西伊豆釣りの旅 (釣り修行の旅4)
船で大漁?
釣った魚は食べましょう
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- バカ
- またまたやって参りました。釣り修行の旅も回を重ねて今回で第4回目を迎えました。
今回の修行の地は西伊豆。なんだ伊豆なんて何回も行ってるじゃないか、と思われるかもしれませんが
西伊豆、特に戸田(へだ)、土肥(とい)あたりは我々にとって未開の地なのであります。
修行のメンバーは私といがぽん、の以上2人です。またまた懲りないバカ2人です。
最初の予定では2泊を考えていましたが、いがぽんの仕事が忙しく予定が立たないので1泊に変更しました。
取った宿は漁船を持っていてプラス5000円で「手ぶらで船釣りパック」なるものがあって飛びつきました。
そして準備万端だったところに突然前日にいがぽんの仕事のメドがつき、急遽また2泊に変更になりました。
が、もう宿泊日の前々日、しかも連休ということでどこも満室状態です。
まあ男2人で泊まるわけだから寝られればいいや、とか言いながら宿に関しては我々はいつもはかなり吟味しますが、
今回はそうも言ってられません。5軒目の電話でやっと取れた宿は残り物には福があるってことになるでしょうか。
てなわけで2泊3日の釣り修行の旅4の始まりです。
- 一日目、クーラーボックス
- 未明2時起床。30分で用意をして夜の首都高を快適に飛ばしてを横浜方面に向かいます。
ベイブリッジからの夜景が見えるといがぽんの家はもうすぐです。
着いたよコールで目が覚めたといういがぽんは、いったい何分で支度をしたのかすぐに外に出てきました。
午前3時10分、荷物を詰めて出発です。釣り船に集合時間は6時なのでギリギリの時間です。
いつものように保土ヶ谷バイパスから東名に入り沼津インターまで行き、大瀬崎方面に向かいます。
宿ランキングにも載っている「やま弥」を過ぎたあたりで山道に入ります。
峠を越えて修善寺戸田線という道に出ると戸田の海が見えてきます。
海岸線に出て少し行くと今日の宿&釣り船の「みはま」はすぐ見つかりました。軽トラに乗ったおやじが待っていました。
おやじがどうやら船長らしいです。船長は一見強面でしたが話すといい人そうで一安心しました。
なぜそう思うかと言うと、4月に真鯛を釣りに船に乗った時の船長は最悪でした。
やることなすこと文句を付け「こらだから素人は...」みたいな感じでなめられまくりで、気分の悪い思いをしたのでした。
車を駐車場に停めて戻ってくるともう一組の客がいました。若いカップルです。男はなよなよ系です。
船は宿のすぐ裏に停まっています。荷物を船に積み込みます。(といってもクーラーボックスだけです。竿は借りました。)
釣り客は結局全部で4人です。船が動き出しました。今日は風も波もなくしかも曇っていて最高の船釣り日和です。
船は湾の中をゆっくり走り、外に出るとスピードをあげポイントに向かいます。
このあたりは海からすぐに断崖絶壁でとても磯には入れない場所が続きます。どこでも釣れそうな感じです。
ようやく船はポイントに着いたようです。渡された仕掛けはサビキです。私といがぽんはちょっとガッカリして顔を見合わせました。
ここまで来て小物狙いじゃねえって感じですが、文句も言えないので準備をします。
言われた通りに棚を30mくらいに取り当たりを待ちます。しかし一向に気配がありません。
そしてまた場所を変えます。船釣りのいいところは魚群探知機で魚を探し、釣れるところへ移動してくれることです。
今度の場所は人が入れる防波堤の近くです。向こうから遠投すれば届きそうなところです。
また糸を垂らして待ちます。するとググググッっと強い引きです。こっ、これは真鯛か?
と思いきや、30mくらい落としているはずなのに水面を走る魚に引っ張られています。
サバか?リールを巻いて取り込むと30cmは優にあるソウダカツオです。おぉ!こんな大きな魚を釣ったのは初めてです。
すると今度はいがぽんにもヒット。これまたソウダカツオで私が釣ったのよりさらに大きいです。
これには2人とも大満足。ニヤニヤしながらクーラーボックスに入れ何度も大きさを確認しています。
もう一匹釣るか〜と思いきや竿を上げろの合図です。一度港に帰っていさき狙いに変更するということになりました。
いさきを狙うと言うことは天秤に2本針、大物がかかってもおかしくない仕掛けです。
桟橋(ここの宿専用)に着きついでにトイレにもいっときます。船長が仕掛けを持って戻ってきました。さあ、また出発です。
ところがカップルの男の方がトイレから帰って来ません。それでも船は出ようとしています。
船長に聞くとどうやら船酔いでダウンしてしまったらしいです。だけど海は静かで全然波も無かったのになあ。
しかも女の子の方はしっかり船に乗っています。彼氏を置いて行っちゃうらしいです。
う〜ん、クールドライというかたくましいというか。しかし情けない話ですね。かっこ悪すぎです。
そして船は港を出てからさっきとは逆に土肥方面に向かいます。狙い魚でポイントが違うのは当然です。
ポイントに到着。今度の仕掛けはウィリーと言う物で、針に色の付いた糸が巻かれています。
これに何の意味があるのかはよく分かりません。そして針にオキアミをつけます。天秤にはこませかごも付いています。
今度の場所は潮の流れが速いらしく2,3回糸を垂らすと船を動かします。
20cmもないような小さないさきが掛かり始めました。小さいので引きが弱くあまり面白くありません。
すると突然、いがぽんの竿に強烈な引きが。リールを巻いても空回りで逆に糸ごともっていかれます。
これはデカイ!しかも外海だからボラなどでもない。真鯛か?
心躍らせて注目するも、ブチンッ。あ〜あ。いがぽん、私、船長、3人同時にため息と変わりました。
特にいがぽんは放心状態です。そして「あ〜、くやし〜!!」。うんうん、悔しかろう。
船長によれば海中深くに潜っていったのならば石鯛かもしれないとのことでした。く〜、見たかったなあ。
結局小いさきしか釣れずに終了の合図です。時計を見るときっかり3時間。時間が経つのが早いです。もっと釣りたいよう〜。
港に帰る途中もクーラーボックスを開けニヤニヤ。すっかり船釣りを満喫しました。
釣った魚は夕飯に出してもらうように頼みました。
- 一日目、煮付け
- 時間はまだ9時半、まだまだ午前中です。船長に釣れそうな場所を聞いて2ラウンド目に出かけます。
本当は車を釣り場の近くまで持っていくことができるのですが、海水浴場なので夏は駐車場が有料です。
それでも車で行こうとしたのですが、船長が強く歩いていった方がいいと言うので荷物を担いで歩いていきました。
最初に行ったポイントは、駐車場からゴロゴロした磯を汗だくで歩いた先にある大きな岩の上です。
そこから海を覗くとところどころ深い所はありますが、全体的に浅く釣りになるかどうか?
さっそく始めたのですがやはりダメ。ベラ等しか釣れません。
早々に諦めて戸田湾に戻ることにしました。
また来たゴロゴロ磯を、荷物をたくさん持って歩き次のポイントに着いた時はもうヘトヘトです。
釣る前に今日の泊まる宿が出している海の家で昼食を取りました。
周りの人々はみんな水着で、我々だけ暑苦しい格好をして男2人で飯を食っています。
それから小さい防波堤に行きましたが先端には人が陣取っています。先端だけは深くなっており50cm級のボラが3尾も釣れていました。
しかし先端以外は浅くあまりよくありません。
その場所でかなり頑張って釣っていましたが、さっぱり釣れず諦めちょっと早いが宿に入ることにしました。
宿までまた重い荷物を運び部屋にたどり着いたときはもうグッタリでした。
部屋はきれいで窓の前はすぐ海でとても気持ちいいです。一服してからまだ明るい屋上の展望風呂へ行きました。
お湯がかなり熱かったですが眺めは最高です。露天風呂もあり晴れていれば富士山が見えるようですが今日は見えません。
部屋に戻るとそろそろ夕飯の時間です。運ばれてきた料理は魚介中心でとても豪華です。
我々が釣った魚はいつ出てくるのかなと思っていたら最後まで出てきません。
すでにお腹は一杯だったのですが係の女の子に魚はどうなったのか聞いてみると、船長から何も伝わって無かったようです。
それから少し経ってから(作ってきたらしい)ソウダカツオといさきが運ばれてきました。
刺身で出てくることを期待していましたが、なんと全部煮付けで出てきました。
腹一杯の上に甘い味付けはなんとも食欲をそそらないものでした。
いさきは白身で美味しいのですが、ソウダカツオは引き締まった身なので煮付けには向かないと思いました。
そして早起きと疲れで一日目の夜は早く寝てしまいました。
- 二日目、おかわり
- 二日目の朝です。ゆっくりと朝御飯を食べて9時前ぐらいに出発しました。
今日の釣り場は決めていません。西海岸沿いを南下していい場所があったら釣るつもりです。
先ず着いたのは土肥です。土肥にはいい防波堤があるのですがテトラポットに囲まれ、しかも連休なのでどこも混んでいます。
ここは諦め次に着いたのは宇久須(うくす)、次に安良里(あらり)、次に田子、それぞれ人が一杯でダメ。
時間はどんどん過ぎ焦りの色が見えた頃すいている防波堤を見つけました。
その場所は仁科港です。近くまで車で入れ海の深さも十分です。景色もきれいで近くを遊覧船が通っています。
一番良さそうな防波堤の先端が取れて期待大で釣り開始です。
最初に大きな当たりが来たのはいがぽんでした。かなりの強い引きです。まさか黒鯛?
タモを用意して魚を取り入れます。釣り上げた魚は大きなアイゴです。30cm以上はあるでしょうか。
アイゴは食べても美味しいらしいのですが、ヒレに毒があり扱いには注意しなければなりません。
それから定番のメジナや小魚がパラパラ釣れていましたが大物は来ません。
遊覧船は15分位に一回通り、通るたびに船のスピーカーから景色の説明が聞こえてきます。いいかげん覚えてしまいます。
もう陽も傾きかけた頃ようやく私の竿に大きな当たりが来ました。今度こそは黒鯛か?
かなり強い引きです。水面近くに魚影が見えてきました。大きいですがよく見るとまたアイゴでした。
しかしそれを見ていたギャラリーは「すご〜い!」です。とても気分が良かったです。
3時になり今日の釣りも終了です。今日釣った魚は逃がしました。
今日の宿は安良里にある「伊豆一」です。最初に言ったように土壇場にとった宿なのでちょっと心配です。
宿はすぐ見つかりました。それは国道のトンネルの出口のすぐわきにあり、もう見るからにロケーションは最悪です。
チェックインすると宿の主人はとても愛想のいい人でした。部屋もまあまあです。
が、しかし部屋が暑かったのでクーラーを入れようとするとなんと一時間100円の有料です。
窓はトンネルの出口で騒音がひどいためか二重になっていて、やはり開けるとうるさいです。
窓も開けられない部屋でクーラーが有料なのはかなり矛盾しているのではないでしょうか。せこすぎです。
まあそれはしょうがないのでとりあえず風呂へ行きます。風呂はいたって普通でした。
夕飯は食堂で取ります。料理もこれまたいたって普通なのですが、刺身が足りなかったらおかわりしてくれと言う宿も珍しいですね。
他にキビナゴの天ぷら等もおかわりどうですかと聞いてきます。そういうところはとても気に入りました。
部屋に戻りいがぽんのデジカメで撮った今日の釣果を見ようとしたら何故かデジカメが壊れてしまいました。
従って今回の旅の写真はいっさい無しです。残念です。
それから宿の隣にある宝市場と言うお土産屋へ行き、アイスクリームを買ってたりしてその夜も更けていきました。
- 三日目、レベルアップ
- 三日目。最終日です。今日は軽く釣って帰る予定です。
またいろいろ釣り場を探しながら走り、ちょっといいところを見つけましたが人が多くて諦め、八木沢港へ行きました。
ここはいかにも釣れそうもありませんが、時間がもうあまりないのでここで釣ることになりました。
目の前をひっきりなしに漁船やボートが行き交うので、多分魚も寄ってこないでしょう。
釣れる魚はベラや小魚ばかりで思った通り釣果はあがりませんでした。
まあ、最終日なのであまり深追いはせずに渋滞を避け12時には釣りを終了しました。
帰りは来た道を戻り、三島あたりで日本そば屋に入り天ざるを食べて帰りました。
これで釣り修行の旅4は終了です。今回の旅で伊豆半島のほとんどの場所で釣りをしたことになりました。
今回のメインはやはり船釣りでした。船と磯とではやはり釣れる魚の大きさが全然違います。
だからといって磯釣り(と言っても防波堤釣りですが)をやめることは無いでしょう。
どちらも面白いのです。しかしいつになったら黒鯛が釣れるのでしょうか?
技術的には釣り修行1の時に比べれば格段にレベルアップしているつもりなんですけどね。ねえ、いがぽん。
黒鯛が釣れるまで釣り修行の旅は続くでしょう。
そして釣れたら今度は「釣り錬磨の旅」とでもしようかなあ。
おわり
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