北海道流氷ツアー
全裸で花火
どこへ行っても真っ白
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- 一日目、始まり
- いつもはツアーのような団体旅行なんかは絶対行かない私ですが
真冬の北海道、とてもでないけどフリープランはまず無理、しかも休暇もそんな取れません。
そこで今回は旅行会社のパックツアー「憧れの流氷クルーズと知床・層雲名湯めぐり」に参加しました。
私は実は北海道フリークで子供の頃から数えると7回目の北海道ですが冬は初めてです。
(「北の国から」フリークでもあります。)
メンバーは私、いがぽん、ざぶちゃん、と私の地元の友達の「たう」(初登場)です。
本当はこのくそ寒い時期に北海道、しかも目的はスキーじゃなくて流氷を見に行くなんて
演歌のような企画に参加するのは、私といがぽんくらいしかいないだろうと思っていました。
しかし、おバカな企画に乗ってくる人が2人もいました。
(なかば強引に誘ったふしもあるが..)
さすがにツアーに男2人で参加したら、周りの人々は変な目で見ること間違い無しです。
そういう意味でも4人になってよかったです。
ともあれ5ヶ月前から待ちに待った感動の北の大地&流氷&カニに旅が今始まります。
朝7時に蒲田に集合、タクシーで羽田空港へ行き添乗員の女の子にチケットをもらって
8:50発釧路行きに乗り込みます。飛行機は片側3席の小さいジェット機です。
そんなには揺れませんでしたが、やはり心細い機体でした。
窓から襟裳岬が見えるとあっと言う間に釧路空港に到着です。
到着ロビーの前には観光バスが待っています。外は当然寒く真っ白です。
ここに来て初めてこのツアーの参加者の人数が43人もいることが分かります。
こんなツアーに参加する人は少なくてバスもガラガラだろうという予想は見事に崩れました。
空席はわずかに1、満席状態です。いるんですねね、物好きな人々が。
しかも夫婦やおやじの団体などがほとんどで、若者はカップルや新婚風の夫婦や女の2人組が1組で
予想通り若物はいませんでした。男2人で来なくて本当によかったです。
- 一日目、「牧場民宿」
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バスはまずマリモで有名な阿寒湖に向かいます。
景色はどこまで行っても真っ白ですが積雪は少ないようです。
ツアーには添乗員のほかに当然ながらバスの運ちゃんとガイドさん(おびうん観光)がいます。
このガイドさんがなかなか美人でそのガイディングはまさにプロです。
細かい数字がすらすらと、しかも時間を計ったかのようなタイミングで、しかも話がうまくみんな驚いています。
次第に道は山に入ります。突然バスの中が騒がしくなって窓の外を見ると
崖の上に蝦夷(エゾ)シカの群です。さすが北海道ですね。
そして間もなく阿寒湖に到着です。外は一段と寒く阿寒湖は凍ってしまって真っ白です。
まずアイヌの民族衣装らしい服を着せられて記念撮影です。(買いたい人は後でお金を払います。)
そして第一日目の昼食の「ワカサギの天ぷらとホタテづくし」(パンフレット曰く)です。
おみやげ屋の2階の宴会場へ行くとお膳が並んでいます。
それを見た我々はガッカリの顔です。なんとも寂しい「ワカサギの天ぷらとホタテづくし」です。
頼んだ日本酒と寂しい料理をさっさとたいらげ、我々は近くの軽食屋に直行しました。
そこでラーメンとワカサギの天ぷらとビールを頼んで本日2回目の昼食です。
その店の中に同じツアーの人もいて何か食べてました。考えることは一緒ですね。
ちなみにその店の天ぷらの方が、揚げたてで美味しかったです。ラーメンは旨くはなかったです。
そしてまたバスに乗り込み双湖台、双岳台を通って霧の摩周湖に向かいます。
摩周湖までの道は霧がかかり景色はほとんど見えませんでした。
摩周湖に着くとちょうど霧が晴れ湖面が見えてきました。
湖面の岸に近い部分は凍っているようです。
私自身ここへ来るのは2度目ですが、2度とも見ることができました。
しかも、夏の摩周湖と冬の摩周湖です。ラッキーですね。(でも、見られると結婚できないとも...)
景色を見ていられるのもほんの数分です。それ以上外にいると顔が痛くなってきます。
しかも雪が寒くて固まらない為、ちょっと風が吹くと雪が舞い上がって飛んできます。
なんせ気温はマイナス15度以下ですからね。
おみやげ屋で一服した後今度は硫黄山へ向かいます。
硫黄山へ向かう途中に私的に懐かしい「牧場民宿」が見えました。文字通り牧場を併設した宿です。
「牧場民宿」は私がまだ学生だった頃、友達3人(たう含む)と車で北海道を旅したときに泊まった宿です。
その時は5泊船中3泊の9日で車を持っていった為結構旅費がかかり、貧乏学生の我々は
宿代を節約するしかありませんでした。そこで北海道に多く点在するライダーハウスを利用してました。
ライダーハウスはバイク乗りに安く提供された宿です。
当然ながらどこも民宿ですが、中にはきれいな宿もあればそうでない宿もあります。
「牧場民宿」はその後者で、当時疲れて宿に着いたときにとても寂しい思いをした記憶が蘇りました。
こんなことを言っては宿の方に失礼だと思いますが建物が古いのはしょうがないとしても
正面に見える割れた窓にビニールを貼るのはやめてほしいです。(さすがにもう直したかな)
話はまだ続いて、そこの夕飯はジンギスカンなのですが、何故か古い消防車がおいてある食堂で
食べている時にジンギスカンのタレを思いっきりズボンにこぼし
失意のどん底で洗濯機を回していた苦〜い思い出でした。まあそれは宿のせいではないですね。
ずいぶん横道にそれてしまいました。硫黄山に到着です。
硫黄山は箱根の大涌谷のように地面から噴煙をあげてる近くまで行けます。硫黄臭いです。
ここはなんと言ってもソフトクリームが有名です。(この組み合わせの意味は不明です)
当然ながら我々は気温がマイナス十何度とか2回昼飯を食ったなんて関係なしにまた食べました。
ここからは一気にウトロを目指します。
- 一日目、オホーツク海
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ウトロは野上峠を越え斜里を抜けてオホーツク海沿いの道を行った知床半島の中ほどです。
バスが妙に急いでいます。どうやらオホーツク海に沈む夕日を見るためらしいです。
急ぐバスの前をレンタカーがのんびり走っています。レンタカーはバスにあおられています。
レンタカーはバスに抜かせようと思ったのかスピードを緩めました。
バスは抜かすことができずにクラクションを鳴らしました。
それにビビッたのかレンタカーはもっと道路の端に寄せて、それをよけてバスがすり抜けようとした時
バスのガイドさんと左側に座っていた人達が「あっ!」と言った後、「あ〜あ」となりました。
端に寄りすぎたレンタカーが脱輪して傾いて止まってしまったようです。
ここからはどの程度か見えなかったのですが、バスは無視して行ってしまいました。
ガイドさんはさんざん言い訳をしてましたが
ツアー客の中からは「止まらないの?」「ひど〜い。」等と半分冗談で飛び交ってました。
しかし、本当にあの後大丈夫だったでしょうかねえ。
そしてそんな事があったことが忘れるころ前方に白いオホーツク海が見えてきました。
もうしばらく走ると海岸線に出ました。海は初めて肉眼で見る流氷にびっしりと覆われ
水平線(氷平線か?)まで真っ白です。どうやったらこんな事が起きるのか凄い光景です。
氷はぶつかり合っているのか割れてデコボコに重なり合い果てしなく続いています。
海面は一切見えません。バスが急いだおかげで流氷の海にに夕日が沈む直前です。
氷と空は真っ赤の染まっています。こんな光景は2度と見られないだろうなあ。
流氷は地球の温暖化のせいでその内なくなってしまうと言われています。
みなさんも今のうちに直に見ておいた方がいいですよ。感動しますよ。
そしてバスは1日目の宿泊地、宇登呂(ウトロ)に到着しました。
ウトロは思ったより栄えていました。しかしこんな最果てに地によく住めるものです。
今日の宿は「知床プリンスホテル」です。(プリンスと言っても西武系とは無関係です)
- 一日目、ファンタジー
- ホテルはこんな最果てとは思えないほど立派なものでした。
さすがに朝が早かったためぐったりして夕飯を待ちます。
夕飯は部屋出しです。でも、今日の昼飯のことを思うと期待できません。
ところが運ばれてくるとなかなか満足な内容でした。ビールも飲んでご機嫌です。
食事が終わり普通なら風呂に行くところですが
今日はこれから人気のイベント「知床オーロラファンタジー」を見に行きます。
この会場は海の近くの野外で、しかも夜、風呂なんか入ってから行ったら一発で風邪ひきます。
会場へは専用バスで行きます。5分位で駐車場に着くとかなりの人がいます。
そこから少し歩いて海のすぐ近くの会場に着くと予想以上の人の数にビックリです。
気温は多分マイナス20度くらいではないでしょうか。とても寒いです。
みんな険しい顔をして「早く始まれよ」と思っているに違いありません。
会場のライトが落とされついに始まるかと思ったら、ステージの上には
はっぴ(半袖)を着た人達と太鼓がズラリとならんでいます。まだ始まんのかい!
それから狂ったように太鼓の演奏が続き(結構かっこよかったです)
それがやっと終わるといよいよファンタジーの始まりです。
また会場が真っ暗になると、大音響と共に遠くの山の中腹からレーザー光線がこちらの方にめがけ発射され
それはもう凄い光景です。本当にオーロラのように見えたりします。
見るまでこのイベントがどんなものか全然知らなかった為、かなりインパクトがありました。
でも段々とヒシヒシと感じる寒さにはかなわず、みんなも暗黙の了解で終わる前に帰りました。
帰り道には感動箱なるものが置いてあってお金を入れるようになっていて
100円を入れて帰りました。ホテルに帰って早く風呂に入ろう。
またバスに乗ってホテルに着き風呂に直行しました。
風呂はきれいで広くて言うこと無しです。打たせ湯やジャグジーやサウナ、露天もあります。
俺とたうは烏の行水ですが(豚に真珠ですね)、いがぽんとさぶちゃんは長く入っていたようです。
風呂から上がっていがぽん以外はまたビールを飲みまくっています。
寒くて乾燥しているせいか喉が乾きます。寝る前まで飲んでました。
テレビではさんざんオリンピックのダイジェストをやっていて、木村公宣が不発でがっかりです。
- 二日目、ミソ
- 二日目の朝は早いです。バイキング形式の朝食をすませ8:30には出発です。
バスはまずオシンコシンの滝へ寄って一服してから、昨日来た道を途中まで引き返し
網走方面に向かいます。右側の海は相変わらず流氷で真っ白です。
途中に浜小清水駅が見えました。また思い出話をしてしまいますが
昔、原チャリで北海道を旅したとき、この駅のすぐ近くのキャンプ場でキャンプをしました。
一泊して朝になると靴が片方なくなってました。来れば分かりますがこの駅はちょード田舎です。
しかも今から10年も前の話です。靴屋まで裸足で(原チャリで)何キロ走ればいいのでしょうか。
と思っていたらなんと駅前に靴屋がポツンとあるではありませんか。
その店で事情を話したら「カラスに持ってかれたんだろう」とのことでした。
安い靴を買って、原チャリで旅をしてる話をしてたら親父さんがジャガイモをいっぱいくれました。
とってもいい思い出でした。
その店があるかとバスの窓から見ていましたが分かりませんでした。
そしてバスは涛沸湖(トウフツ湖)の白鳥公園に着きました。
ここに着くころ雪が降ってきました。雪の中でしかも氷の張った湖で白鳥が泳いでいます。
寒くないのでしょうか。ガーガー鳴いています。数が多いのでうるさいです。
夏は花が咲いてきれいな所なんでしょうが、冬は寒いだけですね。
この後は少し走って海沿いにある観光客向けの市場で買い物&昼飯です。
市場にはカニがずらりと並んでいます。北海道とはいえ結構高いです。
生きたカニもいてウネウネ動いています。
これが巨大でしかも襲ってきたらエイリアンより怖いよな。
くだらないことを考えているうちにみんなはカニを買い込んでいました。
そして昼飯は「三大カニづくし」(パンフレット曰く)です。
3階の宴会場へ行くとお膳が並んでいて、それぞれツアーによって料理の内容が違うようです。
寂しいのから豪華なのまであって自分達のは中間なのでしょうか。
それでも毛ガニが1人1パイずつついています。
「三大カニづくし」とはちょっと寂しい気がしましたが、食べてみると結構ありました。
やはりカニは旨いです。特にミソがね。たうはよほどカニが好きらしく甲羅の中身が
ほとんど無くなるほどきれいに食べてました。食い物が旨いとビールもうまいです。
食べ終わって浜辺に出ると、波で寄せられたらしい流氷がゴロゴロと転がっていました。
厚さは10cmくらいで結構重いです。こんなもんが海に浮いているのですね。
- 二日目、狸
- 昼飯の後は流氷砕氷船オーロラ号に乗って流氷クルーズです。
いつの間にか雪は止み青空も出てきました。
港に着くと人がいっぱいです。その人達がみんな船に乗るので船は満員です。
普通、船は結構沖まで行くらしいのですが、今日は氷が多くて沖までは行けず
港の近くを回るそうです。遠くまで行くと帰って来られなくなる事があるらしいです。
出航するともっとガリガリ音がすると思ってましたが案外スルスルと動きました。
ワシらは甲板に出てずっと外を眺めていました。(当然寒いです)
何故か分かりませんが、突然キヤノン体操を口ずさむ私といがぽんでした。
当然、ざぶちゃんも知っていて、元キヤノン販売の社員だったたうも知ってました。
相変わらず流氷は水平線まで続いています。
遠くから見に来る我々にとっては新鮮ですが
毎年海を閉ざされてしまう地元の人にとってはそんなに有り難くはないのかもしれませんね。
どこを見ても真っ白な風景は段々見慣れて、それが普通に見えてくるのは私だけでしょうか。
船を降りてまたバスに乗って、今度は層雲峡を目指します。
ここからはしばらく丘陵地帯を進みます。これぞ北海道というような風景が続きます。
みんなも疲れてきたのか寝てる人が多いですが、せっかく来てるのに寝るわけにはいきません。
1回休憩を挟んで今回のツアーで一番期待していない所に到着しました。
「北キツネ村・トナカイ観光牧場」です。北キツネをはじめとするキツネが放し飼いになっています。
おみやげ屋の裏が牧場になっています。いきなり狸が走り回っています。と思いきや
それは丸々肥えたキツネでした。北キツネと言えば痩せこけたイメージがありますが
ここのキツネ達はいい物を食っているのかキツネらしくありません。
トナカイもいますが、やる気がなさそうに立ちつくしています。
キツネは元気で駆けずりまわっています。そのうち餌の時間になると食いまくってました。
予想通り面白くなかったです。そして石北峠を越えて、層雲峡にある2日の宿「ホテル大雪」へ向かいます
- 二日目、遭難
- 「ホテル大雪」は1日目の宿よりもましてきれいです。部屋は1日目の方が広いかな。
また今夜もイベント「氷瀑まつり」に行くため風呂はそれからです。
まつりの会場はホテルの真下の谷のほうで、ライトアップされて窓から綺麗に見えます。
まずは夕飯です。今日は部屋ではなく宴会場です。
料理は少し寂しく、食べてる途中にいがぽんが「後でラーメン屋行きましょうね。」
と言い、みんなも納得してました。またビールを飲みさっさと食べ終えました。
「氷瀑まつり」で8時半に花火が上がるという情報を聞き、最初はその時間に合わせて
会場に行こうと言っていました。でも時間が空いてしまうので今から行ってしまって
花火の前に帰ってきて部屋から見ようということになり、
それが転じて、だったら風呂場で湯につかりながら見ようということになりました。
そうと決まると速攻で支度をし、まだ送迎バスが動いてないので歩いて行きました。
行きは坂を下り10分くらいでしょうか。寒いのですが北海道に来てから
バスの移動ばかりだったため、なんか歩くのが新鮮でした。
会場へ着くと雪柱やかまくら等すべて氷の世界です。それらが色々な色のライトで照らされています。
氷の中にライトが埋めてあるのか氷の中から光が出ているものもあります。
これがカップルで来ていたらなんとロマンチックでしょうか。でも我々男4人には無縁の言葉です。
早く帰って風呂に入りたいです。そんなことを言いながらも結構楽しんでました。
行きは下りだったので帰りは当然登りです。少し歩くともうハアハアと息が切れています。
途中まで行くと、車道を行くとぐるりと遠回りするのですが雪道を(道じゃないかもしれない)
雪の上をショートカットすれば、ほんの20mほどで向こうの道まで行けるところがありました。
早く帰りたかったのでみんなは雪の中へ入っていきました。
1歩踏み入れるとスボスボ...、膝のあたりまでめり込みます。こりゃまずいと引き返そうとした時
突然たうが気合いを入れてズボッズボッと先に進み出したから、もう後戻りはできません。
雪はどんどん深くなって股のあたりまで足が入ってしまいます。
それを抜こうとして手をつくと肩までめり込みます。こんな所で遭難か。
んなわけはないですが、もう這いずって脱出しました。遭難する時はこんな感じなのでしょうか。
道路に出た時は、みんなで大笑いして全身に着いた雪をはらって帰りました。
- 二日目、桃
- 宿に着くと俺とたうはビールを飲んで8時半から始まる花火の備えてスタンバイです。
いがぽんとざぶちゃんは早々と風呂に行ってスタンバイです。
10分前くらいになってさっそく俺とたうも風呂に向かいました。
風呂場に入ると昨日の風呂に負けないほど広くて立派でビックリしました。
(この旅行記を書きながら、実はこのツアーは風呂がメインだったことに気づきました。
カニに気が取られ「憧れの流氷クルーズと知床・層雲名湯めぐり」と言うツアー名を忘れてました。)
ふと展望風呂の窓の方を見ると、なんと桃(ケツ)がずらりと並んでいるではありませんか。
みんな考えることは一緒ですね。その1番左端にいがぽんとざぶちゃんも並んでいます。
頭と体を洗ってから自分もその桃の1部になりに行きました。空砲の合図で花火が始まりました
正面の谷の方から打ち上げているため、ほとんど目の前あたりで花火が開きます。
花火が破裂するとともに並んだ桃どもは「おーっ!」と歓声が上がります。
なんか妙は雰囲気で笑ってしまいました。
温泉につかり窓から見る花火はそれはもう見事でした。
(またまた中断、これを書いている3日前に見た湯沢の花火も見事でした。打ち上げ花火の後
山の上の方から続くダウンヒルコースを100人以上の人達が花火を持ってスキーで下ってくるのは
山全体が輝いてものすごく綺麗でした。冬の花火もいいもんですね。)
部屋に帰ってオリンピックの総集編を見ていたら、ラーメンを食べに行くことになりました。
いがぽんと旅に行くと夜中にラーメンを食べるのが決まりになってしまいました。
ラーメンはそれほど旨くはなかったですが、決まりは決まりです。
また部屋に帰ってビールを飲んでました。このツアーに来てから食いまくりの飲みまくりです。
そうして2日目の夜も更けてゆきました。
- 三日目、クリオネ
- とうとう最終日の朝です。朝食は昨日と一緒でバイキング形式です。いろいろ選れべていいです。
そしてまたバスに乗りまずは、昨日の道を少し戻って流星の滝と銀河の滝に行きました。
滝はもの凄い高さから落ちててほとんど凍っています。それも凄い景色なのですがそれ以上に寒いです。
それから層雲峡を通って上川に向かいます。層雲峡は両側にすごい巨岩奇岩が並んでいます。
それをガイドさんがここもまた見事なしゃべりで左右の岩を1つ1つ解説していきます。
このあたりでガイドさんの口癖に気がつきました。それは
「〜よろしいかと、思います。」です。みんなで真似をして笑ってました。
平野に入ってしばらく走って上川の「かまくらと雪だるまの里」に着きました。
こんな名前がついていますが、かまくらや雪だるまはちょこっとしかありません。
ここのメインはアイスパビリオンです。なんと-41度を体験できる施設です。
何を好きこのんで普通に外にいても十分寒いのに別料金を払ってそんな所に入る人がいるのでしょうか。
暇だったので入ってしまいました。
中はまるでディズニーランドの何かのアトラクションの中の通路のようで
おごそかなそれを抜けると本当の入口があります。
暖かい時にはここで用意された防寒着を着ますがもともと寒いのでそのまま入ります。
中に入ると一段と寒く-20度近くですが3日も北海道にいるとなんとも感じません。
しかし周りは氷の壁と上にはツララが所狭しとぶら下がっています。
そして通路を進むとやってきました、-41度の部屋です。これは半端じゃないです。
そこで息を吸うと肺の中まで凍りそうです。
10秒以上もいたら死んじゃいそうです。寒いだけなのでさっさと出ました。
出口の所に水槽があってあのCMで見かけるクリオネがいました。
クリオネは流氷の下の海に棲む微生物ですが、大きさが2cmくらいあります。
テレビで見るとコミカルに泳いでいますが、ここのは水槽の底にグッタリしています。
水槽はいくつか並んでいてほとんどのクリオネはグッタリしていましたが1匹だけは元気でした。
外に出ると暖かく感じるかと思いましたが、やはり寒かったです。
「里」の中は公園のようになっていて氷でできた滑り台のようなものがあって
子供に混じってざぶちゃんも滑ってました。
みやげ屋に入り「北ドラ」なるドラ焼きを買いバスの中で食べました。
次は旭川のラーメン村で昼飯です。このツアーで初めての自己負担の食事です。
近頃ちまたでは旭川ラーメンがブームらしいですが、昼時なのにここは閑散としています。
ラーメン村には8軒の店がありますが2軒は定休日のようです。
ガイドさん情報によると人気があるのは「山頭火」「なきうさぎ」だそうです。
どこから人が涌いてくるのか、その2軒は満席です。さんざん見回って「なきうさぎ」に絞りました。
ツアー客の団体が先に入ってしまった為、我らは長く待つことになってしまいました。
やっと団体が出てきて中に入ってチャーシュー麺と餃子とライスとビールをたのみました。
相変わらず食いまくりです。たうもビールを飲んでいます。
味はまあまあです。昨日の夜のラーメンもそうですが麺が旨いです。
ふい〜、もう満腹です。げ〜ぷっ。
- 三日目、新雪
- さてさて、二泊三日の旅もついに残すは美瑛の拓真館を残すだけとなりました。
美瑛の丘はポスターやCMなどで使われるほど美しい所で、今回のツアーで私が期待していたものの1つです。
雪の無い時はどこか外国を思わせる緑や黄色の田園風景でうねうねと丘が続いています。
冬はとにかく真っ白で綺麗な丘陵線がどこまでも続いています。
丘に立つ数本の木が、いかにも北海道らしい風景です。
そんな丘を越えていったところにひっそりと拓真館があります。
なだらかな丘に囲まれてのどかで静かなところです。
丘の新雪の上には何本かのウサギかなにかの足跡だけしかありません。
拓真館は風景写真家の前田真三さんの作品を無料で展示しているギャラリーです。
中は土足厳禁で板張りになっています。昔の体育館を改装したらしいです。
並んでいる写真はどれもそのままポスターにできるようなものばかりです。
特に私が気に入った写真は、塔のある学校の向こうにピンク色の夕焼けが広がるやつでした。
それから外に出て新雪が広がる丘の方へ写真を撮りに行きました。
お約束通りざぶちゃんが新雪にダイブしていました。そのまんま人型が残りました。
そして2泊3日のこのツアーの行程はすべて終わり、あとは空港へ行って帰るだけです。
空港へ着いて搭乗手続きを済ますとツアーは終了、あとは自由解散です。
みやげ屋で買い足をして一段落すると、もうみんなはグッタリです。
帰りの飛行機は行きのよりも大きいです。東京に近づくと夜景がとてもきれいでした。
羽田についてタクシーで蒲田へ行きそこでみんなとお別れです。お疲れさまでした。
北海道はこれで7回目でしたがまだまだ見ていない所がいっぱいあります。
今度はぜひ免許を取ってバイクで行きたいですね。そしてもっとゆっくりまわりたいです。
また行きたいですね。北海道へは。
おわり
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