでした。
    流石に高速フェリーなので普通のフェリーのような展望デッキは危険なのでしょうか?
    青い海と青い空が広がってます。このフェリーの航跡が果てしなく続いています。

    気持ちいいです。左右には津軽半島と下北半島が見えます。
    青森と函館のほぼ中間点付近になると放送が流れ、函館発のもう一艘の高速フェリー「ナッチャンRera」とすれ違うことを教えてくれます。

    こちらとほぼ同型のちょっと近未来的な形の船体の壁一面にイラストが描かれています。あっという間に通り過ぎていきます。
    ナッチャンとは船体のイラストを描いた小学生の愛称で、Reraはアイヌ語で風という意味らしいです。
    北海道がみるみる近づいてきました。
    海側からの函館山が見えます。その函館山をぐるっと回り込んで函館湾に入っていきます。

    下船の案内放送が流れバイク置き場に向かいます。
    乗った時は気が付かなかったですが車は2つのフロアーに並んでました。でかい船だ。
    フェリー埠頭が近づきます。もうすぐそこに埠頭は見えていますが着岸作業にじらされます。
    ようやく着岸しました。同じフロアの車が全て上陸するのを待った後にバイクが誘導されます。
    そしてついに北海道バイク初上陸です!きた〜 (昔、原チャリでは上陸したことはあります)

    函館の街に寄っていきたいところですが、今日は時間が無いので寄りません。
    市街地を抜け函館ICから函館新道(国道5号)に入ります。将来は高速道路になるようですが現在は無料です。
    函館道路は七飯藤城ICで従来の国道5号に戻ります。坂を登っていきトンネルを抜けると湖が見えます。
    小沼です。沼と言っても広いです。
    右に曲がって小沼沿いを進みます。
    おっと、ネズミ捕りやってました。危ない危ない。こんなところで先頭走ってたら捕まるよなあ。
    そのまま少し進むと大沼公園に着きます。こっちの湖は大沼です。
    2つの湖が並んでいるようですが、実はちょっとだけ繋がっているみたいです。
    バイクを置いて公園を観光します。
    大沼には小さな島がいくつもあります。その1つである西大島へ橋を渡って行けます。
    西大島にある大沼のほとりに出ると雄大な駒ヶ岳が目の前に見えます。

    駒ヶ岳の左側の剣ヶ峰という頂上が、名前の通りここから見てもかなりとんがってます。
    この山は活火山だそうで今までにもちょくちょく噴火しているらしいです。少し前の1996年にも小噴火があったそうです。
    この風景はよくポスターとかに使われていますね。いい景色です。
    公園の売店で名物である大沼だんごを買って売店の屋上の展望台に行って食べることにします。

    大沼だんごは、餡子と甘い醤油たれに小さな団子がたくさん入っています。
    これは2つに仕切る事で大沼と小沼、団子で湖に浮かぶ小さな島を表現しているそうです。
    正直、味はごく普通でした。それより屋上からの景色はとても良かったです。

    バイクに戻ります。道道43号から国道5号に戻ります。
    お!ピースサインきた〜。
    ピースサインを返します。北海道ではバイクがすれ違うときお互い手でピースサインを出すのが常識です。
    しばらく進み国道をちょっと離れて函館本線の超有名な駅弁を売っている森駅を目指します。
    森駅は小さな駅でした。
    駅弁は駅の構内でも売っていますが、駅前ロータリーの脇にある「柴田商店」で買いました。
    その駅弁はその名もいかめし

    赤い包装紙で包まれた小さな箱形の駅弁はまだ暖かいです。値段は470円です。安い!!
    箱の中には小さなイカが3つ入っています。甘く煮たイカの中にはご飯(もち米?)が入っています。
    いかめしは素朴な味で美味しかったです。おやつに丁度いい量ですね。
    森駅の線路のほうからなにやら煙が上がっています。線路を覗き込んでみると駅の外れの方に機関車が停まっています。
    機関車には客車は繋がっていません。前に回りこんでみると先頭に「SL函館大沼号」と書いてありました。迫力ありますね〜。

    駅のすぐ向こうは海が広がっていました。そして森駅を後にします。

    国道5号に戻り海沿いを進みます。
    この海は内浦湾、別名、噴火湾とも言うらしいです。
    形も円形だし大噴火で出来た湾なのかと思いきや、そうではないらしいです。
    遠く湾の反対側にきれいな形の羊蹄山が小さく見えています。この後あの山の近くを通る予定です。
    なので、丸い湾を時計で例えるとここは7時、そしてこの先1時くらいまでぐるっと湾を周ることになります。遠いです。
    単調な海沿いのこの道は通行量が多くペースは上がりません。

    少し栄えてる街の長万部(おしゃまんべ)を過ぎると海沿いの道は国道37号に変わります。
    静狩まで来ると山の中に入っていきます。
    静狩峠、礼文華(れぶんげ)峠を越え豊浦まで来ると再び海沿いに戻ります。
    洞爺湖が近づいてくると、先日行われたサミットの会場であるザ・ウィンザーホテル洞爺が山の上に見え隠れします。
    国道37号から洞爺湖方面に曲がると長いトンネルです。でもこのトンネル、地図にありません。出来たばかりっぽいです。
    長〜いトンネルを抜けると洞爺湖畔に出ます。
    一旦洞爺湖温泉の方に向かったのですが、引き返して先を急ぎます。
    国道230号を洞爺湖畔沿いに進みしばらくすると湖畔を離れ上り坂になります。登りきると景色が広がります。

    国道沿いにあるアイスクリームが人気の「レイクヒルファーム」に寄ります。
    まず小腹が空いていたので店の外で売ってたぐる巻ソーセージを食べます。

    その名の通りソーセージがグルグル巻かれています。結構ボリュームがあって美味しいです。。
    店の裏側にいってみると北海道らしい風景が広がります。
    先ほど内浦湾の反対側から見えていた羊蹄山が大きく見えます。

    レイクヒルファームの広い裏庭にはポニーやヤギ、ウサギなどがいます。
    ヤギとポニーには餌をあげたり触ったりできます。
    お店に戻り人気のアイスクリームを食べます。

    アイスの種類は2種類から選べます。バニラとブルーベリーにしました。
    人気通り美味しいです。

    そしてバイクでちょっと進み国道沿いのサイロ展望台に寄ります。
    ここからは洞爺湖の展望がすばらしいです。湖畔からの景色とは違い丘の上からの景色です。

    いい景色ですね〜。
    洞爺湖は火山の噴火で出来たカルデラ湖です。湖の中央に一番大きい中の島をはじめいくつかの島があります。
    湖の反対側には常に煙を吐く昭和新山と2000年にも大噴火した有珠山が見えます。

    サイロ展望台を後にして羊蹄山を眺めながら国道230号を進みます。
    スキー場で有名な留寿都(るすつ)を過ぎ、喜茂別(きもべつ)で国道276号に入り東に向かいます。
    山に囲まれた長閑な道を行くと広島峠と美笛峠を越えます。しばらく坂道を下ると支笏(しこつ)湖に出ます。
    湖畔に出ても特に休憩するところも無くひたすら道なりに進みます。
    一旦、道は湖畔を離れ国道276号と国道453号の分かれ道にぶつかります。久々の信号です。
    地図によるとこの辺りに丸山遠見望楼という展望台があるようなので探します。
    しかし林道の入口が分からず諦めました。
    (後々調べたところ入口はもっと苫小牧寄りだったようです。かなり景色が良さそうで残念。)
    国道453号を北上し再び支笏湖に出ます。支笏湖温泉の駐車場に停めて湖畔に出てみます。
     
    大きい湖ですがほとんど人工物が見えません。
    静かな湖です。日本で2番目に深いそうです。割と札幌や千歳に近いのにあまり観光地化されていないんですね。
    湖の向こうには樽前山、風不死(ふっぷし)岳、恵庭岳が見えます。
    樽前山と恵庭岳は活火山です。樽前山には巨大なプリンのような形の溶岩ドームが肉眼でも見えます。

    そして本日の宿泊地である札幌を目指します。
    湖畔を離れ国道453号を北上します。札幌に向かう道だけに交通量が多いです。ノロノロ進みます。
    住宅が増えてくると真駒内(まこまない)です。
    宿に向かう前に、前から一度は行ってみたかった藻岩山へ向かいます。
    道道82号に入り、藻岩山の標識を頼りに分かりづらい道を行くと藻岩山観光道路(有料)に入ります。
    山道を一気に登っていきます。登りきった所に駐車場があり、バイクを停めて展望台に登ります。

    展望台からの札幌を含む石狩平野の景色は圧巻です。

    すごい!予想通りやっぱりここはすごかった!来て良かった〜!!
    どこまでも平野が広がり、札幌の市街地、その向こうには石狩湾の海や遠くの山並みなではっきり見えます。
    街のビルや道、橋、車はまるで模型のように見えます。
    ちょうど日が落ちて暗くなってきました。このまま夜になるのを待ちます。
    日が暮れると人が増えてきました。そして寒くなってきました。夏なのに・・・
    札幌の景色が一望ということは、当然ここは夜景の名所なのです。
    札幌の夜景が輝き出します。中心街のテレビ塔や観覧車も見えます。

    いや〜、すばらしい!感動的です。
    今まで平塚の湘南平や神戸の六甲山の夜景を見てきましたが、ここの夜景が断然一番です!

    真っ暗の藻岩山観光道路を下り、札幌の中心街に向かいます。
    本日のお宿は中島公園の近くの「ホテルリバージュ札幌」です。
    部屋に荷物を置いて夕飯を食べに行きます。
    歩いて間もなく札幌の繁華街のすすき野です。この日はすすき野祭りが開催されていて物凄い人出です。
    道路は歩行者天国になっていて路地には屋台とテーブルと椅子がたくさん並び、まるで道全体が店のようになっています。
    あるジンギスカンの店を目指したのですが混んでいてダメでした。
    路上でガイドブックを広げ他の店を探していると怪しい兄ちゃんが声を掛けてきます。
    風俗店などを紹介する呼び込みの兄ちゃんです。すすき野の呼び込みはやたら親切です。
    ジンギスカンの店を聞くと、今日は祭りだからどこも混んでいる、なので本日オープンの店なら空いているだろうと紹介してくれました。

    半信半疑で店に行ってみると、流石に本日オープンなのできれいなお店でした。
    中は予想通り空いていました。
    早速ジンギスカンを頼みます。しかし開店当日のせいか段取りが悪く何かソワソワしてて注文してもなかなか出てきません。

    やっと出てきたと思ったら鍋の火力弱かったり鍋が遠かったりご飯が無かったり・・・
    結局早々に店を出ました。
    その後、何か納得いかずにすすき野をぶらつきます。飲み直そうかと店を探しますがどこも混んでいます。
    それならラーメンでも食べようかと「満龍」というラーメン屋に入ります。味噌ラーメンを食べました。

    なかなか美味しかったです。餃子はイマイチでした。
    そしてホテルに戻りました。いや〜今日は疲れました。おやすみなさい。

    本日の走行距離、328km。(合計1080km)


8月10日 (札幌→富良野)
  • 3日目です。また今日もいい天気です。
    札幌の中心地から国道257号に入り東に向かいます。下道でできるだけ行ってみようと国道を進みます。
    すぐに市街地を離れ民家がほとんどなくなってきます。ものすごく単調な道が始まりすぐに飽きました。
    さっさと先を急ごうということで道道46号に入り江別西ICから道央道に入ります。
    すっ飛ばしてあっという間に三笠ICで降ります。
    道道116号に入り三笠の市街を進むとやってました、ネズミ捕りです。やりそうな所だよね〜、危ない危ない。
    市街地を抜けると道はすぐに山道になります。しばらくすると桂沢湖があります。
    ここからは国道452号を進みます。
    単調な山道がひたすら続きますが、今日は休日、富良野へ向かうこの道はかなり混んでいます。
    道に飽きた頃、三段滝の看板がありました。バイクを停めて観光します。
    売店で茹でジャガイモを売ってたので食べました。美味しかったです。
    遊歩道をちょっと歩くと三段滝があります。

    そんな大した滝ではなかったです。なんとなく埼玉の長瀞を思い出しました。
    昔はこの滝を鮭がたくさん登っていたそうです。

    国道452号を右折して道道135号に入ります。長いトンネルを抜けて坂を下っていきます。
    国道38号にぶつかり右折すると少し行くと市街地に入ります。富良野の街です。
    お腹空きました。富良野ではオムカレーが流行っているようです。ガイドでお店を検索します。
    一番美味しそうに見える写真のお店を目指してちょっと道を戻ります。
    富良野スキー場へ向かう真っ直ぐな坂を登っていきちょっと路地に入ったところにありました。
    その「朝日のあたる家」というお店には行列が出来ていました。う〜ん、これに並んでいる時間は無いなあ・・・
    諦めて他の店を探します。近くにオムカレーのお店がもう一軒ありました。「正直村」というお店です。
    こちらは空いていました。早速、富良野オムカレーを頼みます。

    富良野オムカレーを名乗る条件は、
    米、卵、チーズ(バター)(またはワイン)、肉、野菜は全て富良野産、
    旗を立てる、
    ふらの牛乳をつける、
    値段は1000円以内、
    だそうです。
    条件通り卵に旗が立ち、牛乳が付いていました。優しい味で美味しかったです。

    富良野の市街地に戻り根室本線の線路をくぐります。
    ここからは富良野盆地の広大な農地と、先が見えないくらいどこまでも真っ直ぐな農道が続きます。
     
    農道は碁盤の目のようになっていて500mくらい毎に交差します。交差した道も真っ直ぐです。
    自分の背よりはるかに高いトウモロコシ畑がありました。

    フィールド・オブ・ドリームス気分を味わってみました。
    ひたすら真っ直ぐ進んでいくと、きれいに整備されたラベンダーファームが唐突にあります。
    施設の中には展望デッキと軽食も取れるカフェがあります。ラベンダーソフト(カップ)を食べます。美味しいです。

    展望デッキに登ってみると周りの畑のラベンダーはそれほど咲いていませんでした。
    景色の方は少々高いところに登っても先ほどから走りながら見ているものとほとんど変わりません。
    出るときに知ったのですが、ここは富良野の観光名所で有名な「ファーム富田」が今年から公開している観光農園でした。
    たまたまこの道を通ったので発見しましたが、案内看板も無いので一本隣の道だったら分からなかったでしょうね。

    さらに真っ直ぐ進むと道道298(斜線道路)に出ます。この道はその名の通りこの碁盤の目を斜めに走っています。
    上富良野から道道291号に入ると段々と標高が上がってきます。
    山道らしくなってくると十勝岳温泉の「凌雲閣」に到着です。この旅初めての温泉です。
    ここは標高1280m、北海道で最も高い場所にある温泉宿だそうです。
    玄関前から富良野盆地が一望できます。

    ちょっと曇ってきてしまいましたね。
    温泉は露天風呂と内風呂があります。露天風呂からは険しい山々が見えます。
    露天風呂は隣り合った2つの浴槽があります。
    どちらも同じようにまっ茶色ですがこの2つは源泉が違うらしいです。
    本当は1つは透き通っているようです。どうやら混ざっちゃって同じ色になっているようです。
    お湯にタオルに付いたら色が取れません。

    旅館のロビーには大きな犬がいます。

    周りには全く動じません。その内ダルそうに寝てしまいました。
    そして休憩所でちょっと休んでから出発します。

    旅館からちょっと下り道道966号に入ります。
    山道を少し進むとドラマ「北の国から」に登場し田中邦衛と宮沢えりも入った有名な温泉があります。
    駐車場にバイクを置いて山道をちょっと歩くと森の中に「吹上露天の湯」がありました。

    なんという開放的な温泉でしょうか。丸見えです。
    脱衣所はあることはありますがスノコが敷いてあって簡単な屋根があるだけです。壁はありません。
    もちろん温泉自体にも囲いはありません。これでも混浴です。
    さすがに女性は入っていませんでした(女性の見物人はいましたけど)。
    露天風呂は2つあって広めで浅い方と一段高い所に狭くて深くて方があります。岩肌から温泉が流れ込んでいます。
    早速、広くて浅い方に入ってみます。
    あち〜〜っ!!なんじゃこりゃ、熱つ過ぎです。深さは30cmくらいしかないのですがかなり熱いです。
    我々があちぃあちぃ言っていると周りで涼んでいる人たちが笑っていました。
    彼ら曰く、ここに来たらもう一つの露天風呂に入らないとダメだ、ということです。
    というわけで行ってみます。
    狭くて深い方
    には3人のヌシのような人達がいて風呂を囲んで涼んでいます。

    大丈夫だよ、そんな熱くないよ、とヌシ達が言ってます。恐る恐る入ってみます。
    ぐあちぃぃ〜〜〜〜!!!なんじゃあこりゃぁぁぁ〜〜!!
    こんな熱い風呂に入ったことありません。深い分、冷めないので浅い下の風呂より熱いです。
    10秒くらい入っているのが限界です。昔テレビでやってた熱湯甲子園はこれくらいだったのでしょうか?
    ヌシが3回入らないとダメだよ、言ってますが、絶対健康に悪いよ、こんなの。火傷しないんだろうか?
    結局、がんばって2回入って退散しました。
    雪が降る頃には丁度いい温度になるかもしれませんね。

    バイクに戻り少し進んでから脇道を少し登ります。
    そこは望岳台いう展望スポットです。

    足晴れていればこの先に噴煙が上がる十勝岳が見えるのだそうですが、残念ながら雲ってしまいました。
    元は火山灰のようなざらざらの小石です。
    すぐそばまで溶岩が流れて固まったような黒いゴツゴツした岩が続いています。
    ここからの麓の景色もいいみたいですが今日はダメです。

    それから高原の気持ちいい道を少し下って行き、白金野鳥の森方面に向かいます。
    途中で道路にキタキツネが飛び出してきました。危ないぞ〜!
    さらに奥に進んでいくと白金模範牧場に出ます。とんでもなく大きい牧場です。

    どこまでも牧草地が広がります。晴れてれば綺麗なんでしょうね。
    しかし牛の姿は見えません。どこかにいるのでしょうか?観光牧場ではないので中には入れません。
    晴れていれば牧場と十勝岳と空のコントラストがきれいなんでしょうね。

    道道966号に戻ります。ほぼ真っ直ぐな道をひたすら下っていきます。
    新栄の丘の標識を目印に道道824号に入ります。その後は標識が無かったら絶対分からないだろう道を進みます。
    そして小高い丘に登っていくと新栄の丘の着きました。

    おぉ〜〜気持ちいい〜〜。これぞ、ほっかいど〜〜!
    ほぼ360度に美瑛(びえい)の丘陵地帯の風景が広がります。周りはトウモロコシ畑や花畑に囲まれています。

    しばらくこの景色に見とれます。だんだん日が暮れてきました。
    空気が澄んでいて夕焼けがとてもきれいです。

    遠くの山に日が沈むまでずっと眺めていました。
    すっかり暗くなりました。そろそろ宿に向かいましょう。

    道道824号に戻り美馬牛(びばうし)駅方面を目指します。
    美馬牛で国道237号に出ます。
    国道を富良野方面に向かい深山峠を過ぎ少し行くと本日のお宿「クレッセ&エクセル」がありました。国道のすぐ脇です。
    クレッセはライダーハウスでエクセルはロッジのことです。
    ライダーハウスは六角形の小さな建物です。ロッジはちょっと大きめです。
    電話でここの予約をした時、普通の宿なら電話番号くらい聞かれますが、名前だけしか聞かれず今日までちょっと不安でした・・・(笑)
    ちゃんと予約は取れていました。母屋で鍵をもらって部屋に入ります。
    我々は3人ですが、5人用のロフト付きの広くてきれいなロッジに入れました。
    下にベッドが2つ、上のロフトにも寝ることが出来ます。
    なかなか快適そうです。ただしトイレは外にある簡易トイレ(1つ)です。そこはがんばって欲しかったなあ、と思います。
    母屋の女将さんから近くのお勧めのお店を聞いて夕飯を食べに行きます。

    国道237号を上富良野方面に向かいます。
    とりあえず、女将のお勧めを無視して国道沿いの旨そうな店を探します。
    しかし国道沿いはほとんど真っ暗です。店の気配が無いと判断し女将のお勧めに向かいます。
    上富良野の駅前近くにはいくつかのお店がありました。お目当ての「つた家」がありました。きれいなお店です。
    すぐにテーブル席につけました。人気があるようで店内は結構混んでいます。
    宿の女将は魚介がお勧めといっていましたが、カツ定食を食べました。

    値段の割りにかなりボリュームがあります。そして美味しかったです。いのさんが食べた焼肉定食もとても美味しそうでした。
    大変満足してお店を出ます。
    近くのフラヌイ温泉に寄って行こうという話しもありましたが、もう20時半、終わっているだろうなと帰りました
    (実は22時までやってました)。

    コンビニで酒などを買出しをして宿に戻ります。
    下の2つのベッドは自分といのさん、ロフトはパソオタが使うことにしました。ソファーやテーブル、洗面台などもあります。
    ロフトはどうなっているのだろうとハシゴを登ります。
    2段目の踏み板に足をかけた瞬間、バキッッ!!!
    えっ??一瞬何が起きたか分かりません。それはハシゴの1段目と2段目が抜けた音でした。

    ハシゴの踏み板は見事に抜けていました。多分、2段目が抜けた勢いで1段目も抜けたのでしょう。
    自分は呆気にとられていますが、2人は大笑いしています。
    いくら自分の体重が平均よりかなり多いとは言え、新しそうなこのハシゴが抜けるか??
    まあ、自分でも面白くて笑ってしまったのですが、よく見ると踏み板は横から釘を打っただけの弱い作りをしていました。
    抜けたハシゴからは釘がむき出しに残っていて、下手したら足に大怪我していたかもしれません。
    危なかった・・・(足の裏がちょっと痛い)
    でも宿主になんて説明しようか、ゴネられたらどうしようかと少し憂鬱になります。
    今日もいろいろてんこ盛りでした。
    国道の騒音がちょっとうるさいですが関係無しにすぐ眠りにつきました。zzz

    真夜中に起きてトイレに行くために外に出て空を見上げてみると、満天の星にびっくりしました。
    天の川もはっきり見えました。

    本日の走行距離、235km。(合計1315km)

 

8月11日 (富良野→小樽)
  • 4日目です。またまた今日もいい天気です。
    いのさんはすでにロッジの外にいました。周りのライダーハウスのバイクはすでに半分くらい出発していました。

    なんと、いのさんは早朝にこの辺りを走ってきたそうです。その朝の風景がこれです。
     
    すごくきれいですね〜。早起きは得ですね。
    みんなの準備完了して母屋に鍵を返しに行きます。例の件を説明しなくてはなりません・・・。
    母屋から出てきたのは、女将さんではなくてそのお母さんのようなご年配の方でした。
    ハシゴの件を説明すると「あらまあ、怪我は無かったですか?」と言ってくれました。
    安心して出発できました。

    国道237号を北上します。すぐに深山峠です。
    深山峠は観光スポットですが朝早いためまだ誰もいません。展望デッキからの景色が広がります。

    丘陵地帯の向こうには昨日は曇って見えなかった十勝岳連峰が見えます。
    少し先に進んだ道路脇にあった「ゆでとうきび」、「バターじゃがいも」の看板に釣られてバイクを停めます。
    農家の店」と書かれたお店の店先には採れたての野菜が並んでいます。

    さっそく採れたばかりの茹でとうもろこしを食べます。

    旨い!粒が詰まってます。朝ご飯代わりに大満足です。周りの風景もいいですね〜。
    少し進むと今度は国道沿いの斜面に花畑が広がります。それは「かんのファーム」という農園です。

    ラベンダーをはじめとする色とりどりの花が咲いています。
    「きんこんかんの」という売店では農園で採れたもので作った雑貨や野菜が売られていました。

    国道を進むと美瑛の街に出ます。ガソリンを補給してから坂を登って美瑛の郊外の入っていきます。
    するとこの辺りの独特なうねうねした丘陵地が広がります。
    まず「あるうのぱいん」のパン屋に行ってみましたがまだやってませんでした。
    農道をさらに奥に進んでいくとマイルドセブンの丘と呼ばれる場所につきました。

    その昔のタバコのテレビCMで使われたロケ地です。
    何があるわけでもないです。単に丘の上に一直線に唐松の木が並んでいます。それだけです。でもそれだけでいいです。
    この辺りにはCMやポスターなどで使われそのまま名前が付いて観光スポットになった場所が数多くあります。
    ここの他には「セブンスターの木」、「ケンとメリーの木」などもそうです。
    道をさらに進んでいくと「ランドカフェ」という喫茶店がありました。
    開店は10時だそうなのでそれまでこの辺りを走ります。
    パッチワークの路と呼ばれる農道を進むと「親子の木」と呼ばれる木(観光スポット)があります。
    遠くに親子の木(一番左の写真の遠くに見える木)が見えていますが、そこまでは行かずに近くの丘の上に登ってみます。

    おお〜〜すげ〜気持ちいぃ〜!ここは360度の景色が広がります。遠くには十勝岳の山々が見えます。
    こんなところで育ったら大らかになるんだろうなあ、と勝手に想像します。

    すっかりのんびりしている内に開店時間が近づいてきました。
    もと来た道を戻って「ランドカフェ」に着きました。まるで絵本に出てくるような建物です。

    店の前にバイクを停めると店の裏のほうから大きな犬がこちらへ走ってきます(放し飼いです)。

    どうやら歓迎しているようです。とっても人懐っこいです。そして店に入ります。
    店の中もかわいい感じです。このお店はドイツ風ファーム喫茶だそうでドイツ家庭料理やドイツケーキが食べられます。
    ドイツチーズケーキとコーヒーを頼みます。

    美味しかったです。ドイツのランチも食べたかったですが、本日の今後の予定も考えてケーキだけにしておきます。
    店の裏山には農地が広がり北海道気分が満喫できるお店です。

    農道を美瑛と反対方面に進むとすぐに国道452号に出ます。
    国道を北上すると国道237号に出ます。
    それをさらに北上するとだんだんと市街地になっていきます。
    北海道で札幌の次ぐ第二の都市、旭川です。さすがに大都市です。
    旭川駅前まで来ましたがバイクを停められるところがありません。
    商業ビルが並ぶ買物公園通りにこっそりバイクを停めさせていただきます。

    そのすぐ近くにお目当ての旭川ラーメンの「梅光軒」がありました。
    入口は地下にあってすでに行列が出来ています。それでも回転がよくすぐに店内に入れました。
    カウンターに通されます。醤油ラーメン+バター+コーンを頼みました。

    スープとバターの相性が良くとても美味しかったです。

    ここからは高速道路でちょっと時間を稼ぐことにします。
    旭川の郊外の旭川鷹栖(たかす)ICから道央道に入ります。
    しばらく走って深川JCTから深川留萌自動車道に入ります。
    平野の中の笑えるほど一直線の道路です。そして深川西ICで高速を降りて道道47号を西に向かいます。
    妹背牛(もせうし)というちょっとした街から道道94号に入ります。
    この辺りは真っ平でどこまで行っても田園風景が広がります。

    そして国道275号に入るとすぐに北竜町の「ひまわりの里」がありました。
    ここには100万本以上のひまわりが咲く日本一広いひまわり畑です。とにかくデカいです。
     
    入場は無料ですが協力金?を払うとひまわりの種をもらえます。
    奥の方には巨大なひまわり迷路や何故かダチョウ牧場があります。
    ダチョウ牧場には4羽のデカいダチョウがいました。

    デカイのでかなり迫力あります。ダチョウの餌も売ってます。
    売店がたくさん入った大きな建物の中にはひまわりグッズや農作物などが売ってました。
    パソオタがソフトクリームを食べていましたがイマイチだったそうです。

    国道275号から国道233号に入りしばらく進み北竜ひまわりICから沼田幌糠道路に入ります。高速道路のようですが無料です。
    この道路は先ほど走っていた深川留萌自動車道から繋がっています。
    これを西に進みますが1区間先の留萌幌糠ICで終点です。
    そこからは再び一般道の国道233号を西に進みます。
    単調なこの道は交通量が多くペースが上がりません。そのうち留萌(るもい)の市街地に入っていきます。
    留萌では特に寄るところも無かったのですが黄金岬という看板を見つけたので行ってみます。
    中心街を通り抜けていくとすぐに久々の海に出ます。
    あれ?黄金岬ってどこ?
    ちょっとした岩場に水着を着たたくさんの人が浅瀬で何か獲ったり泳いだりしています。お店も何軒かかあります。
    どうやらここが黄金岬のようです。

    この岬は西向きなので夕日がきれいなのでしょうね。なので黄金岬なのかな?

    海沿いに進み国道231号に出て南下します。
    ここからは海沿いの道が続きます。
    増毛(ましけ)という街を過ぎると断崖絶壁と海との狭い間に作られた道と長いトンネルが交互に続きます。
    トンネルとトンネルの間に雄冬(おふゆ)岬があり、その近くに白銀の滝が見れますが運悪く道路が工事中で停められませんでした。
    そのままスルーです。

    この道を甘く見ていました・・・。
    これまでにこんなひたすら単調な道があったでしょうか。
    ひたすら絶壁、ひたすら海沿い、ひたすらトンネル、ひたすら眩しい西日、辛い道です。(この間、写真なし)
    ようやく厚田という小さな街にセイコーマート(北海道にたくさんあるコンビニ)があったので休憩します。
    再び国道231号をひたすら南下します。海を少し離れ台地のようなところを進みます。
    台地を下ると再び石狩平野に戻ってきました。

    やがて道路は広くなります。ここは石狩市です。
    この辺りのご当地グルメである石狩バーガーを食べる予定でしたが、時間的な問題から諦めることにしました。
    国道337号に入り札幌をかすめるようにして西へ進みます。この辺りは工場が多く交通量は大変多いです。
    そして国道5号に入ります。
    札幌と小樽を結ぶこの道も交通量が多く、しかも一般道のくせにどの車もスピード超過ぎみです。

    本日の宿泊地の小樽に着く前に温泉に寄っていくことにします。
    朝里で国道5号から道道1号に入るとほどなく朝里川温泉があります。
    湯の花朝里殿」という大きな温泉施設に入ります。

    各種浴槽や大きな露天風呂もあってなかなかいいです。
    時間も遅くなってしまったので休憩所には寄らずに出発します。

    国道5号に戻ると間もなく小樽の市街地に入ります。道道17号に入ると観光地らしい光景が見えてきます。
    まずは本日のお宿「越中屋旅館」に向かいます。
    旅館は小樽運河に近いところにありました。
    小樽にはリッチな観光ホテルが多く、ビジネスホテルは極端に少ないです。
    ビジネスホテルを予約しようとしましたが1ヶ月前にすでにどこも空いていませんでした。
    こちらの旅館は食事無しのビジネスプランもあったので選びました。
    今回の旅行ではこの日だけ3人同室です。部屋はきれいですがバス・トイレ無しです。(しかもトイレは階下)
    宿の主人にお勧め寿司屋を教えてもらい、さっそく夜の小樽の街に繰り出します。

    その寿司屋は宿のすぐ近くにありました。「旬」という小さなお店です。
    ちょうど座敷が空いていてすぐに入れました。という11貫の握りセットを頼みます。
     
    おお!いい仕事してますね。きれいなお寿司です。
    サービスでサーモンは時鮭(ときしらず)、大ぼたん海老はぶどう海老へランクアップしてくれました。
    とても美味しかったです。
    それから小樽の一番の観光名所である小樽運河へ行きました。

    かなりロマンチックな感じですが男3人にはあまり関係ないです。
    飲み足りなかったので、運河沿いの大きな倉庫を利用した「北海あぶりやき運河倉庫」という店に入ります。
    この店は新鮮な魚介を炭焼きで食べられます。が、割と腹が膨れててそれほど飲めないし食べられませんでした。
    そしてなんだかんだ宿に戻りました。今日もてんこ盛りだったなあ。そして寝ました。

    本日の走行距離、303km。(合計1618km)


8月12日 (小樽→函館)
  • 5日目です。またまたまた今日もいい天気です。
    小樽を後にして国道5号を西に向かいます。
    ニッカウィスキーで有名な余市からは、海沿いの国道229号(通称、雷電国道、セタカムイラインなど)を進みます。
    この道は積丹(しゃこたん)半島をぐるりと巡ります。海岸にはたまに奇岩が見えます。
    積丹半島の一番北の積丹岬の近くにある島武意(しまむい)海岸へ行きました。
    駐車場からは人だけ通れるトンネルを通っていきます。

    トンネルを抜けると眼下に島武意海岸が広がります。その予想外の海の青さにびっくりです。

    おおお、すげ〜、何という青さでしょうか。青?蒼?碧?
    この青は南国の海だけの色かと思いましたがそんな事ないのですね。海がきれいだったらどこの海も青いんですね。
    海辺まで降りられるようですが十分満喫したのでトンネルを戻ります。
    トンネルを出て坂を登って行くと積丹岬灯台がありました。

    ここからのもきれいです。そして海の反対側には積丹岳も見えます。
     
    人工物がほとんど視界に入らないです。いい景色ですなあ。

    駐車場に戻りました。道道913号を進むと海岸沿いに「うに丼」の看板が目に付きます。
    当然、寄って行きます。「中村屋」というお店に入ります。
    メニューには生うに丼(2500円)と書いてありますが、壁の張り紙に赤うに丼(3200円)と書いてあります。こ、これは?
    どうやら生うに丼はキタムラサキウニ、赤うに丼はエゾバフンウニのようです。
    積丹半島へ来た目的はバフンウニを食べる事と言っても(自分的には)過言ではありません。
    ここは当然赤うに丼を注文しました。

    赤うに丼はその名の通りウニが赤いです。
    赤いというのは大げさですがオレンジ色のウニがこれでもかと入っています。
    う、うまい!
    黄色いキタムラサキウニと比べると全然色が濃いです。しかも今まで食べたウニの中で一番美味しかったです。
    でも一緒に頼んだタコ刺しはイマイチでした・・・。

    それから近くにあった温泉に行きました。
    「岬の湯しゃこたん」です。海の近くの高台にあり露天風呂からは日本海が見えます。

    開放的でかなり気持ち良いです。お湯はヌルヌル感があります。
    僻地にある割りに近代的な施設です。休憩所で少し休んでから出発します。

    国道229号をさらに西に進むと神威(かむい)岬への入口があります。
    ここも有名な観光スポットですが、駐車場から片道15分もかかるそうなので時間的な都合でパスしました。
    この辺りから国道299号は南に向かいます。ひたすら切り立った海岸沿いを進みます。
    昨日の国道231号と同様、道の半分はトンネルじゃないかと思うほどです。
    トンネルが無くなると岩内の街です。ここから道道66号(ニセコパノラマライン)でニセコの山に入っていきます。
    山を登っていくと岩内の平野と日本海が見えてきました。

    神仙沼のレストハウスで休憩します。
    美味しそうな冷やしたメロンがあったので食べました。何メロンかは分かりません。

    これまたうまいね〜。何食ってもうまいよ。ほんとに。
    駐車場から林の中を歩いていくと展望台があります。そこからも先ほどと同じような岩内の景色が見えました。
    神仙沼はちょっと遠そうなのでパスします。

    さらに道道66号を進みます。
    すぐに大谷地湿原という開けた場所に出ます。その先にニセコの山々が見えます。

    道道66号はもう少し進むと下りになります。
    ニセコ湯本温泉を過ぎニセコ昆布温泉からは道道207号に入りさらに下ります。温泉が心残りですが時間が押しています。

    そして余市で別れた国道5号に戻ります。
    ちょっと進んで蘭越町にある「らんこし・ふるさとの丘」という道の駅で一服します。
    ここでは隣の牧場で作られたというらんこしアイスクリームが食べられます。

    濃厚な味でとても美味しかったです。
    それにしても、この辺りは何も無いです。ほとんどが農地で疎らに民家があります。
    低い山に囲まれた平地の単調な道を進んでいきます。ほとんど信号が無いのでハイスピードです。
    熱郛(ねっぷ)、蕨岱(わらびたい)などの町を過ぎ、海が見えてきました。再びの長万部です。

    長万部の名物なのかカニの看板が目に付きます。やっぱ北海道といえばカニでしょ。
    という事でとりあえず長万部の駅に行ってみると、駅前の「かなや」というお店でかにめしが食べられるようです。
    ですが、やっぱり茹で蟹が食べたいので入るのはやめました。
    国道5号を進むと道沿いにドライブインの大きな看板が続きます。
    でっかいカニの張りぼてを掲げた「長万部物産センター」に行ってみます。

    店の中には大きな水槽がいくつもあってその中には大量の活毛がにがいます。
    それらを眺めている我々に見かねてか、店員の面白いおじさんが「足のもげているカニで良ければ一杯600円でいいよ」と言ってくれました。
    まじっすか!?当然飛びつきます。
    格安で(足のもげている)毛がにを食べることが出来ました。ついでにカニのおにぎりのかにぎりも食べました。
      
    足が1本くらい無くたって見た目じゃ分からないですよね?味は変わらないそうです。
    かにもかにぎりも美味しかったです。

    すでに午後5時、先を急ぎます。
    3日前に札幌を目指して走ったこの国道5号を逆向きに走ります。
    ちょっと気分転換に高速道路に入ります。国縫(くんぬい)ICから八雲ICまでの20kmを稼ぎます。
    また国道5号に戻って海沿いをひた走ります。いかめしの森まで来ると海から離れます。
    雲が低く駒ヶ岳は見えません。小沼を過ぎてトンネルを抜け函館新道に入れば函館はもうすぐです。
    函館ICを出てようやく函館の街に戻ってきました。
    函館駅の近くに本日のお宿「シャローム・イン2」がありました。
    天井ひく〜い駐車場にバイクを停めてとりあえずチェックインします。
    部屋からは夜景で有名な函館山が見えています。
    函館に向かう道では雲が低くて夜景は諦めていたのですが、どうやら見れそうです。 

    バイク置き場が狭く奥のバイクを出すのが面倒なので自分といのさんのバイク2台で行きます。
    パソオタは自分とタンデムします。
    函館山頂上への道は終日バイク通行禁止です。なのでロープウェイの乗るしかありません。
    ロープウェイ乗り場へ向かう道は物凄い急坂です。そして人がたくさんいます。
    一番急勾配なところで渋滞で止まってしまい、二人乗りのままの急坂道発進は本気でタチゴケるかと思いました。

    バイクを駐車場に停めてロープウェイ乗り場に向かいます。
    大きなロープウェイなので人が多いですがすぐに乗れました。

    標高が上がってくるとだんだん夜景が見えてきます。
    頂上駅で降りると一体ここはどこだ?と思うような物凄い人の数です。
    駅はそのまま大きな施設になっていてお土産屋やレストランなどいろいろあります。
    階段を登って屋上に出ると待望の展望台です。
    これが日本三大夜景の1つ、函館の夜景です。

    きれいですね〜。左右に海が迫りくびれている独特な地形をしてます。札幌の藻岩山よりは街が近いです。
    海には煌々とイカ釣り漁船のライトが光っています。
    それにしても展望台は隙間が無いほど人だらけです。
    景色側はいいですが後ろを振り向くと人の多さに恐怖を覚えます・・・。
    これじゃ下りのロープウェイはどうなるんだろうと不安になりながらもお土産屋に寄って買物します。
    そして乗り場に行ってみると予想通り長蛇の列が出来ていました。
    それでもロープウェイが大きいので割りと早く乗れました。
    宿に戻りバイクを置いてから夕飯を食べに行きます。

    国道沿いに歩くと函館駅はすぐです。
    函館の街には路面電車が走っています。
    いのさんはよほどカメラに収めたかったのか、通りかかった路面電車を物凄いダッシュして追っかけて行きました。
    (結局撮れなかったようだ・・・)
    それから駅からほど遠くない「いか太郎」という居酒屋に入ります。

    函館と言えばイカです。函館港まつりではイカ踊りが踊られます。
    この店の名物は活イカ刺身です。今まで泳いでいたイカなので切られて皿に乗ってもまだ動いています。

    パソオタは生きたまま食べるの無理なんて少女のようなことを言ってますが、身はこりこり、肝は濃厚で美味しいです。
    生カキ
    刺身の盛り合わせなども注文しました。
     
    刺し盛りには殻うにやカニ刺しなども入って豪華です。
    どの料理も新鮮で美味しくボリュームがありました。他の料理も食べたくなりましたがお腹一杯です。
    ほろ酔いで再び駅前を通ってホテルへ帰りました。
    今日も盛りだくさんでした。おやすみなさい。

    本日の走行距離、342km。(合計1960km)


8月13日 (函館→大館)
  • 6日目です。少し雲が多いようです。
    今日は再び高速フェリーに乗って青森に渡ります。
    出航時間は10時45分。その前に有名な函館の朝市へ寄って朝飯を食べます。
    函館朝市は函館駅のすぐそばにあります。そして思ってた以上に広く朝から人もいっぱいです。

    北海道の物産が全て買えるといっても過言ではほどのいろいろの品が揃っています。
    それでもやっぱりメインで売られているのは、タラバガニ、毛ガニ、ホタテ、メロンなどでしょうか。
    生で食べられるピュアホワイトというトウモロコシがありました。これ、気になってたんですよね〜

    いのさんが買ったのでちょっともらいました。甘いですがやっぱり茹でた方が美味しいですね。
    メロン
    や茹でカニを試食出来るお店も結構あります。

    ここからは集合時間を決めて自由行動にします。
    みんなはメロンを宅配しようと消えていきました。
    自分は名物の丼を食べようと市場内のどんぶり横丁へ行ってみまました。

    お目当ては「一花亭たびじ」という店です。この店の活いか踊り丼というものをテレビで見て食べたいと思いました。
    お店は結構混んでいました。カウンターに座りメニューを見ると活いか踊り丼は1890円です。高い!
    いくら新鮮とは言えイカでしょ?それでこの値段は無いよなあ・・・。
    その他の値段も高いです。う〜ん、観光地プライスです。
    昨日、活けイカ刺し食べことだしここは妥協して比較的安い帆立・いくら丼を食べました。

    美味しいのですが小さなかわいい丼で、市場という豪快なイメージには程遠いものでした。

    なんか寂しい感じになったので、この気持ちを挽回しようと何か他のものを探します。
    市場をうろうろ歩いていると、道路の向かいに函館ラーメンと書かれた営業中のラーメン屋がありました。
    その店は「函館ラーメンかもめ」です。開けっ広げで外から丸見えです。軒先にテーブルが出ています。
    さっき(小さい)丼を食べたばかりということは忘れて早速入ってみす。
    函館ラーメンといえば塩?ということで函館ラーメン(塩)を食べました。

    あっさりしていて美味しかったです。
    後で知ったのですが、この店はGLAYのTERUが学生時代に通っていたらしくファンの間では観光名所となっているとか。
    朝からすっかり満腹になってみんなと合流しました。いのさんも喰いまくっていたようです。

    そろそろ時間なのでフェリー乗り場に向かいます。
    近いのですぐに到着です。
    乗船手続きは行きと同じにスマートチェックインなので乗船手続きは簡単に終わります。
    10時45分発の高速フェリーに乗って青森に向けて出発します。
    行きのフェリーでは景色を見たりデッキに出たり興奮気味でしたが、帰りは長旅の疲れかシートでみんな寝てました。

    気が付くと青森港が近づいていました。
    海上は霧が出ていてフェリーは徐行したいるために到着時間はちょっと遅れています。
    間もなく到着しました。青森の空は曇っていました。
    (高速フェリーは原油高の影響で就航から1年も経たずに2008.11から運休しています(2009.1現在))

    まず青森の駅の近くで銀行を探します。
    初日にもらった青切符の反則金を払うためです。
    駅の近くの秋田銀行できっちり20000円を振り込みました。あ〜あ、もったいないなあ・・・
    やっと振込用紙が手元からなくなりました。もう忘れましょう。
    国道103号を南下します。以前キャンプしたモヤヒルズの横を過ぎ八甲田の山の中へ入っていきます。
    山道に入ってすぐに芝生が広がる萱野というところに出ます。

    売店があったのでちょっと休憩します。
    萱野茶屋というお茶屋の前で3杯飲めば長生きできるという三杯茶が無料で飲めます。
    売店では焼き団子やおでん、水で冷やしたリンゴなどが売られています。

    ブナの森の中を進みます。
    酸ヶ湯は今日もたくさんの車が止まっていました。
    今日は雲っていて八甲田山は見えません。傘松峠を越えると下りのワインディングが続きます。
    国道103号を進んでいくとブナの森の中に目指していた「蔦温泉」がありました。

    大正時代建てられたという古い木造の一軒宿です。
    以前来たときは立寄り入浴の時間(9〜16時)が過ぎてしまい入ることが出来ませんでした。
    お風呂は泉響の湯と久安の湯の2つあります。
    まず泉響の湯へ行きました。
    泉響の湯は高い木の壁に囲まれて天井は12mもあります。窓は上の方にあるのでちょっと暗いです。
    正方形の浴槽の底はブナの板張りになっていて、板の隙間から時々プクプクと泡が上がってきます。
    なんと浴槽の下からそのまま温泉が沸いているそうです。すごいです。まさに源泉100%です。
    次に久安の湯に行ってみます。他の2人はもう満足してしまったようなので1人で入ります。

    誰もいません。貸切状態です。
    こちらも正方形の浴槽で、同じく底の板の間から泡が出て温泉が湧き出ています。
    洗い場の床は全て板張りで浴槽から溢れたお湯が流れます。板張りの床は気持ち良いです。
    その中ほどに掛け湯があるのですが、床に四角い穴が開いて中からお湯が溢れています。

    これは面白いですね。こんなの始めて見ました。これも掛け流しなんでしょうね。
    先ほどと違ってこちらは窓があるので明るくて涼しい風が入ってきます。露天風呂ではないですが気持ち良いです。
    何故か壁の中に水槽が埋め込んであって川魚が涼しそうに泳いでいます。
    とてもいい温泉ですね。いつか泊まってみたいものです。
    すっかり温泉を満喫できました。

    そしてまた国道103号を南下します。
    焼山で奥入瀬川を渡りさらに南下していくと奥入瀬川が道路に近づいてきます。
    原生林の中を流れる奥入瀬川が道路から見えるようになると、奥入瀬渓流と呼ばれる人気の観光スポットです。
     
    木々に覆われた静かな川にコケの生えた倒木が架かったりして神秘的な雰囲気です。 
    川沿いには遊歩道が整備されていて多くの人が歩いています。辺りはとても涼しいです。
    こんな静かな流れなのに川岸には巨大な岩があったりします。
    そうかと思うと流れが急なところもありました。飛金の流れという場所です。

    川幅が狭くなっていて水量が多く結構迫力あります。
    少し進むと道路の反対側に雲井の滝という割と大きな滝がありました。

    2段になって流れ落ちます。落差は25mあるそうです。涼しい〜

    渓流を抜けると十和田湖に出ます。
    湖畔をさらに南下します。新道の宇樽部トンネルは通らず旧道に入っていきます。
    山道を登って行くと瞰湖台という展望台があります。

    十和田湖はカルデラ湖です。広いです。湖に細く突き出した中山半島が見えます。湖なのに半島があります。
    国道103号の旧道に入ってからこの展望台に着きそして今まで、一台も車が来ません。

    静かです。結局、新道に戻るまで1台もすれ違いませんでした。

    ホテルや土産屋が並ぶ十和田湖畔の休屋というところに着きました。
    今日はなんかタイミングが悪く、まともに昼食を食べていません。
    ここで食べようと思ってきたのですが、すでに17時を回り入ろうとした店はもう終わる時間でした。
    仕方ないので売店で鮎の塩焼きやリンゴのソフトクリームなどを食べました。
    売店のすぐ前は十和田湖です。

    そろそろ夕暮れを迎えます。

    湖畔をさらに進んだ後、湖を離れ山道に入ってきます。
    観光バスの後ろについてしまったのでノロノロ走行です。
    一番高いところの初荷峠から県道2号(樹海ライン)に入ります。
    樹海の中を走るこの道は車も少なくハイスピードです。峠からはひたすら下りです。
    下り坂が終わると七滝という大きな滝があります。

    落差は60mもあります。日本100名瀑に入っている大きな滝ですがお店は1軒だけでひっそりしています。
    道路から滝まで太鼓橋を渡ってすぐです。途中の無人売店には茹でたトウモロコシがおいてありました。
    滝のすぐ近くまでいけます。なかなかの迫力です。
    道路の反対側に「孫左衛門」という蕎麦が食べられる食堂があるのですがもう終わっていました。残念。

    県道2号を再び走ります。
    小坂の街で国道282号、東北道と交差します。そのまま真っ直ぐ直進します。
    県道2号はのどかな田舎道になります。夕暮れの中をひたすら西に向かいます。

    日が落ちて暗くなってきました。
    だんだん賑やかになってくるとそこは本日の目的地、大館の街です。

    本日のお宿は「ロイヤルホテル大館」です。
    宿は大館駅の近くということで繁華街なんだろうなあ、と思っていたのですが、あ、あれぇ??
    前に大館に来た時は東大館駅の近くの宿で、その辺りは結構栄えていました。
    なので東大館よりも大館の方が当然栄えているだろう、と思っていたのですが・・・。駅前は寂しい感じでした。
    駅から2、3分のところにロイヤルホテル大館がありました。
    ホテルの周りは駅前より何もありません。ホテル前に居酒屋さんがあるだけです。
    とりあえずチェックインします。周りは寂しいですがホテルはちゃんとしています。

    夕飯を食べに行きます。
    バイクで行けば繁華街にいけるのですが、それじゃお酒が飲めません。
    まあ、走行距離が2000kmを越えちょっと疲れも溜まってきたし近場で済ませますか。
    先ほど見かけたホテル前の「谷地」という居酒屋に行きました。まさにホテルのお客さんいらっしゃい的な場所にあります。
    良くも悪くも普通の居酒屋さんでした。
    比内鶏の産地ということのなで(真夏だけど)本場のきりたんぽ鍋が食べたかったなあ・・・。
    ちょっと飲んだだけでパソオタは眠そうにぐったりしてました。
    そろそろホテルに戻りますか。

    ホテルには温泉があります。5階にある展望風呂です。
    以前泊まった東大館の「アネックスロイヤルホテル」にも温泉が付いていました。
    ここのホテルの姉妹店だそうです。どちらのお風呂もなかなか良かったです。
    6日目が終わりました。明日の天気予報はついに雨です。大丈夫でしょうか??
    おやすみなさい。

    本日の走行距離、141km。(合計2101km)


8月14日 (大館→仙台)
  • 7日目です。雲ってます。
    今日の仙台に向かうということだけで途中の予定は特に立てていませんでした。
    天気が良ければ一般道でのんびり盛岡でも寄りながら南下しようかと思っていました。
    しかし、天気予報は雨です。Webの雨レーダーを見てもいつ降り出してもおかしくないです。
    仕方なく途中の観光は諦め目的地の仙台へ直接向かうことにしました。

    大館の街を抜け、昨日も走っていた国道103号に入って東に向かいます。
    予想通り早くも雨が降ってきました。
    道の途中の比内地鶏の看板に惹かれ何軒かお店が集まったドライブインで止まりました。
    朝ご飯を食べに「成田」といううどん屋さんに入ってみます。
    セルフサービスのお店です。メニューが豊富でどれも安いです。
    具がてんこ盛りのびっくりうどんを食べました。(すみません、本当は店内の撮影は禁止です)

    これで550円です。入っているゆで卵は比内地鶏の卵だそうです。
    卵が双子なのでびっくりしていたら他の卵も双子でした。そういうもんなのでしょうか?
    惣菜も安くて豊富です。お皿に作り置きしてあって自分で取ります。

    比内地鶏のモツ煮込みと卵焼きなどを食べました。さらに1人1個比内地鶏のゆで卵をサービスしてくれました。
    どれも素朴な感じで美味しかったです。
    店員のおばちゃんに、当たりがあるからうどんの丼の裏をみてね、言われました。
    見てみると見事当たりでした。次回半額券をもらいました。やった〜!(でも次回っていつだ?)
    この当たり付きの丼、うどんを作ってるおばちゃんによって思いっきり操作可能ですよね。
    安くてボリュームがあって自分好みのお店でした。

    店を出ると雨が強くなっていました。土砂降りです。
    店の前の屋根付きの休憩所で雨仕様に変身します。
    それにしてもこのレインウェア、いつかのツーリングでの突然の雨に出先のホームセンターで買った3000円くらいのレインウェアです。
    雨の時はもちろん、寒いときは防寒着と値段の割にはかなり活躍しています。丈夫だし。

    そして土砂降りの国道103号を走り出します。 
    しばらく走って十和田ICから東北道に入り南下します。
    雨はさらに激しさを増し体に当たって痛いです(ほんとに)。視界も悪く安全運転で進みます。
    物凄い雨になってきました。
    多少の雨ではレインウェアの中まで水が入ることは無いのですが、これだけの豪雨だとで侵入してくるようで服が濡れてきました。
    これだけ降ると高速道路にも水溜りが出来て、隣の車がその水溜りを踏むと大量の雨水がどばばば〜と飛んできたりします。
    夏とは言え長い間雨の中を走るのは辛いです。
    でも体と心をマシンのようにして無心で走ります。
    あれ?後ろを走っていたいのさんとパソオタがサービスエリアに入っていってしまいました。
    おいおい。はぐれちゃったよ。ま、いいか。次のパーキングで待ちますか。
    どうやらトイレを我慢できなかったようです。ちょっと無心に走りすぎたな。
    次のパーキングでまた合流し出発します。ようやく雨は止んだようです。
    そして仙台はもうすぐです。

    仙台宮城ICで降りるとすぐに仙台の街に入ります。
    本日は、自分とパソオタは仙台に宿泊予定です。いのさんは福島県の相馬の親戚の家に宿泊予定です。
    夕食をみんなで食べた後、いのさんとはお別れです。
    とりあえず、服が濡れたので着替えたいです。
    我々は仙台のBHに泊まるので早めにチェックインして着替えることにしました。
    いのさんは銭湯を探してついでにコインランドリーで洗濯もしたいそうです。
    集合時間を決めて、とりあえず解散しました。
    ホテルを目指しました。本日のお宿は「仙台ビジネスホテル」です。
    宮城県庁の近くにありました。バイクは玄関前の屋根のあるところに置かせてもらいました。
    チェックインします。シャワーを浴びて着替えて集合時間までちょっと休憩します。

    ん?ちょっと寝たかな?
    集合時間前になったのでロビーでパソオタと合流し集合場所まで歩いていきます。
    集合場所は長いアーケードの一番町四丁目商店街の北の出口付近です。
    しばらくするといのさんが現れました。
    まだ洗濯中ということで、一旦コインランドリーへ行きます。
    ちょっと歩いた先の「駒の湯」という銭湯のコインランドリーで洗濯物を取り出します。
    そして、いのさんのバイクが置いてあるという先ほどの集合場所付近に戻ります。
    バイクは官庁街にある勾当台公園のバイク専用有料駐車場にありました。
    盗難防止用?の太いチェーンが備え付けてあって設備が良いです。
    洗濯物など荷物をバイクに入れて夕飯を食べに行きます。

    お目当ては、牛タン料理の「旨味 太助」です。
    去年、仙台に来たときに盛岡の英哉に勧められて行ったのですが、何故かやっていませんでした。そのリベンジです。
    さっきの集合場所から一本裏道に入ってすぐです。多少並んでいましたが割とすぐ入れました。
    店の中は多くの客でごった返しています。奥の座敷の通されました。
    この店は仙台の牛タン焼きの発祥店だそうです。
    当然ながら牛タン定食(1.5人前)を頼みました。

    テールスープが美味しいです。肝心の牛タンは美味しいですが期待したほどでは無かったです。
    去年、行った仙台の某有名チェーン店の方がちょっとした感動がありました(気のせいかもしれません)。
    いのさんは、牛タン定食1.5人前の他に追加でうなぎ丼も食べていました。かっこいい!(美味しかったそうです)

    でもなんで牛タン屋にうなぎ?ちょっと違和感を感じます。美味しいのなら有りか。

    それから、デザートでも食べようと長いアーケードをぶらつきます。
    とにかく仙台のアーケードは長いです。
    南北に一番町四丁目買物公園、ぶらんどーむ、サンモール、東西にマーブルロード、クリスロード、ハピナ名掛丁というアーケードが続いています。
    先ほどの牛タン屋の近くの
    一番町四丁目買物公園から仙台駅前のハピナ名掛丁まで歩いたら結構疲れました。暑いし。
    戻って来るときにあった和菓子の
    玉澤総本店(クリスロード店)の2階にある喫茶店に入りました。
    なんか明るいお洒落な喫茶店で我々3人以外は全て女性のお客です。
    まあ、気にせず特製あんみつを頼みました。

    見た目は涼しげでいいのですが味はまあ普通でした。でも値段が高いよなあ。もっとシンプルで良いのに。
    そしてバイク置き場まで戻りました。
    今日中に相馬の親戚の家まで行くいのさんとはここでお別れです。お疲れ様でした〜
    夜の仙台の街に消えていきました。

    パソオタと二人で宿に向かいます。
    途中、何か飲み足りなくて仙台市役所前の「ぶっかけちゃいな」という安い中華料理屋に入りました。
    ビールと2品つまんで軽く酔っ払って帰りました。
    明日、パソオタは東京へ直帰するそうですが自分はちょっと寄り道して帰る予定です。
    朝の出発時間が違うので部屋に戻る前にパソオタともお別れです。お疲れ様でした〜
    そして3人での最後の夜も更けていきました。

    本日の走行距離、309km。(合計2410km)


8月15日 (仙台→東京)
  • 8日目です。ついに最終日です。
    今日は1人でのんびり帰ります。パソオタはまだ部屋で寝ているでしょうか?さよなら〜
    まずはホテルのすぐ近くの国道4号に入って南下します。
    広瀬橋の手前で左折し海側の仙台バイパスへ入り南下します。交通量が多く真っ直ぐでとっても退屈な道です。
    藤浪の交差点から国道6号に入るとすぐに阿武隈川を渡ります。
    ここからは片側1車線の道です。交通量が多いので追い抜きも出来ません。
    田んぼに囲まれた長閑な田舎道ですがかなり単調です。
    眠くなってきたのでコンビニで朝食を摂ります。
    あれ?仙台のホテルから電話です。何でしょう?
    ホテルの従業員曰く、パソオタは一緒か?ということです。
    パソオタが部屋に免許証を忘れていったのだが連絡がつかないそうです。
    は?彼は今、免許不携帯運転?
    多分走行中なので電話は出ないのでメールで知らせます。
    しばらくして返事がありました。
    どうやら、昨日の雨で財布が濡れてしまい中身を出して乾かしていたらしいです。
    で、そのまま忘れたと・・・。おバカさんですね。(後日郵送してもらったそうです)

    そしてまた南下します。飽きてきたので国道6号と平行して走る海側の県道38号へ行ってみます。
    かなりローカルな坂元駅の前を通って常磐線の踏切りを渡り県道に出ます。
    しばらく走ると海沿いに出ます。いのさんの親戚はこの辺かな?
    大きな発電所の横を通り抜け相馬港の先に松川浦大橋が見えてきます。 
    橋を渡る前にまっぷるに載っていた「斉春」というお店を目指しました。
    松川浦漁港前の道まで来ましたがお店が見当たりません。
    何回か往復しましたが結局見つかりませんでした。ま、いいか。
    戻って松川浦大橋を渡ります。その先からには直っすぐな道が延びます。

    左には太平洋、右には松川浦が広がる気持ちのいい道です。
     
    松川浦は潟湖というもので湖のように見えますが一部が海と繋がっています。
    晴れてたら景色がいいでしょうね〜
    その内、道は松林に囲まれます。田園地帯を抜けて再び国道6号に戻ります。

    すぐに道の駅「そうま」があったので寄ってみます。
    軽食コーナーでこの辺りの名物らしいほっき飯を食べてみました。

    炊き込みご飯に何か身が入っています。これがほっき貝なんでしょうね。
    イメージしていたものとは違いましたが美味しかったです。

    ここから内陸へ入ってきます。
    日立木(にったき)駅の近くを通って県道34号に入ります。
    県道267号で山の中に入って橲原(じさばら)渓谷を抜けると県道12号に出ます。
    少し山を登って八木沢峠を越えていきます。しばらく進んでから国道399号に入って南下します。
    国道399号はそれほど高くない阿武隈山地を縦断していきます。
    たまに狭い場所もありますがほどんど二車線で対向車も無く走りやすいです。
    少し登って名も無い峠っぽいところがありました。

    かなり遠くの山まで見えますが特にそれほど印象に残る景色でもないです。
    それにしても延々とこんな山道が続きます。でも結構楽しいです。
    と思っていたら雨が降ってきました。やり過ごせそうも無いのでレインウェアを着ました。

    川内村に入りました。
    蕎麦の看板につられて寄り道します。
    奥に入っていくと「いわなの里」という施設がありました。予想に反して人が一杯います。
    きれいな公園のようになって釣堀やコテージなどがあります。釣った魚を食べることも出来るようです。
    その中に「幻魚亭」という食堂があります。結構混んでいます。
    いわなそばを頼みました。ちょうどお昼で一気に満席になりました。
    厨房はぷちパニック状態のようで全然さばけていません。バイトらしき若いお兄ちゃんが一人でフロアを走り回っています。
    やっと来ました。これはまさにいわなそば、そのまんまです。

    暖かい蕎麦の上に焼いた岩魚が乗っています。ちょっと予想外でした。

    それから近くの温泉へ行きました。
    川内村役場のすぐ裏にある「かわうちの湯」です。

    山に囲まれた長閑な場所ですが立派な建物です。エレベータで3階に上がるとロビーがあります。
    露天風呂などの他に洞窟風呂という変わったお風呂がありました。
    そう言えば今回のツーリングではあまり温泉に行かなかったなあ・・・

    温泉のすぐ近くに旨そうな蕎麦屋があったので行ってみました。
    「たかやま倶楽部」というお店です。
    結構混んでいます。縁側のようなところの席に着きました。
    開けっぴろげです。外は久々に青い空です。

    長閑な景色ですね〜。風がとても気持ちいいです。
    座ってから30分位経ったでしょうか?やっともりそばが登場しました。

    地元の川内高原産ぼ蕎麦粉を使っているそうで、透き通った感じの蕎麦はなかなか美味しかったです。
    隣の人が食べていた高原野菜の天そばも美味しそうでした。

    これで、旅のイベントは全て終了です。
    県道36号で山の中を抜け常磐富岡ICから常磐道に入り東京を目指します。
    お盆のこの時期、東北道の上りは大渋滞が予想されたのでこっちのルートにしました。
    予想通りこちらはほとんど渋滞は無かったです。
    三郷JCTを抜け首都高に入り初日と同じく湾岸線を使います。
    ようやく自宅に到着しました。
    途中で観光をして仙台から1日で帰ってくるのはかなりハードでした。
    いや〜疲れました。しかも、やっぱりこっちは暑いなあ。
    パソオタはすでに家に着いたでしょうか?いのさんはまだ相馬の親戚の家かな。
    みなさん、お疲れ様でした。

    本日の走行距離、455km。(合計2865km)


エピローグ
  • 全走行距離2865kmはツーリング史上最長となりました。
    9日間だったのでこれを8で割ると1日平均360km弱になります。これはちょっと長すぎたかな・・・
    念願の北海道は我々の期待を裏切りませんでした。しかも天気も最高でした。
    特に富良野や美瑛の丘、藻岩山からの夜景、島武意海岸の海の印象が強いですね。
    でも今回の強行スケジュールでは4日間しか道内にいることができませんでした。
    倍の8日くらいかけてゆっくり周りたいですねえ。
    北海道にバイクで1度行けばもう満足するかなと思っていましたが、また行きたくなりました。
    そして北海道のもっと北や東を周りたいな〜という願が
    次はいつになるか分かりませんが虎視眈々と狙っています。

    ずいぶん長くなりましたが、ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
    ではまた次のツーリングでお会いしましょう。さようなら。

    おわり







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