甲州釣りの旅 (ミニな旅)
寒中釣り&鍋&いろいろの旅

ミニな旅でも大充実でした

始まり
  • 明けましておめでとうございます。
    2000年一発目。冬恒例の寒中フライフィッシング&鍋旅行へ行ってきました。
    今回は1泊2日と短い旅、参加者はいつものいがぽんと釣りバカブルー(「釣りバカ」の称号を得た5人目のバカ)の3人です。
    釣り場は約10ヶ月ぶりのホリデーロッジ鹿留(ししどめ)(管理釣り場)、宿は石和温泉です。
    天気はあまりよくないようですが(と言うか雪?)どういう旅になったでしょうか。

1日目・その1
  • 午前5時にいつものようにいが亭に集合しました。
    海釣りの比べると大分ゆっくりですがこの季節なのでまだまだ真っ暗です。
    国道16号をひたすら走り八王子ICから中央高速道路に乗ります。談合坂で休憩をしてまた走ります。
    大月から河口湖方面に入ると都留ICはすぐです。

    高速を降りてコンビニで足りない物を調達します。
    そこから10分ほど走るとホリデーロッジ鹿留が見えてきます。いつ降ったか分かりませんが所々に雪が残っています。
    遊漁券を買ってから車から道具を降ろしている時にいがぽんが、「あれ?鍋が無い」。なんですと〜!
    鍋をやりに来て鍋を忘れてしまいました。はっはっは。
    いつもは用意周到ないがぽんですが、今回は仕事の疲れが貯まっていたのかどうやら忘れてしまったようです。
    ま、後で買いに行きましょう。
    ガチャガチャを大荷物を持って川のほとりに行って陣取りました。
    天気予報が悪かった(今は曇り)せいもあるし、なにしろ寒いせいで釣り客はほんの数えるほどしかいません。もう釣りまくりです。

    早速、準備をします。
    俺といがぽんはフライ、釣りバカブルーはルアーで魚を狙います。
    お、さっそく試しに投げたルアーにヒットしました。フライにはなかなか反応しません。今日はルアーの方がいいようです。
    釣れないと言っても適当には釣れます。
    いつものように入れ食いではないと言うことです。
    しかし、寒いです。
    さっきのコンビニとここではそんなに離れていませんが温度が全然違います。鼻や耳が冷たくなります。
    とりあえず七輪に火を熾すことにことにしました。昨日買ったゼリー状の着火剤で簡単に炭に火がつきました。

    それから10時になったので鍋を買いに行くことにしました。
    火はほっといても大丈夫でしょう。3人で行きました。
    少し走ったところにショッピングセンターがありました。しかしそこは食料品だけで雑貨は売ってませんでした。
    駐車場の警備員に聞いてみたところ、もっと行かないと無いようです。
    再び走り始めて寂れた商店街を過ぎて行くとやっとありました。ホームセンターです。ここにはあるでしょう。
    ようやく安いアルマイト鍋をゲットしました。
    火がそのままなので急いで帰ります。

    七輪は静かに火を絶やさず燃えていました。なんて安全で経済的なのでしょうか。(でも一酸化炭素中毒には注意しましょう)
    早速、鍋の準備に取り掛かります。
    昨日SATYで買ったチゲ鍋の元を鍋に入れて暖めます。いい匂いです。
    これは楽、チゲ鍋を最初から作るには出汁取ってコチュジャン入れて納豆(?入れるらしい)入れたり大変です。
    これなら後は具を入れるだけです。具は豚肉、にら、白菜キムチ(入れた方が旨い)、えのき、豆腐などです。
    さてかき回そうか。あれ、おたまは?
    ・・・・これも忘れたみたいです。らしくないですねえ。ま、気にしない、気にしない。
    箸でグリグリかき回して出来上がり〜。

    取り分けられないので直接箸で食べます。これが本来の鍋だね。
    うまい!これはうまいです。大成功。寒いのでよけい辛さがここちいいです。暖まります。
    買ってきたワインも飲んでみます。う〜ん、超甘口。でもうまい。極楽、極楽。
    具がなくなったのでラーメンの生麺を入れます。茹でられないので直接入れちゃいました。
    ん?これはちょっと。段々鍋の中身が固形化してきました。
    あ〜あ。やっぱ茹でてから入れないとダメですね。勉強になります。
    でももう腹いっぱいだったので良しとします。次は釣ったニジマスをオリーブオイルをたらしてホイル焼きにしました。
    これも旨いです。でも面倒くさくても内臓は取ってから焼いた方がいいですね。激にがです。
    すっかり満喫したのでこのへんで撤収します。鼻水が出てくるほどやっぱり寒いし。
    なんかあまり釣りをやってないような気もしますが。

1日目・その2
  • 午後は勝沼辺りのワイン工場巡りをすることにしました。
    都留ICから再び大月を通って甲府方面へ向かいます。
    長いトンネルを抜けると勝沼です。まずは中央葡萄酒と言うワイナリーへ向かいました。休みでした。ははは。

    次に適当に走っているとマンズワインの工場がありました。そこで工場見学をすることにしました。
    次の工場見学までは30分くらいあります。
    とりあえず中へ入ると、お!試飲コーナー(タダ)があります。
    実は(と言うかやっぱり)お目当てはこれです。飲んでいいのかなあ?見学後に飲むのでしょうか。
    受付のお姉さんが怖いので最初は眺めていましたが、3人ともスルスルと人ごみにまぎれ潜入成功です。
    プラスチックのグラスを持って試飲しちゃいます。
    かなりの種類が置いてあります。ちょっとづつ飲んで次に行きます。
    美味しいですねえ。特に巨峰やかりんなど果物の味が残っている甘口のワインが美味しいです。
    そのうち顔が赤くなってきました。運転手なので控えめにします。いがぽんも赤いです。
    お、ブルーが顔色を変えずにここぞとばかり飲みまくっています。
    飲める物は全て飲んだと後で言っておりました。
    結局、工場見学は名前を書いてあった所に斜線をして逃げてきてしまいました。ははは。

    次にこの辺りのどこからでも見える勝沼町営うどうの丘へ行きました。
    小高い丘の斜面をぐるっと周って登ります。
    まず展望台へ行ってみます。おお、いい景色です。なだらかな扇状地の風景が見渡せます。

    ちょっとモヤがかかっているのが残念ですが気持いいです。
    澄んでいたら南アルプスが見えるのではないでしょうか。
    売店に行き試飲コーナーを探しましたが見当たらずちょっとがっかり。
    そこで夕飯用に一本買いました。

    それから今度はメルシャンワインの工場を目指しました。
    もう閉館近くなのでほとんど観光客はいませんでした。
    ここは試飲できます。でもちょっとずつ係りのお姉さんが注いでくれるのであまり飲むわけにいきませんでした。
    時間が余ったので工場見学をしました。
    混んでたら何人も引き連れて見学するのでしょうが我々だけです。
    ガイドのお姉さん(ちょっとケバ系)に案内されます。最初は大きなタンク(樽?)に前で説明を受けます。
    こんな冷やかし3人組だけにもかかわらずきちんと説明してました。さすがプロです。
    そして葡萄をつぶす機械、ビンに詰める機械、最後に地下の貯蔵庫(ここにあるものは永遠に飲まれないらしい)を周って終了。
    かなりあっけないものでした。
    ここは見学用の動いていない工場なのか使っているのかよく分かりませんでした。
    4時を回ったのでちょっと早いですがそろそろ宿へ向かいましょう。
    決して飲酒運転ではありません。

1日目・その3
  • 勝沼から石和へは国道20号を通ってすぐです。
    温泉街らしくない温泉街に入るとすぐに看板が見えました。
    今日の宿は「石和観光ホテル慶山」です。玄関の前で怖そうな坊主の兄ちゃんがお出迎えです。
    車のカギをその兄ちゃんに預けフロントへ通されます。そしてそのままラウンジでウェルカムドリンクサービスのようです。
    最近、このような宿が増えてるようですね。そこでカリンのジュースをもらいました。
    日曜だと言うのに結構客がいます。さすが人気の宿ですねえ。
    しばらくすると仲居さんが来て部屋へ通されます。
    部屋は期待していた割には普通でした。
    (部屋だけで言うと石和温泉だったら前に泊まったホテル石庭の方が広くてよかった)

    団体客が来る前に風呂へ行くことにしました。
    風呂の入り口にスリッパがいっぱい並んでいます。え?遅かった?
    うわ〜、混んでます。
    脱衣所はカゴが足りないほどです。風呂の中はとても広いのですが人もいっぱいです。
    ちょうど空いた洗い場で洗ってから露天風呂へ行きました。露天風呂はひょうたん型になっていて細長いです。
    手前は混んでいたので奥へ行きました。
    はあ〜、気持ちええなあ〜。気温が低いので頭が冷えてちょうどいいです。
    奥の方でくつろいでいると後から後から人が増えてきてその内いっぱいになってしまいました。
    なんかせまっ苦しいのであがりました。24時間やっているのでまた後で来ましょう。

    部屋の戻るとお待ちかねの夕飯です。夕飯はもちろん部屋出しです。
    さっそく運ばれてきました。
    お品書きがあるようです。おお、これだけ見るとすごい豪華そうですね。
    テーブルいっぱいに運ばれた料理をお品書きに照らし合わせます。まだ半分くらいでしょうか。いいですねえ。
    料理はなかなか美味しいです。中でもほうとうが暖かくて美味しかったですね。
    締めの炊き込み御飯とデザートの水菓子(果物)が来て終了のようです。
    は〜、食った、食った。結構、量もありました。

    それからしばらくぼ〜っとテレビを見ていたら眠くなってきました。
    と言うことでまた風呂へ行きました。
    あれ?今度はガラガラです。やっぱりこうでなくっちゃ。とても広くて気持いいです。露天も最高です。
    風呂に入っていると何やら外からドンドコと何か鳴っています。
    風呂から上がって見に行ってみました。
    その音は和太鼓の音でした。
    ホテルのフロントの広場にステージがあってそこで和太鼓の演奏をやってます。
    ステージの前にはゴザのようなものが敷いてあって、そこに泊り客(ほとんど50歳代以上)が座って見てます。
    周りには酔っ払ったおっさんとコンパニオンのおねえちゃんがいちゃついてるぞ。なんかすごい光景だあ。
    どうやら太鼓を叩いているのはホテルの従業員でそのリーダーは総支配人だそうです。
    なるほど先ほどの怖そうな坊主の兄ちゃんもメンバーのようです。
    それにしても屋内で思いっきり叩いているのですごい音です。上手いのか下手なのかよく分かりませんが迫力はあります。
    とうやく演技が終わったかと思ったら「では、最後にみなさんで踊りましょう」と民謡(なんとか音頭)がかかりました。
    俺といがぽんは一旦帰りかけてから、それがどんな光景かとても気になり戻りました。
    なんと驚いたことに、ホテルのロビーが盆踊り状態になっています。輪になって踊っています。楽しそうです。
    もう大笑いでした。ロビーの近くの椅子で涼んでいたら踊りが終ったようでおばちゃんたちが歩いてきました。
    まだ踊り足りないらしく、みんな廊下で大声で歌いながら踊っています。
    すごい、すごいパワーだ。怖い。
    いや〜、やっぱ年配の方々のとっては楽しいのでしょうねえ。まだ理解できなくて良かったです。
    そして部屋に戻りました。またゴロゴロしながらテレビを見ていたらみんな寝てました。
    おやすみなさい。

2日目・その1
  • 2日目です。ミニな旅なのでもう最終日です。
    今日の予定はイチゴ狩をしてから河口湖へ行ってほうとうを食べる、です。
    でも朝から雪が降ってます。って雪?!
    大雪です。まだ道路は大丈夫ですがもう車の上には10cmくらい積もっています。
    確かに天気予報では雪と言ってましたが大雪だぞ。でも一応午前中には止むそうです。
    ま、考えてもしょうがないので朝飯を食べに行きました。
    朝は食堂でバイキング形式です。これやってる所、多いです。
    朝からいっぱい食べて部屋に戻りました。まだ降ってます。でも雪が降ってるってことは雪見露天風呂?
    行ってみましょう。
    毎日午前3時に男湯と女湯が入れ替わるそうで、昨日とは違う風呂です。
    露天はこちらの方が広いです。しかも時間が時間(チェックアウト間近)なので客もほとんどいません。
    暖かい湯船の上から雪が舞ってます。気持いい〜。
    これぞ露天風呂の醍醐味ですねえ。極楽、極楽。
    すっかり満喫しました。それからのんびりとチェックアウトしました。フロント横の観光案内の人にイチゴ狩り情報も聞きました。
    車のカギをもらいました。??
    来た時は車を係りの人が駐車場に駐車してくれたのに帰りは自分でやるのか?
    そのようです。雪が降っててしかも置いてある貸し傘はビニール傘しかありません(2,3本)。
    それより何より広い駐車場のどこに停めたのか分かんないじゃんか。
    まったく。これは減点ですねえ。

    ちょっと残念の思いながらイチゴ狩りに出発しました。
    このころには雪はやんで雨になっていました。
    場所は甲府の南の方の小曲地区という所です。国道20号を甲府に向かって少し走って左に曲がります。
    しばらく行くとイチゴのビニールハウスが立ち並びます。
    何時からできるのでしょうか?看板はあっても人がいません。

    何軒か小屋をまわってやっと人がいるらしき気配を感じました。
    おじさんがいたので聞いてみました。
    狩り、できるようです。
    1月からできるようですが値段は月ごとに変わって今が一番高いようです(30分1400円食べ放題)。
    プラスチックの入れ物のコンデンスミルクを入れてイチゴ狩り開始です。
    すでに先客がいました。早いですねえ。
    でも1つのビニールハウスに5人だけなので天井は低いですが広々です。
    かなり大きくて形がいいイチゴがいっぱいあります。
    食べてみます。う〜ん、甘くて美味しいです。
    それから端から端まで食べながら1往復しました。
    何個食ったでしょうか?30個くらい?さすがに飽きてきました。
    前にも1回イチゴ狩りをやったことがあるのですが、暖かい日でビニールハウスの中はサウナ状態でした。
    そんでイチゴ自体も生暖かく美味しくなかったです。
    教訓、イチゴ狩りは寒い日にやれ、ですね。

2日目・その2
  • 次にほうとうを食べに河口湖へ向かいます。
    河口湖へは国道137号で峠(御坂トンネル)を越えて行きます。
    裏道から137号を目指して走ります。気になるのがちょっとずつ周りの雪が増えてることです。
    137号へ出るとどんどん登っていきます。途中でガソリンスタンドへ入りました。
    そこでこの上はどうなっているか聞いてみました。
    「峠は15cmって言ってたよ。この車2WD?う〜ん、どうかな」でした。
    15cm。でも車がたくさん走ってれば道路の雪はすぐに融けてしまいます。行ける所まで行ってみましょう。

    標高があがってきました。
    さっきまでは道路までは無かった雪が段々道路を狭くしてきます。
    周りの景色はいつの間にか雪国のようになってしまいました。

    まるでスキー場へでも行く道のようです。
    実を言うとこの先に御坂スキー場と言う人工スキー場があるんですけどね。
    ついに雪の轍(わだち)が出来はじめました。これはちょいと危険になってきました。
    上から降りてくる来る車も3割くらいはチェーンを巻いています。他の車がスタッドレスかどうかは分かりません。
    脇の駐車場に停めてしばし悩みます。
    やめましょう。動けなくなったら大変です。
    じゃあ、「るるぶ」に出ていた美味しそうなほうとう屋に行きましょう。で、るるぶは?あれ?無い?
    忘れてないか宿に電話してみました。ありました。結局宿に戻ることになりました。
    みんなは「るるぶが峠を越えるなって警告してくれたんだよ」と言っていますが、行くのやめた後でしょ、気づいたのは。

    そんなんで宿へ行き、るるぶをゲットしてから甲府市街へ向かいました。
    石和から甲府市街へはすぐです。
    るるぶに出ていた店は「銀座江戸屋」というあまりにも地域に密着していない名前のお店です。
    と思ったのですが、直前で止めて何か聞き覚えのある「小作中央本店」というお店に行くことにしました。
    有料駐車場に車をあずけて「かすがモール」という商店街に入りました。
    月曜の昼時だというのに閑散としています。
    目的の店はすぐにありました。民芸調の古臭い感じでいいお店です。
    そこで俺といがぽんは豚肉ほうとう、ブルーはかぼちゃほうとうを頼みました。しばらくして運ばれてきました。
    ほうとうは普通、鉄鍋などに入っていてとても熱いです。旨い!豚肉がいいですね。しかも温まります。
    ほうとう食べるのは寒い日に限りますねえ。
    は〜、満足。満足したところで帰るとしますか。
    一宮御坂ICから高速に乗る前の道路の掲示板に「大月〜上野原チェーン規制」と書かれています。大丈夫かあ?
    でも他に帰る道が無いので高速に乗ります。
    なんか全然大丈夫そうです。そのまま快適に八王子ICに着きました。
    国道16号もほとんど渋滞はなくて甲府から横浜まで2時間くらいで帰ってきちゃいました。はや〜。
    いが亭の近くのファミレスで清算がてら一服してからミニな旅も終了となりました。
    お疲れ様でした。

あとがき
  • 家に帰ってからニュースを見ると今日の雪の話題をやっていました。
    積雪が河口湖ではなんと30cmと書いてありました。
    あのまま強引に行ったら本当に大変なことになっていたかもしれません。
    「釣りバカ3人雪山の車中で凍死」、なんて事にはならないでしょうが車が立ち往生した可能性は大です。正解でした。
    今回は短い旅でしたがとても内容の濃い旅でした。
    釣りの旅と言っても釣ってた時間は3時間くらいでしたけどね。
    ま、寒かったということもあるのですが、やっぱり管理釣り場はすぐに飽きてしまいます(いっぱい釣れるから)。
    魚が適当にいる自然の渓流みたいなところに行きたいですねえ。北海道の渓流とか行きたいなあ。
    でもまだそういう所で釣るテクニックや知識を全然持ってません。もっと場数踏まないとね。
    もうすぐ春です。
    釣りの季節になります。
    今年もいっぱい行くぞっ、お〜!
    では春になったらまたお会いしましょう。

    さようなら。

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