東伊豆、そして西へ (釣り修行の旅1)
釣り修行の旅
豪華な料理に舌鼓と温泉
<エピローグ>
夜も明けていないAM3:00
部屋の中はシーンと静まり返っていた。その静まり返った暗闇を
一本の音が走る。
「トゥルル〜トルルル〜。」
どこかで何かかが鳴っているいるような感じ。まだ目が覚めない頭で、 その音を確かめた。
「トゥルル〜トルルル〜。」
(始めて電話の音だと気付き受話器を取る時!)
「あ!、そうだった!!」
「もしもし!」
「つりばかで〜す、もうすぐ着きます。」
「あ、はい、じゃ出てます」
身支度を済ませて靴を履いた。
<5月1日(晴れ)>
.....そうです今日から2泊3日の釣り修行の旅に出かける予定なのです。
今回の旅の目的は
1:釣りの腕を上げる。(腕を上に上げるわけではありません)
2:おいしい物を食べる。
3:温泉を満喫する。
です
場所はといいますと、静岡の伊豆に決めてあります。
そして予定をした時からこの時まで、
2人とも胸を躍らせ、それぞれの胸にはきっと思い浮かべていたでしょう、
自分の腕の上で暴れる大きな魚体を.....。
それが..........!?
家の前で待っているとまもなくつりばか号が到着しました。
いざ出発です。
1日目の釣り場所は、稲取港赤灯台下です。
(ここは数々の魚が多く五目釣りには適していると事前に調べてあったのでここにした)
道はさほど込んでなく、予定通りにAM7:00に着きました、
着くと早速、はやる気持ちを押さえつつ用意を始めました
すると、
「全然魚見えないよ」と、つりばか先生の声。
「えっ!!」、見てみると、
これが本当に全然見えません、又しても
初日から.....。
過去の数々の失敗が頭を過ぎります。
そうこうしてるうちに用意が出来き、釣りはじめました。
そうすると、どうでしょう、ものの数分で、2人とも釣れたではありませんか!
ただし、7cmぐらいですけど.....
しかもなんだかわからない、
お、さ、か、な、
です。トホホ
1時間くらいそのかわいいおさかなちゃんと遊んでいた時、
「お!」
っとつりばか先生の悲鳴にも似た一声がして
そちらを見ると海面を凝視しています、そして上がってきたのは、
”めじな”
でした。
つりばか先生は笑顔、笑顔、笑顔〜〜で、にんまりです。
これで俄然やる気が出てきた二人はさっきまでとは
餌の付ける雰囲気すら違います。
そしてどうでしょう
これを皮切りに、釣れる釣れる、釣れるではありませんか
(でもさっきまでのかわいい、おさかなちゃんも依然釣れてます。 針から外すのも面倒で、つりばか先生は、ブルブル竿を振って落とそうと してます。”メジナが釣れたとたん、扱いが粗末です!!)
12〜25cmまでのメジナが爆釣です
(餌を針に付け、コマセを撒き、そこに針を入れたとたん釣れます。 休む暇さえありません。)
釣りに夢中になっていてふと気が付くとつりばか先生の声がしません。
あれ〜!!
「つりばか先生〜!!」(釣りながら呼ぶ)
ふと辺りを見てみると1mくらいしかないところで、(防波堤の小さな出っ張り)
すごく気持ちよさそうに、えっちらおっちら船をこいでます
にんまり度50%の寝顔ですやすやです。
それからしばらく2人で、ひたすら釣ってました。
しばらくしてお腹がすいたので
昼は、弁当屋の弁当を買ってきて食べました、なかなかおいしい弁当でした
(おいしくていっぱい食べました、これが後で.....) 午後も勿論釣りです、なんたって釣り修行ですから
しかし
メジナ以外釣れません。
.....1時間後
メジナ以外釣れません。しかもほとんどがミニサイズです
もうこのころになると、今度は、かわいいおさかなちゃんに仲間ができました ミニメジナです。扱いがとっても粗末です。(とってもがつきます)
後から来ていた、学生風のグループの一人がカワハギの30cmを釣ってました
違うグループも何かしら違うものを釣ってました。
「小さいよ小さい!!」(もうひがみが入ってます)
さらに風が強くて飛ばされそうです。風が強くてもやはり
ミニメジナしか釣れません。
もう泣きっ面にミニメジナです。
二人ともだんだん疲れと、飽きがピークをむかえ、そろそろ
今日の宿に向かうことにしました。
今日の釣果は、メジナいっぱいです。数すら分かりません。
でもミニです。
全部逃がしてあげました(浮いてました?)
明日こそ大物を!
さあ〜気を取り直して、今晩の宿に向かいます。
宿は、”食べるお宿、浜の湯”といい豪華料理を出すそうです(値段も豪華です)
宿につくと、仲居さんに荷物を持ってもらい部屋へと行きます。
なんと、窓からの景色は
”おーしゃん、びゅー”
ではありませんか。景色が好く料理もうまい(食べる前から決め付けてます)
......にんまりです。
その部屋の仲居さんがお茶入れながらの第一声が、男の人の2人連れはめずらしいね!、と
言われてしまいました。ははははは
(余計なお世話だー。.....)
夕食に備えて、2人で風呂に向かいました。きれいな風呂で、ここも
おーしゃん、びゅーでとっても気持ちのいいお風呂でした。
風呂からあがりしばらくすると。いよいよお料理の登場です。
すごいの一言です。 あわびは1人1つ、伊勢えびの刺し身、焼き物、サザエ、蟹、きんめだい1っぴきまるまるの煮付け、
その他もろもろほんとに、たくさん出てきて
食べきれませんでした。
ふと、つりばか先生をみると、おーっと出ました、にんまり度100%です。
食べた後は2人とも、朝が早かったのと、疲れたので
野球中継をみて早めに寝ました。
<5月2日(晴れ)>
さあ〜釣り修行2日目です。
気合を入れてつるぞ〜。
今日の釣り場所は、須崎方面です。
道は混んでなく、すぐに着きました。
(すぐって言っても、1分とか2分の単位ではないのであしからず)
ついて、まず道具を持たずに下見に行きました.....しか〜し、
海が浅い、かんちょう(っていっても.....これはいいですね)
かなって思ったのですが、時間が違います。ここっていっつもこうなのか?
2人で悩みました、ここじゃやってもしょうがないでしょうってことに
なって、早くも移動です。
どこ行くか散々迷った挙げ句、下田港に行く事にしました。
何百メートルもある堤防には結構人がいて、25cmくらいのカワハギを釣っている人も見かけました
これは、釣れるかも、手前の方がいっぱいなので、一番奥の方(沖)に
行き釣りはじめました。.....じゃじゃ〜ん!!
釣れません!!
またまた.....失敗? 場所がいけないと言う事でもっと手前(混んでいる方、おかの方)に移動です
もうこうなってくると、まずいです。 で、移動して、釣りはじめると.....どこからともなく地元のおじさんが
来て(余談ですが、おじさんと言う魚がいるのご存知ですか?)
今ならカマス釣れるよと、話し掛けてきました(今日のはこれが一番いけなかった)
2人とも、にんまりで、このおじさんの話にのりのり、カマスにねらいを
変更しました。
そのひとが言うには、餌は、きびなごだそうです
とりあえず、餌を買いに行く事にしました。釣り道具屋にいくと
うちにはないけど、そこのスーパーにならあるよって教えてくれた
ので、そこできびなごを買い、お昼用に(何にもしてないのにもうすぐ昼です)
マクドナルドでハンバーガーを買い(2人は釣り行くと必ずと行っていいほど食べます)
釣り場に戻って”カマス”ねらいで釣り開始!!、ハンバーガー食べながら.....
じゃじゃ〜ん
釣れません。まったく気も有りません。トホホ
これでいやになった二人は、早々と(PM2:00)納竿して明日の釣り場所を
探しながら宿に向かう事にしました。
今日の宿は、雲見という所です(松崎の近く)
色々見てまわりながら、これという場所も無く.....っていうよりも
赤潮がすごくて西伊豆は全然だめです。
結局宿で考えることにして、宿に向かいました
宿のある場所は、隠れた温泉地というようなこじんまりとした場所にあります
泊った宿のおかみさんが気さくな威勢のいい人です。このおかみさんにも
言われました。
”「珍しいね、男のひと2人って」”って
しかも、おいうちをかけるように
「お兄ちゃん2人ならティッシュいらないよね?」
「いる」?
2人で「いらないです!!」ダブルトホホです。
でもつりばか先生をみると、なぜかにんまり度70%です。
着いてすぐ風呂に入りました。
その風呂が変わっていて、お風呂自体がかわっているのではなく
風呂に行く道が変わっているのです。
それは、なんとトイレを通り抜けて行くのです。トイレを通らなければ行けないのです。
女性も同じ風呂なので(混浴ではなくて、交代制です) 風呂に行くのに用をたしている後ろを、通っていきます。
なかなかこうゆう所は無いな!と2人で感心しました。
夕食は昨日よりさすがに民宿なので、品数は減りましたが、その分中身が濃いです。
(オプションの水軍海賊料理。刺し身、あわび、伊勢えび、サザエ、きんき(切り身))
味は引けをとらないぐらいおいしかったです。それで、13,000円は安いです。
食べ終えてTVを見ていると、もう2人とも、うとうとです。
「早く布団しいてくれないですかね〜」
「来ないですね」
待てど暮らせど、全然布団を敷きに来てくれません。
「これ、自分で敷くのか〜」
ぶつぶつ文句をいいながら敷いて寝ました。
<5月3日(曇り)>
朝になり、夕べ布団を敷きに来てくれなのなら、たたみに、くるはずもなく (結構根に持ってる)
自分たちでたたんで、朝食を待ちます。
すると
「ちょうしょくです!」
といいながらドア(ふすま)をあけお善を2つ置き、
「後お願いしま〜す!」
といい出て行きました
「自分でならべるの?」
「そうみたい」
2人で
「え〜〜!」
仕方ないので、自分たちでならべて食べました。
宿の清算を済ませお土産の湯飲みをもらい、出発です。
さて、今日はどうするか.....?
「.....稲取にしますか?」
「そうしますか」
と、あっという間に決まり
稲取に向けてしゅっぱーつ
稲取に着くと何やら騒がしいです。
消防隊員やら警察官やら、地元の消防団の方たちが、みんな海を 見ています。
その中を、注目を浴びながら、の防波堤(1日目釣りした)の方に行き車を降りました。
近くにいた人に
「何かあったのですか?」と聞くと
「今朝釣り人が、行方不明になったんだ」
っていってます。
「え!海に落ちたのですか?」とさらに聞きます
「それが全然わからないんだ」と答えてくれました。
ダイバーも潜って探していて、じゃまになるといけないので
稲取をあとにしました。
この後伊東の川奈港に行きしばらく釣りをしましたが
ここでも
”ミニメジナ”
しか釣れないので2時間ぐらいで止めて帰路につきました。
釣りの腕は上がったかどうかは?ですが、 おいしい料理をたらふく食べ温泉につかり楽しい旅でした。 8月は、島根、和歌山ツアー8日間を予定しています楽しみです。 満足でした。
著者:いがぽん
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